【新1年生】入学グッズ選びのコツを元教員が解説!やっぱりキャラ付き文具はNG?

年長さんのママ・パパ、入学する小学校の「新一年生保護者会」は済みましたか? 入学グッズを買うときに考えるべきは、お子さんが学校で『いつ・どのように』使うかイメージすること。とはいっても、学校でどのように過ごすのかなんて、イメージしにくいですよね。
そこで今回は、入学グッズを選ぶときに考えておくとよいことを、元教員がお伝えします。

キャラクターものの文房具はNGって本当?

入学したばかりの1年生は、長時間座って話を聞いたり書いたりする作業は、飽きてしまうことも…。飽きて気が散り始めた子にとって、えんぴつや消しゴムなど片手におさまるサイズの文房具も、おもちゃになってしまうのです。

キャラクターの消しゴムをもってきたら・・・

筆者が1年生の担任をしていた時のこと。消しゴムをなくしてしまった男の子がいました。その日は新しい消しゴムを買いに行くことができず、翌日は、家にあったキャラクターの顔の形をした消しゴムを持ってきたのですが・・・
漢字の学習をしても友達が発表をしていても、その子の頭の中はキャラクターのバトルでいっぱい! 時には『ぴゅーん!』『どかん!』と効果音もつぶやいていました。
結局、男の子は授業そっちのけで一日中消しゴムに気をとられっぱなし、周りの子も気になってそわそわしてしまい、クラス全体が落ち着かない一日となってしまいました。

消しゴム一つでそんな様子ですから、学用品がキャラクターもので揃っていたら、なかなか集中できません。そのため、多くの学校では、キャラクターの文房具をNGとしています。

シンプルな筆入れ、えんぴつ、消しゴムを選ぶのは、お子さんが学習に集中するためなのです。

袋ものは長く使えるサイズ・デザインがおすすめ

 

入学準備品の必須ともいえる“袋もの”。消耗していく文房具や、サイズアウトする体育着とは異なり、袋ものは長い期間同じものを使うのが特徴です。大切に扱えば、入学時に購入して、卒業時まで使うものもあります。小学校でよく使う袋ものを3つご紹介します。

ランチョンマット・ランチョンマット袋

給食のとき、おぼんの下に敷くマットです。学校によっては「ランチマット」「テーブルクロス」と呼ぶところもあります。
ランチョンマットと併せて、ランチョンマット袋も必要ですので、一緒に準備しましょう。

ランチョンマットを準備するときに大切なのが、サイズです。幼稚園保育園で使い慣れたものがあっても、小学校では指定サイズが違うケースが多いので、買い直す必要があるかもしれません。
小学校では、学校の机や給食のお盆の大きさに合わせて、おおまかにサイズを決めています。机をめいっぱい覆うくらい大判な長方形サイズ、給食のおぼんとほとんど同じ幅の正方形サイズなど、学校ごとにいろいろなサイズ指定があるので、新一年生保護者会の資料をよく確認してから、購入・手作りしましょう。

体育着袋・上履き袋

小学校では必須アイテムなのが、体育着袋と上履き袋です。週の始めには学校に持参し、週末には持ち帰ります。

お子さんが成長すると、体育着や上履きはサイズアウトして新しいものを準備することになるでしょう。ただ、袋はあまり劣化しにくいので、6年生まで使い続けるご家庭が多いのが実情です。となると、6年生まで使えるサイズ、6年生まで使える色柄を選ぶのがオススメです。

体育着袋に入れるのは、体育着のTシャツ、ハーフパンツ、紅白帽が一般的です。さらに学校によっては、汗ふきタオルや寒いときに着るトレーナーも入れておくようです。また、学校では、着替えの際に脱いだ服は、体育着袋にしまうように指導することもあります。ですから、1年生には大きいかな?と感じるくらいゆとりのあるサイズ感のほうが安心です。

レッスンバッグ

週初めや週末に、体育着や上履きをまとめて持ち運ぶために使うのがレッスンバッグです。夏休みの前には、道具箱を入れて持ち帰ることもあります。使う頻度も多いので、丈夫でへたりにくいものを選びましょう。キルティング素材のものが一般的ですね。

上履き入れや体育着袋と同じ絵柄にしておくと、お子さん本人が分かりやすいです。学校の荷物かけには、およそ30人分のレッスンバッグや体育着袋が並んでいます。自分の荷物を見つけるだけで右往左往してしまうと、帰りの支度や体育の準備が遅れてしまうこともあります。袋物を同じ絵柄で揃えておくと、自分の物をすぐに見つけて、さっと取り出せますよ。そのうちに、「恐竜柄で青いやつは○○くんの!」「黄色でお花いっぱいのやつは○○ちゃんの!」と、クラスのお友達も覚えていきますので、取り違えるリスクも減ります。

また、学校によってはレッスンバッグ以外にも「図書室用バッグ」「音楽室に行くときのバッグ」、さらには「縄跳びを入れる袋」「歯磨きセットとコップ用の袋」など、たくさんの袋が必要になることがあります。
そのたびにバッグを準備すると、かさばるし、お値段もかさみますよね。うちの娘には、100円ショップのエコバッグをいくつか用意して対応しています。

体育着は、学校指定でなければ量販店で購入してOK

「新1年生保護者会で『体育着はココのお店で販売しています』という資料が配られた」と言う方も多いですよね。筆者が教員をしていたときに多かったのが、「どうしてもそのお店で買わなければいけないの?」という質問です。

実は、“必ずこの体育着を買う”という指定がない場合は、どこの店舗で購入しても良いのです!
例えば、新1年生保護者会の資料に「白の半袖トップス、紺や黒のクオーターパンツ(ハーフパンツ)、紅白帽」とだけ書かれていた場合、その条件を満たしていれば、ショッピングモールの子どもコーナーや近所の衣料品店、ネットで購入しても良いのです。
量販店で販売されている体育着は種類が豊富で、価格もピンからキリまでいろいろあります。素材、クオーターパンツの長さやポケットの位置、ウエストゴムの調整ができるかどうかなど、細かな違いがありますよ。体育着は直接肌に触れるものなので、素材によってはチクチク感を感じてしまうこともあります。肌触りに敏感なお子さんなら、素材や縫い目をチェックして購入することをおすすめします。

学校の校章入りなど、指定の体育着があるならば、紹介された学用品の取り扱い店で購入しましょう。校章入りのものはその店舗でしか扱っていないのが一般的です。

上履き選びの基準は「学校での」安全性

小学校では、登校してから下校まで、ずっと上履きを履いて過ごします。その時間は、1年生でも6~7時間ほど!
授業のときはもちろん、給食のときやトイレに行くとき、体育館で運動するときにも上履きを履いています。

上履き選びのポイントは、“学校での”安全性です。運動しても脱げにくくフィットすること、すべって転ばないようにすべり止めがしっかりしていること、長時間履いていても疲れにくいことなどが挙げられます。そのため、足全体を覆うような上履きを推奨している学校が多くあります。

足の甲をゴムバンドで覆うようなバレエシューズ型の上履きは、両手がふさがっていてもスポっと履きやすいのがメリットです。教室で履くには問題ないのですが、体育や休み時間に、サッカーのようなに蹴る動きをすると、脱げてしまうことがあります。ブランコに乗って靴飛ばしをするときのように、スポーンと遠くまで飛んで行ってしまうことも。

特に、「ちょっと大きめだけど、すぐ大きくなるから大丈夫よね」と、ワンサイズ大きめの上履きを買った場合は要注意です。体育館に30人もの子どもが走り回っているときに、誰かの上履きがスポーンと脱げてしまうと、他の子に当たってけがをさせてしまうこともあります。実際に、筆者が1,2年生の担任をしていた際に、何度も出くわしたことがあります。

新しい上履きを選ぶときには、まず学校が推奨している形を確認しましょう。そして、お子さんの足のサイズに合ったものを選んでください。少し大きめのものを購入するときは、サイズ調整のための中敷きを忘れずに!
また、足の幅もチェックしましょう。バレエシューズタイプは細身なつくりのものが多く、サイズを吟味して買ったはずなのに、靴擦れを起こしてしまうこともあります。成長期のお子さんには、ぴったりの上履きを選んであげたいですね。

“その学校のノーマル”をしっかり情報収集してから購入しよう!

入学後の生活をよくイメージしないまま購入し、改めて買い直さなければならない、なんて事態は避けたいですよね。
「この学校では、どんなものが主流なんだろう?」と迷ったら、まずはママ友・パパ友ネットワークに頼ってみましょう。お兄ちゃんお姉ちゃんがすでにその学校に通っているという知り合いはいませんか? 習い事で1つ年上の子はいませんか?

また、学校に書類を出しに行くとき、1年生の教室をちらっとのぞいて見るのもおすすめです。「こんなレッスンバッグの子が多いのね」「エコバッグも必要そう」などイメージがわくかもしれません。思い切って入学予定の学校に直接問い合わせて見るのもOKです。しっかり情報収集して、買い忘れのないように選んでいきましょう。

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構成・文/yurinako

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