【中学受験目前リアル調査】学校はどの程度休む?直前期の勉強時間、短期間でも効果的だった勉強法は?睡眠時間は?経験者89名の体験談

年が明け、受験生にとっては佳境のシーズンに突入しましたね。今回は、中学受験直前期の受験生の過ごし方についてアンケート調査を実施! 1日の学習時間や睡眠時間、学校への登校、学習方法等についてを先輩ママパパに聞いてみました。

直前期の1日の平均学習時間は?

まず聞いてみたのは、受験直前期の1日の平均学習時間。佳境の時期、お子さんたちはどのくらいの時間を受験勉強に費やすのでしょうか。

アンケートの結果、全体の25%もの票を集めてもっとも多かったのは『5時間以上』。多くのお子さんたちが試験の直前まで徹底して勉強していたことがわかりますね。

二番目に多かったのは『2〜3時間』。こちらも全体の20%を超える結果に。次いでは、『1〜2時間』、『3〜4時間』、『4〜5時間』が続き、もっとも少なかったのは『1時間未満』でした。

勉強時間にばらつきはあるものの、大半のお子さんが直前期も諦めずに机に向かう様子が目に浮かびます。

直前期の睡眠時間は?

この時期では、睡眠時間を削って勉強に励むお子さんもいるかもしれません。受験直前期のお子さんの睡眠時間も聞いてみました。

直前期の睡眠時間を訊ねると、もっとも多かったのは『6〜7時間』。あとには『7〜8時間』、『5〜6時間』が続くほか、『5時間未満』との回答も14%ほどありました。

厚生労働省が策定した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると小学生は「9~12時間」の睡眠が必要とされているため、かなり短い印象ですね。ラストスパートとはいえ、体調管理も十分にしておきたいところです。

参照:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf

佳境の時期…学校は休む?何日程度が平均?

受験直前期にもなると、小学校をお休みして塾やお家で受験勉強に集中する子も少なくないイメージがありませんか。直前期の学校の登校についても聞いてみました。

アンケートを集計してみると、全体の60.9%と過半数を大きく上回って『休まなかった』が最も多い結果に

プレッシャーや緊張でストレスを抱えやすいこの時期、普段通りの生活を送ることも大切です。学校を休まずにクラスメイトや先生たちとコミュニケーションをすることも、ひとつの息抜きとして捉えられるのではないでしょうか。

一方、『本命校の直前1〜2日だけ休んだ』『とびとびで数日休んだ』『試験日前、1週間程度休んだ』といった声も少なくありませんでした。学校をお休みすることで、感染リスクを低減させたり、受験勉強の時間を確保することもできます。

学校を休むことによるメリット・デメリットを念頭に置いた上で、直前期の登校・欠席(欠席する場合はその期間)を検討していきたいですね。

直前期に特に力を入れた科目は?

直前期になると、入念に対策しておきたい科目をおさらいする場合が多いのではないでしょうか。直前期に力を入れた科目も調査しました。

アンケートでは、1位『算数(42.8%)』、2位『国語(26.2%)』、3位『社会(14.5%)』、4位『理科(13.8%)』の順で票数が集まりました。

国語と算数の2科目受験のお子さんもいるので、納得の結果ではないでしょうか。その中でも算数が大きく上回った点も興味深い結果です。直前まで練習問題に取り組んで、問題を解くスピードや正確性をさらに極めておきたいお子さんが多いのかもしれません。

直前期の学習方法で効果的だったこと

受験の直前期、どのような学習をすれば良いかお悩みのご家庭もあるのではないでしょうか。直前期に効果的だったと感じる学習方法も聞いてみました。

みなさんの回答を集計すると、全体の31.5%の票を集めた『過去問演習』が最多。次に『模擬試験』が続きます。この時期には、試験当日のシミュレーションに注力したいところですよね。

『苦手科目の徹底反復』や『塾などで実施される志望校別特訓』『暗記項目のおさらい』など、気になる科目や志望校に合わせた対策、暗記してきた項目のおさらいを徹底的に行うものにも票が寄せられています。

以下では、直前期に特に効果的だった勉強法や教材に関するみなさんのコメントを引用しましました。

個別指導できめ細やかに対応していただきました [ 北海道・女性 ]

ひたすら基本の問題を復習する [ 岡山県・女性 ]

過去問で傾向に慣れておく事 [ 東京都・女性 ]

塾での志望校の過去問演習・対策がよかったようです。 [ 神奈川県・女性 ]

暗記は自分なりのテキストを作成 [ 神奈川県・女性 ]

社会は暗記するしかないので、必死で暗記していました。親もネットで問題を探し、時間がある時や食事中に出題して協力していた。 [ 熊本県・女性 ]

志望校の傾向をみて頻出分野を徹底的にこなしました。社会などの暗記系は直前期に集中して覚えました。 [神奈川県・ 女性 ]

体調に気をつけつつ、お子さんの不安に寄り添うサポートを

今回は、お子さんの中学受験本番を間近に控えたご家庭向けに、先輩ママパパによる受験直前期の過ごし方等のアンケート結果をご紹介してきました。

受験シーズンも佳境に入ると、お子さんは多大なるプレッシャーを抱きます。お子さんの不安に寄り添いながら、ご家庭でも万全なサポートを行いたいもの。

記事の後編では、受験直前期にご家庭で行ったサポートや、お子さんに効果的だったアドバイス等をアンケート調査しています。ぜひ、こちらもご参照ください。

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文/羽吹理美 構成/HugKum編集部

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