ラウールがランウェイモデル挑戦に密着した600⽇間が熱すぎ！ 「ラウール On The Runway」

ラウールがランウェイモデルにトライ「アイドルとしてなかなかできない経験だった」

Snow Manのメンバーで、モデルとしても活動するラウールの初単独ドキュメンタリー「ラウール On The Runway」が9月13日よりPrime Videoで独占配信されました。このあと、世界150以上の国と地域でも配信される本作で、モデルとして高みを目指すラウールの知られざる舞台裏を見て、正直、驚きを隠せませんでした。これほど大変だったのかと！

ご存じ、ラウールと言えば、トップアイドルSnow Manの末っ子的立ち位置にある人気者で、俳優としても活躍。折しも木曜劇場「愛の、がっこう。」では、ホスト役に扮し、主演の木村文乃と堂々わたりあっていて、大きな反響を呼んでいます。そんな熱い視線を浴びているラウールが、まったく後ろ盾のない異国で、モデルとして奮闘していく姿は、ある意味かなり新鮮です。

ラウールは、密着した600日間を振り返り「何者でもないところから、自分の力で何者かになる。それはアイドルとしては、なかなかできない経験で、自分の糧にもなったし、今しかできないことを無我夢中でできたことが大きかったです」と語っています。奮闘していく中で、時には心が折れそうになったこともあったようですが、だからこそ、ラウールが口にする数々の言葉は、観る人に勇気と希望、そして夢に向かって邁進することの素晴らしさを届けてくれます。

飽くなき孤独な挑戦を続けるラウール。人生で最もきつかった日々を告白

ランウェイモデルへの挑戦過程と共に、Snow Manのスタジアム公演や、彼が出演するドラマ、雑誌撮影の現場、東京ガールズコレクションの裏側にもカメラが入った本作。ここでは、華やかなオーラ全開のショータイムや、彼がポジティブに前を向く表情以外にも、無防備な笑顔、少し滅入ったしょんぼり顔、体力や気力ともに出し切ったヘロヘロ状態の様子まで、余すことなくラウールの素顔が収められています。

Snow Manに加入した頃から、モデルになろうと思っていたというラウール。個人的には、なぜ人気アイドルである彼が、今度はトップモデルを目指そうと思ったのか、その動機がとても気になっていました。そこについては当時「プロフェッショナルに対してのコンプレックス」を感じていたと語っています。

「自分は果たして、何かを突き詰められているのだろうか」と、ある時、ふと考えてしまったそうです。そこは、とても真面目なラウールらしいですよね。そこで、アイドルとランウェイモデルという“掛け算”をすることで「誰とも重なり合わなくなる場所」を目指すことにしたのだとか。

「掛け算をすることで、唯一無二の自分のポジションが確立されていく」と、自らを奮い立たせ、実際に挑戦していきました。まさに“有言実行”の人だなと、改めて心からリスペクトしました。

そんなラウールですが、世界を舞台にしたモデル業は、トントン拍子にはいかなかったようです。言わずもがな、彼のように恵まれた外見や向上心を含めたメンタル、圧倒的な存在感を持ってしても、世界のモデル業界の壁は厚かったようです。オーディションでは何度も落選し、「メンタルが1秒も安定してない」と弱音を吐露するラウールに、観ている方も心がざわついていきます。

涙腺が硬く、あまり泣かないというラウールですが、「初めて心から悔しくて泣いてしまう毎日を送った」と激白。それは、Snow Manに入ってから初めて味わった挫折だったそうで、それほど、心身共に追い込まれていきました。

とは言え、そこで足を止めるはずがない。ラウールは、その後、こうも言っていました。

「壁が来たときは、すごいチャンスだなと心から思う。乗り越えようとするときのほうが、パワーがあるのかな、きっと。成長になっているかもしれない。その時間が一番」と、まさに自分に言い聞かせるようにつぶやく姿も。そんなふうに頑張るラウールを観ると、心底応援したくなること間違いないです。

Snow Manあってのラウール。グループの絆も強く

本作には、Snow Manのメンバーとしての顔も、数多く収められています。例えば、加入したての頃の若きラウールの映像は、まさにサービスショット的に差し込まれており、キュンキュンするし、メンバーでは目黒蓮とのやりとりが胸熱です。

2024年1⽉にイタリア・ミラノで開かれた「2024-25年秋冬ファッションウィーク」に単⾝参加したラウールですが、彼の⽬標は半年後に⾏われる「2025年春夏ファッションウィーク」のモデルとしてランウェイを歩くことでした。ラウールは⾃分の顔を覚えてもらおうと、積極的に国内外のメディアの取材を受けていきます。そんな中で、「FENDI」のアンバサダーとしてミラノに滞在していた目黒蓮が現れ、ラウールに“あるサプライズ”をするという感動の⼀幕も。

ここはネタバレなので、多くを語れませんが、そのサプライズを心から喜び、はしゃいだ笑顔を見せるラウールの姿が！ ほかにも、モデルとしてのラウールの大ファンだと言う佐久間⼤介が、彼の魅⼒を熱弁したり、阿部亮平がラウールを激励したりするシーンなどからも、ラウールがいかにメンバーたちに支えられてきたかがうかがえます。

そんな仲間たちの応援も血肉にし、さらに挑戦し続けていくラウール。その後、彼が見た「これまでにない景色」とは？

本当に冒頭から最後まで、心を揺さぶられ続けるドキュメンタリーに仕上がっているので、Snow Manファンやラウールのファンだけではなく、日々を奮闘している人たちすべてに観ていただきたいです。また、夢を持つこによって、人はこんなに輝けるのかと、改めて教えてくれる快作なので、ぜひ親子でも観ていただきたいです！

文/山崎伸子

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