“抱っこ”も“買い物”も、実は立派な運動だった! 西山茉希さん・大山加奈さんと考える、忙しいママの「15分9秒」

2026年10月14日(水)から20日(火)まで、東京・大手町仲通りで開催されているアシックスの体験型イベント「ASICS 15:09 Movement Hunt」は、まさにそんな日常の動きに気づくためのイベントです。初日の記者発表会には、モデル・タレントの西山茉希さんと、元バレーボール日本代表の大山加奈さんが登場。育児中の二人ならではの「ママの日常と運動」の話を聞いてきました。

運動できていない毎日は「サボっているわけでも、甘えているわけでもない」

育児に仕事に家事。気づけば1日が終わっていて、「運動したいけど、時間がない」「また今日も動けなかった」と、ひそかに自分を責めてしまう。そんな経験があるママは少なくないはずです。

でも、ちょっと待ってください。重い買い物袋を持って帰る、子どもを抱き上げる、ベビーカーを押す。その一つ一つは、すでに立派な“カラダを動かす時間”かもしれません。

イベントのオープニングゲストとして、小学生と中学生の子のママである西山さんと、5歳の双子のママの大山加奈さんが登壇。イベント冒頭で上映された、現代人の「動かない生活」を描いた映像について感想を聞かれると、西山さんは「当たり前の生活の景色のはずなのに、角度を変えてみるとゾっとするような。自分自身もあるよねっていう場面ばかりですし、もうちょっと体を動かそうという意識になりましたね」と自分の生活と照らし合わせてみたようです。

実は中学時代にはバレーボールの新潟県選抜として全国大会に出場した経験を持つ西山さん。現在は 2 人の娘を育てながら仕事に取り組み、子育てと仕事の両立に追われるリアルな日常を明かしました。

西山茉希さん(写真左)と大山加奈さん(写真右)

一方、バレーボールの日本代表としても活躍していた現役時代は、限界まで毎日体を追い込むような運動を続けてきたという大山さん。双子の5歳の娘さんを育てながら、全国各地での仕事もこなしています。そんな今は「意識して運動する時間を取らないと、運動できない」と話します。

解説者やタレント活動だけでなく、北海道の女子バレーチーム「アルテミス北海道」のチームディレクターとしても活動している大山さんですが、現役時代に比べると運動へのハードルはどうしても高くなってしまうと告白。

そのうえで大山さんが強調したのが、「サボっているわけでも、甘えているわけでもない」ということ。育児と仕事でいっぱいいっぱいのなか、「ジムに行きなさい」「ウォーキングやランニングをしなさい」と言われても、むしろ「できない」となってしまう。運動へのハードルは、とても高いと感じているそうです。

時間をつくる、着替える、出かける。運動を始める前の段階で心理的な負担が大きくなってしまう、という声に、司会者も「まさにそこがハードルになる」と共感していました。

アシックスが2026年7月に31カ国・地域の約3万4,000人を対象に実施した調査でも、人々は起きている時間の約86%を、体を動かさずに過ごしていると回答しています(自己申告による1日の運動量をもとに、起きている時間を16時間として算出)。便利になった暮らしのなかで、動く機会が減っているのは、決してママだけの話ではありません。

会場で見つけた「これも運動なんだ」という気づき

会場には、ソファでくつろぐ「Couch Nester(カウチネスター)」、ベッドの上でスマートフォンを見る「Bed Scroller(ベッドスクローラー)」、デスクで仕事を続ける「Desk Worker(デスクワーカー)」の3つのドームが並びます。日常の“あるある”を再現した空間で、思わず「自分もこうなっているかも」と振り返ることができます。

「Bed Scroller」のドーム。本当に人が寝ていてびっくり!
「Desk Worker」のドーム

さらに、日常に隠れた5つの“カラダを動かすきっかけ”を探す「The Movement Hunt」では、ベビーカーを押す、ウォーターサーバーのボトルを持ち上げるといった、ふだんは運動として意識していない動作に注目します。ママにとってはおなじみの動きばかりです。

西山さんの目の前に置かれたのは、食材が入ったトートバッグ(約2キロ)。西山さんは、買い物帰りの荷物をこんなふうに運んでいるそうです。

「重たいけれど、せっかくだから二の腕に効かせてみようかな、背中の筋肉まで意識して持ってみようかな、と思うんです」

ふだんから両手分の買い物をすることも多く、持ち方を少し変えるだけで運動になる、と西山さん。トートバッグを体の前で持つと荷物感が出てしまうので、リュックのように背中側に持つこともあるといいます。「誰が見ているかは関係なく、自分の気分が上がるのが大事」と笑顔で話し、「自分のためになることをしながら気分がルンルンだと、お買い物ひとつも苦じゃなくなる」と続けました。

歩き方にもいくつかのパターンがあるそうで、股関節をしっかり動かして歩く日もあれば、競歩のように歩く日も。「時間がもったいないので、使えるものは使いたい」という言葉には、忙しいママならではの工夫がにじみます。

約2キロのトートバッグを持ち上げ、普段のさまざまな持ち方を見せてくれる西山さん

この話を聞いた大山さんも、「そう捉えていなかった自分もいたけれど、聞いてみたら確かに運動ですよね」と共感。西山さんは「ママのライフスタイルのなかには、意外にヒントが隠されているのかもしれない」とも話しました。

一方、大山さんの前に用意されたのは、ウォーターサーバーのボトル(約9.3キロ)。持ち上げる動きは、完全にスクワットだと大山さんは話します。膝を痛めないよう、意識してしゃがむことを心がけているそうで、効かせたいのは太ももの前よりも「お尻」。お尻を意識して動くとベストだといいます。

ちょうど愛犬が約9キロだそうで、抱き上げるときにもこの動きを使っているとのこと。西山さんは「みんなあるあるですよね。生活の中にあるのに、気づいていないだけ」と話していました。

ウォーターボトルを持ち上げる大山さん

西山さんは、自身の失敗談も明かしました。子育てのなかで腱鞘炎になったこともあるそうです。体の使い方を間違えたり、手先だけで無理に動かしたりすると、どこかを痛めてしまう。そんな経験を重ねて気づいたのが、「抱っこするときも、手を伸ばして引っ張るのではなく、自分がその場にいて、迎えてあげるように使う」ことだといいます。

「それが、ママの体を壊さないための使い方」と西山さん。限られた時間のなかで、ケガをしてしまっては元も子もありません。日常の動きを運動に変えるときこそ、体への負担がかからない動かし方を意識したいところです。

「15分9秒」で、心はどう変わる?

イベント名にある「15:09」は、アシックスの研究に基づく時間です。アシックスは、1日15分程度、体を動かすだけでも、心の状態にポジティブな影響が出る可能性があると発信しています。

とはいえ、「15分」を確保するのも簡単ではない、というのがママの本音。そこで二人が口をそろえたのは、「すでにやっている動きに目を向けよう」ということでした。

大山さんは、15分が取れずに「今日もダメだった」「私はダメだな」と思いがちな日があるからこそ、こう呼びかけました。

「実は日常のなかで、こんなにやっている。私はできているんだ、と思ってあげてほしい。それが自己肯定感にもつながって、心が元気になっていくと思います」

大山さんは、「運動は体のためと思いがちだけれど、実は心のためだと思う」とも話します。ボトルを持ち上げる動きも、結構な運動強度。「あ、私、運動してるじゃん。頑張ってるじゃん」と認めてあげてほしい、というのが大山さんのメッセージです。

西山さんも、ママだけに限らず、今の人たちは「やるべきことがやれていない」という“追われている感”に囲まれていると指摘します。だからこそ、できていない部分を探すより、「やれていること」を大切にして、そのうえで「このくらいならできるかな」と少し足していく。そんな意識の持ち方を勧めました。

新潟県長岡市出身の西山さんは、上京してから、東京の人はよく立ってよく歩いていると感じたそうです。「毎日生きているだけでも運動です」と、締めくくりのメッセージにも思いを込めました。

運動があまり得意ではなく、できればあまり動きたくないタイプだと明かす大山さん。体を動かすことが大事だとわかっていても、なかなか踏み出せず、ジムに入会すると「追い込まないと意味がない」と思ってしまい、続かない、ということを繰り返してきたそうです。

そんな大山さんが約2年前に始めたのがピラティス。「物足りないかも、やっている意味があるのかな、と思うこともあるけれど、続いているんです」。行きたい、やりたいという気持ちになることが、続いている理由だと話します。

「運動に対する概念を変えて、ハードルを下げてほしい。決して追い込まなくても、ちょっと体を動かすだけで、心も体も元気になります」

寝る前に「今日も頑張ったな、私」と自分を認めてあげて、幸せな気持ちで眠りについてほしい。会場に集まったママたちへの、大山さんからのメッセージでした。

足元をスポーティーに。シューズレンタルと、子どもの靴の話

イベント会場では、アシックスのシューズを履いて街を歩けるシューズレンタル体験も実施されています。ランチや買い物、オフィスへの移動など、いつもの日常のなかで自由に散策できるのが特徴です(一部コンテンツの参加にはOneASICSメンバー登録が必要)。

シューズレンタルのコーナーではASICSの軽いランやタウンユース向けのシューズを試せます
会場ではアプリ会員に登録し、アンケートに回答するとお花のギフトがもらえます

おしゃれのために、歩きにくい靴を選ぶことも多いと西山さん。「足元だけでもスポーティーにしてみよう」と思うだけで、ずいぶん過ごしやすくなると話します。大山さんも、履いて少し歩くだけでも気持ちが前向きになり、「これなら1駅歩いてみようかな」と思えると続けました。

二人にとって、靴は子どもの話にもつながります。小学生の頃からアシックスのシューズを履いてプレーしてきた大山さんは、「子どもの足こそ、いい状態で毎日過ごさせてあげたい」と、お子さんたちにもアシックスを選んでいるそうです。西山さんの長女は、中学で部活動を始めてバスケットボールに挑戦。バスケットシューズを選ぶとき、「ママ、今のバッシュはアシックスなんだよ」と教えてもらったといい、軽さや通気性に驚いたと話しました。

イベントの最後に、西山さんはこう呼びかけました。「運動と聞くと壁が高くなる人も多いけれど、自分が24時間どう動いて生きているかを見つめ直すと、意外にちゃんと動けている。そんな気づきを大切にしてほしい」。

新しく何かを始める前に、まずは今日の自分がどれだけ動いたかを数えてみる。買い物袋、抱っこ、ベビーカー、子どもを追いかけた数分間。そのなかに、「15分9秒」のヒントがたくさん隠れているかもしれません。

ASICS 15:09 Movement Hunt

会場:大手町仲通り(東京都千代田区大手町1-9)
期間:2026年10月14日(水)〜10月20日(火)
時間:平日 11:00〜21:00/休日 11:00〜18:00
参加費:無料(一部コンテンツはOneASICS メンバー登録が必要)
調査・特設サイトは>>こちら
It’s My Dayプロジェクトページは>>こちら

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この記事を書いたのは

北本祐子 ライター

大阪生まれ。IT系出版社に勤務後、「女性にもITをもっと分かりやすく伝えたい!」とIT系編集・ライターとして独立したはずが、生来の好奇心の強さとフットワークの軽さから、気が付けばトレンドライターとして国内外で幅広いジャンルを取材・執筆するように。マウンテンバイクと電動アシスト自転車を所有し、都内の移動は自転車が多め。

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