目次
ふたをしても、入れ忘れがひと目でわかる筆入れ~ピッタントンクリア


「中身が全部見えるので、入れ忘れたものがわかりやすい」とのことで、お気に入りペンケースとしてあげてくれたのは、小3男子。
ランドセルの一番上にピタッと収まります

このペンケースは2ドア式ですが、オモテもウラも中身が見えるクリアタイプ。サイズも考えられていて、ランドセルの一番上にピタッと収まります。ランドセルのふたをしめるときに「あ、消しゴムがない」と気づけるのもうれしい工夫ですよね。
ひとつずつしまえるから、なくしてもすぐ気づける~ラダイト デニム ベンディペンケース <パッチワーク>



小学校高学年男子がお気に入りのペンケースとして挙げてくれたのが、岡山デニムを使った人気のブランド「ラダイト」のデニム素材のペンケース。
どの点が使いやすいかを聞いてみると、「ペンを1本ずつしまえるのでなくしたときにすぐわかるのがいいです。ハサミやテープなど、ペン以外のものをジャラッとまとめてしまえるので、整理しやすい。あと、デザインがとても気に入っています」と、機能性だけではなくデザインもかなり重視していることがわかりました。小学生男子も、高学年になると大人っぽいデザインが響くようです。
ちなみに、放デイの子どもたちに、今使っているペンケースを選んだ理由を聞いてみると、①出し入れしやすい②たくさん入る、そして3番目に多かったのが「デザインが好き」でした。
目にやさしくて、疲れないノート~まほらゆったりつかう学習帳 10mm方眼

白い紙は反射して目が疲れるという発達障害のある子は少なくありません。mahora(まほら)ノートは、白いノートがまぶしいという発達障害の人100人に聞いて、作られたノートです。やさしい色、行やマス目がわかりやすい網かけなど随所に「見やすい、書きやすい」工夫が施されています。
「まほらゆったりつかう学習帳」の方眼の大きさは、10mm( 22 マス)、15mm(15マス)、21mm(10マス)もあり使いやすいマスの大きさを選べます。
mahoraノートは、発達障害のある子もそうでない子も使えるユニバーサルなデザインです。「マス目の大きなノート」と銘打ってしまうと、高学年は使いたがらないかもしれません。でも「ゆったりつかう〇〇mm」なら抵抗なく、自分の使いやすいマス目の大きさを選べます。
「とにかく、目にやさしくて、疲れない」という理由で6年生女子、イチ押しのノートでした。
どこに書けばいいか、ひと目でわかる網かけ


6年生になると、文字を書く量も多くなり、計算の桁数も増えます。計算は位取りが見やすいことが大切。1マスに数字ひとつ書くことで、位が明確になり計算ミスが減ります。
大栗紙工株式会社 https://www.oguno.jp/mahorastudy
アルファベットを正しい位置に書けるノート~RISE (ライズ)英語罫線(4線)ノート

支援員さんおすすめのノートです。
“書きづらい”ために、つまずいて、英語が嫌いになってしまう子がいます。どこから書き始めるのか。どこまで線を伸ばすのか。混乱しやすい子が少なくありません。特に「b」と「d」のような鏡文字は混乱しやすく、線の高さもわかりづらい。このノートは、基準となる線に色がついていて、“どこを目安に書けばいいか”が視覚的にわかりやすくなっています。ノートの各ページ下には、発音とスペルの関係がわかるフォニックス(音の足し算)の基礎が表記されています。詳しくは、下記ライズぷらすのURLにアクセスしてみてください。

行の上には、単語と単語の間隔を空ける目安になる下向きの小さな三角形が

文字を書く領域は、目がちらつかない淡い色。表2には文を書くときの注意事項も明記されています

作成しているのは、NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所。収益は、不登校や学習につまずきがちな子どもたちの支援活動に活用されます。
ゆっくり書く子や感覚過敏の子に「書き込む」感覚のある下敷きを~硬筆用ソフト透明下敷き

書きやすさを左右する下敷き。筆圧が強くても弱くても、ゆっくり丁寧に書く子や感覚過敏のある子には、ソフトタイプがおすすめという支援員さん。その理由を聞いてみました。
ザラザラした下敷きは速く書く子にはいいのですが、ゆっくりと丁寧に書く子には、引っかかりが強すぎて書きづらいことがあります。この(硬筆用ソフト透明)下敷きは、ペン先が少し沈みこむ感覚があって“書き込める”感じが指先から実感できるので感覚過敏の子におすすめです。
書きなぐってしまう子はザラっとした下敷きを、逆にゆっくりの子はソフトな下敷き。特性に合わせて使い分けると良さそうです。


共栄プラスチック株式会社 https://kyoei-orions.com/product/877
合わせやすく、押さえやすいからズレずに引ける定規~波線も引ける直定規

上下に動くスライダーつき。上にあげると0にぴったりの位置から線を引くことができます。また、下部は波線形状になっていて波線がきれいに引けます。スライダーがないと、始点を合わせることができても、書くときにズレが生じてしまいます。
定規の端0から始まる「ゼロスタート目盛」の定規は、始点に合わせやすく、手先が器用でない子には使いやすい定規です。波線も便利ですが、ここではスライドの機能に注目しました
目と手の協調がうまくいかない子にとって、“ゼロに合わせて、線を引く”って、実はすごく難しいんです。始点を合わせることができても、“いざ書く”段階になるとズレてしまう子が多いのです。

スライドを上げると、鉛筆の位置がズレることなく、線を引くことができます
自分に合った基準での文房具選びを
今回の聞き取りでわかったのは、子どもたちや支援員さんが選んだものは、必ずしも「発達障害のある子向け」として作られた文房具ではなかったということです。
「自分にとって使いやすい」「持っていてうれしい」「なんだか落ち着く」。子どもたちは、それぞれの基準で文房具を選んでいました。文房具選びに正解はありません。
その子に合ったものを探していくことが、いちばんの近道なのかもしれません。
おすすめの鉛筆や消しゴムの記事はこちら
教えてくれたのは
元子育て雑誌編集者。道具で発達を支援するネットショップ「tobiraco」を運営。現場で効果のあった教材を特別支援学校の先生と商品化。商品化された教材は「トーキングゲーム」「すきなのどっち?」「見る目をかえる 自分をはげますかえるカード」「きもち.つたえる・ボード」「トライゲーム やってみたいのはどっち?」など。また医師と放課後等デイサービスとで「療育アロマ」を共同開発。「安心にまさる環境なし」をモットーに教材から生活用具まで販売。編集した書籍に、『発達障害の子のためのすごい道具』(安部博志・著 小学館)、『自信を育てる発達障害の子のためのできる道具』(佐藤義竹・著 小学館)がある。
協力:放課後等デイサービス ソラアルSSE http://solarsse.co.jp
