2歳の娘の連日の「イヤイヤ攻撃」にほとほと参ってます!【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴47年、常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

2歳の娘から毎日1~2時間イヤイヤ攻撃。イライラが止まりません!

 

うちの子は、眠たいときなど手がつけられなくなります。「抱っこ?」と聞くと、首を横に振って「イヤ!」と言うのですが、数分後には泣きながら「抱っこ~」と言ってきます。でも抱っこすると、すぐに「イヤだ!」と言って降りようとします。そのため降ろすと、また「抱っこ~」と泣き出します。

トイレも同じ感じです。「おしっこ」と言うので、トイレに連れて行こうとすると「行かない」と言って動きません。私が「じゃあ、行かないでいいね」と言うと「行く」と言うし…。しかも、こうしたやりとりが毎日1~2時間も繰り返され、ひどいときはずっと泣いています。

私も最初は優しく接していましたが、最近はグズグズされると本当にイライラして、ついおしりを叩いてしまうこともあります。正直、子どもが何を求めているのか、何をしてほしいのか、何を訴えたいのか…まったくわかりません。(2歳の女の子のママ)

自分の気持ちを言葉で伝えられるようになれば落ち着きます。上手に息抜きタイムを作って乗り切りましょう

ほんとに嫌ですね。子どもの気持ちがわからなくて手がつけられない。特に眠たいときは最悪です。

しかし、子どもも睡眠に入るときは、もう、どうしていいかわからないのです。眠たいけど、寝たくない。子どもで喜んで寝る子は滅多にいません。睡眠に入るとき、真っ暗な中に吸い込まれていく恐怖感があるのではないかと私は思っています。だから、ストンと落ちるまでもがきます。子ども自身もどうしていいかわからないのです。大人になると寝るのが大好きになるのにね。

トイレもおしっこがしたいような、でも、トイレという特別な場所に行かなければならないのです。動物の子は外でしますが、人間の子はトイレという不自然な場所に行く習慣を持たなければなりません。尿意とトイレまでの時間と覚悟でぐちゃぐちゃになっているのです。ですから子どもの仕草を見て、我慢ぎりぎりと思ったら「トイレに行きます!」と、抱いて連れて行ってしまいましょう。

それでなくても2歳になると、自我が芽生えてイヤイヤ期が本格的になります。お母さんと自分は別人格だと気づき、「自分を尊重して欲しい、命令や指示はいやです」という意志が出てきます。自我が出てきて親から一歩前に出たかと思えば、二歩下がって甘えてくる。甘えながら自律していくのです。

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無理に泣き止ませようと思わず、ときには放っておいても

手がつけられなくなったら、無理に泣き止ませようと思わずに、放っておくのも1つです。

気持ちがイライラしたり、不安になったりして、子ども自身もそれがどうしてなのか!? どうしたらいいのか!? わからないのです。親がわかるはずもありません。わかろうと思わないでいいです。子どもは訳より気持ち(感情)をわかってほしいのです。スキンシップをとりながら「イヤなんだよね。どうしていいかわからないよね」と子どもの気持ちを言葉にしてみましょう。「私の気持ちをわかってくれた」と思うと、落ち着いたりします。

眠くなるとぐずりやすいなどは、昼間、たっぷり外あそびをして、身体を疲れさせて寝落ちしやすくしてあげましょう。

お守り代わりになる人形やタオルなどを握らせるのもいいかもしれません。泣き続けられるとお母さんもイライラするでしょうが、叩いても治りません。4歳くらいになれば、自分の気持ちが把握できるし、言葉で表現できるようになるので、ぐずぐずは減ります。子どもが育っていくのを待つよりないのです。一時預かりなども利用しながら、息抜きして下さい。

 

柴田愛子 しばた・あいこ

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて47年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。

イラスト/海谷泰水

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