カットした野菜の端を育ててみよう!
カットした野菜から、また葉っぱが生えてくる?! 野菜の切れ端を水につけて育てる「リボーンベジタブル(リボベジ)」に、あそび作家が挑戦してみました!
今回はにんじん・さつまいも・小松菜・豆苗の4種類を3週間育てることに。育ち方の違いや、ハプニングも…?!
失敗してもやり直せるのもいいところ!
野菜が育つ様子はとてもかわいいですし、収穫して食べるワクワクも味わえます。夏休みの宿題にもおすすめです。
今回育てた野菜
にんじん・さつまいも・小松菜・豆苗
使うもの
包丁
小皿・プラスチック製保存容器・お肉のトレイなど、野菜を育てる器
水
リボベジの準備をします
1. 最初に、リボベジをスタートするため、野菜をカットしました。にんじんはヘタの部分をカットします。

2. さつまいもは、端の部分を3~5cmほどカットします。

3. 小松菜は、根本から5~7cmほどのところでカットします。

4. 豆苗は、豆の部分から5~7cmほどのところでカットします。

5. にんじんとさつまいもは、小皿に入れ下の面がギリギリ触れるくらいにお水を入れます。

6. 小松菜は、小さなプラスチック製保存容器などに挿します。こちらも水の量は、小松菜の根をカットした面に触れるくらいにします。

7. 豆苗は、お肉のトレイなどに置きます。お豆に触れない程度の高さまで水を入れましょう。

観察スタート!
1. 2025年6月末、観察をスタート!
ミニ菜園を日当たりの良い窓辺に置き、毎日1~2回、水を換えます。「少しお日様に当てたほうが、よく成長するかな?」と思い、天気のいい日は3時間ほど外に出して、直射日光にあててみました。
(これが、思わぬトラブルの原因に…!)

2. 3日目。にんじんからかわいい芽が出ています! 小松菜の葉も伸びてきました。

3. 5日目。ここまで順調に育っていた小松菜ですが、外側の茎が根本から外れているのを発見。観察してみると、根本が溶けてしまっています。連日の暑さや、直射日光の影響で、水が温まり、根本で雑菌が繁殖してしまったようです。

4. 土に植えたほうが根元の通気性がよくなるため、底に穴をあけ、カットしたペットボトルに土を入れ、ミニ植木鉢を作ってみました。無事に持ち直してくれるでしょうか?

5. 5日目から豆苗が伸び始め、さつまいもは芽が出てきました。

6. 8日目。ここまで頑張ってくれた小松菜ですが、残念ながら枯れてしまいました。

7. 9日目。新しく買ってきた小松菜で、再チャレンジ。気温が日中は30度と暑いため、水だけだとまた根本が溶けてしまいそう…! 今度は、最初から根本を土に刺してみます。
新しい小松菜は、片方は今まで通り直射日光に数時間当てて、もう片方は直射日光には当てず、明るい窓辺のみで育ててみました。

8. 9日目で、豆苗は20cmほどの大きさになりました! キッチンばさみで収穫してみます!

9. 塩こしょうで炒めて食べてみました。シャキシャキとした歯ごたえで、おいしくいただけました!

10. 10日目。豆苗は2回目の収穫にチャレンジです。

11. 15日目。にんじん・さつまいも共に芽が大きく育ってきました。小松菜も順調です。
豆苗は枯れてきてしまったので、ここで残念ながらサヨナラします。カットした後の豆苗も、直射日光は苦手だった様子…!

12. 21日目。スタートから3週間たちました。今回はここで観察を終了し、育った野菜を食べてみようと思います!

13. にんじん・さつまいもはこんなに大きくなりました!

14. 再チャレンジした小松菜も、無事成長してくれました。直射日光に当てたほうは緑の濃い、横に太い葉が、当てなかったほうは淡い色の縦に長い葉が成長しました。

リボベジで育てた葉っぱを、食べてみる!
1. いよいよリボベジで育てた野菜の葉っぱを食べてみます。
まず、にんじんとさつまいもの葉を、キッチンばさみで収穫。食用としてはあまりなじみのないさつまいもの葉ですが、空芯菜の仲間なので、食べることができます。

2. にんじんの葉っぱとさつまいもの葉は、天ぷらにして食べてみました! にんじんの葉っぱは軽い食感で、爽やかな香りがおいしかったです。
さつまいもの葉っぱはクセもなく、サクサクとした食感でおいしい! 芽出ししたさつまいもは、葉を地表に出して、プランターなどで育てることもできます。さつまいもの実ができるかな!?

3. 小松菜は、生で食べてみました。直射日光に当てない小松菜は、食べやすい爽やかな味、直射日光を当てた小松菜は、しっかりした香りと、少し苦味がありました。マヨネーズなどを少量つけても、食べやすいと思います。

これからリボベジに挑戦する方へ
育ててみて気づいたのは、野菜によって日差しや暑さへの強さが違うということ。にんじんやさつまいもは直射日光を当てても元気に育ちましたが、水だけで育てる小松菜や、一度収穫をした豆苗は傷んでしまいました。
水耕栽培で育てる葉野菜は、直射日光を避けた明るい日陰が適しているようです。
夏休みの宿題にするときは
成長の過程を1日1枚写真に撮って、順番に並べると変化の様子がわかりやすいです。この記事では、1日1枚写真を撮り、成長の経過がわかりやすい写真をピックアップしています。
上手に野菜が育ったら、料理して食べてみたレポートも書いてみましょう。もしも野菜が腐ったり枯れてしまったら、原因を調べたり、日当たりや水やりの仕方を変えて、もう一度育ててみるのもおすすめです。
ネギの根元や大根のヘタなども、リボベジに向いています。ぜひ気軽に試してみてくださいね!
【連載:あそび作家/工作アーティストに教わる 素敵クラフト】
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記事監修
慶應義塾大学総合政策学部卒業。リクルートライフスタイルにて企画職として勤務し、広告制作・講座運営に関わる。その経験を活かし、身近な素材から子どもも大人も夢中になれるあそびや工作を生み出し伝える活動を行っている。「つくる・えがく×内面探究」をテーマに、自分らしさを表現できる体験や、感性に触れる時間を大切にしている。保育・教育系の雑誌やWeb連載・親子向けワークショップなど幅広く活動中。2児の母。
