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「ちゃんと座りなさい」では伝わりません
机に向かったときの子どもの姿勢、気になりませんか。つい「ちゃんと座って」と注意したくなります。
でも、「ちゃんと」だけでは、どのようにしたらいいのかわからず子どもには伝わりません。親の注意をうるさがる子なら親子でバトルになってしまいます。
注意する前に椅子を見直してみませんか。
「正しい姿勢」と思われている姿勢。実は骨盤に負担がかかっています
椅子に座ったときの「正しい姿勢」というと、背筋を伸ばして、太ももと上半身の角度が90度の姿勢をイメージする人は多いと思います。
でも、この姿勢は崩れやすく長続きしません。骨盤に負担をかけているからです。骨盤は座ると自然に後ろへ傾斜します。

骨と筋肉の関係を知るとよくわかります。下は、立っているときと座ったときの骨と筋肉の関係を表した図です。立っているときの骨盤は腰椎にそって垂直。筋肉に支えられて安定してます。意識しなくても骨盤は起きた状態です。
一方、座ったときの骨盤は股関節に引っ張られて後ろに倒れます。筋肉も骨盤を支えながらぐ〜んと伸びます。

座ったときに自然と傾斜する骨盤を無理に起こしてしまうのが、太ももと上半身が90度の姿勢なのです。このため「正しい姿勢」は崩れやすく、長続きしません。傾いた骨盤を支えることができないと、お尻に負荷がかかり姿勢がくずれてしまうのです。

姿勢は骨盤の傾斜をサポートすると安定。骨盤を支えてくれる椅子があります

座ったときには、傾斜する骨盤の支えが必要です。特に体幹の弱い子は骨盤の傾きを支えてくれる椅子だとラクに座れます。
そこでご紹介したいのが、座位保持椅子「ザフ システム スクール」です。体幹の弱い発達障害の子のために開発された椅子ですが、発達障害あるなしに関係なくだれでもがラクに座ることができます。

座位保持椅子ザフ システム スクール
椅子職人が作った、支えられることでラクになる椅子
「ザフ システム スクール」を開発した株式会社アシストの社長、村上潤さんは肢体不自由の子どものための椅子を40年以上作り続けている、いわば椅子職人です。村上さんは、「障害のあるなし関係なく人間の体のつくりは同じ。ラクに座れるのがいい椅子」という結論に達し、支えられることでラクになる椅子を独自の理論に基づいて作り続けています。

ザフ システム スクールについて話す村上潤さん
「ちゃんと座って!」と子どもを叱らなくなりました
座位保持椅子「ザフ システム スクール」は、特別支援学校や特別支援学級、放課後等デイサービスのほか、一般の家庭でも使われています。「ザフ システム スクール」のユーザーの声をご紹介します。
自然といい姿勢で座れ、姿勢が崩れてこないので、とても驚きました。正しい姿勢の維持が難しい子に、注意するより、こちらを準備してあげることがいかに優しい教育かと思います。小学校とかで障害のあるなしにかかわらず、こういうものを取り入れてほしいと願います。
ダイニングテーブルで食事をしているときに使っています。いつもなら椅子で姿勢を保つことができないのですが、「ザフ システム スクール」だと、座っていられる時間が長くなりました。座ってお茶碗1杯のご飯を食べられるようにもなりました。今まで「ちゃんと座って!」と叱ってしまい、私もストレスが溜まっていました。
息子が悪いワケではないのはわかっているのですが、なかなか上手くいかない焦りがあり親子で苦しかったです。色々なクッションや椅子を試しましたが、今回が一番効果があるかな?と思います
デモ機が届いてから子どもが気に入って、毎日使わせていただいております。楽に座れて、姿勢のことで注意されなくなったことがうれしいようです。
親から見ても、別人かと思うほど集中力が出るようになり、購入を決めました。
座位保持椅子ザフ システム スクール 41,800円(基本セット)、50,600円(外転防止パッド付き)いずれも税込・送料別
https://tobiraco.co.jp/item/zuf_new
*この商品は、自治体によっては「日常生活用具費」として費用支給の対象になります。身体障害者手帳、療育手帳、難病受給者証などをお持ちの方は福祉課等にお問い合わせください。
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教えてくれたのは
元子育て雑誌編集者。道具で発達を支援するネットショップ「tobiraco」を運営。現場で効果のあった教材を特別支援学校の先生と商品化。商品化された教材は「トーキングゲーム」「すきなのどっち?」「見る目をかえる 自分をはげますかえるカード」「きもち.つたえる・ボード」「トライゲーム やってみたいのはどっち?」など。また医師と放課後等デイサービスとで「療育アロマ」を共同開発。「安心にまさる環境なし」をモットーに教材から生活用具まで販売。編集した書籍に、『発達障害の子のためのすごい道具』(安部博志・著 小学館)、『自信を育てる発達障害の子のためのできる道具』(佐藤義竹・著 小学館)がある。
イラスト/オグロエリ 写真提供/tobiraco