ディズニー映画『ラーヤと龍の王国』が劇場とオンラインで同時公開【親子で観たい映画】

ディズニー映画の最新作『ラーヤと龍の王国』が、３月５日（金）より映画館とディズニープラスのプレミア アクセスで同時公開されます。本作は、龍の王国を舞台に繰り広げられる少女ラーヤの冒険ファンタジーとなっていて、まさにHuguKuｍ世代の家族で観るにはぴったりの作品といえそうです。

本作の舞台は、龍の王国クマンドラ。かつては聖なる龍たちに守られ、龍と人とが共存する平和な王国でしたが、突如現れた邪悪な魔物ドルーンとの戦いで、すべての龍が犠牲になってしまいます。残された人々も信じあう心を失い、王国は分断されてしまったなか、聖なる龍の力が宿る＜龍の石＞の守護者一族の娘であるラーヤは、唯一生き長らえたという“最後の龍”の力を蘇らせ、バラバラになった世界を再び一つに戻そうとします。

予告編を観るだけでも、美しく光る龍たちの流麗な映像美にうっとり。そして、孤独を背負いながらも、世界を救うことを諦めずに前へ進もうとするラーヤは、非常に今日的なヒロイン像になっていそうです。

目下、緊急事態宣言中で、どうしても“コロナ禍”というフィルターを通してエンターテイメント作品を観てしまう昨今ですが、本作はまさに、今を生きる私たちに、何か特別なメッセージをくれる作品に仕上がっていそうです。完成予防対策を徹底して、映画館へ出かけるもよし、自宅で楽しむもよしと、2ウエイでの公開がうれしい限りです。

ラーヤ役の日本版声優に、ネクストブレイク女優の吉川愛を抜擢

ラーヤの日本版声優に選ばれたのは、手垢のついていないネクストブレイク女優、吉川愛。彼女は3歳で芸能界入りを果たし、子役として芸能活動を開始しました。昨今では『愛してたって、秘密はある。』（NTV）、『初めて恋をした日に読む話』（TBS）、『恋はつづくよどこまでも』（TBS）に出演し、現在も連続テレビ小説『おちょやん』（NHK）に宇野真理役を好演している注目株です。

ディズニー映画のヒロインとしては、『モアナと伝説の海』で美声を披露した屋比久知奈や、アーティストとして『アナと雪の女王２』の日本版エンディングソングを歌った中元みずきなど、無名の新人が一気にスポットライトを浴びたのは、記憶に新しいところですね。

吉川さんは、ディズニーUS本社のオーディションを経て、ラーヤ役を射止めました。大のディズニー好きだった吉川さんは、今回の大抜擢について「絶対に受からないと思っていたので、受かったと聞いた時には『これは現実なのか？』と信じられなかったです。はじめは喜びの方が大きかったのですが、初めて声優をやらせていただくのがまさかのディズニーさんということもあり、だんだん緊張の方が増してきました」と喜びと戸惑いを両方感じた様子。

ラーヤは、幼い頃のある出来事によって父を失い、他人を信じることをやめてしまったという、ディズニーのヒロインとしてはこれまでにないほど、寂しさを抱えた孤高のヒロインのよう。そんなラーヤがどんな成長を遂げていくのでしょうか。彼女の心の機微を、吉川さんがどう演じたのか、非常に期待が高まります。

5年ぶりとなるディズニー・アニメーション新作劇場用短編映画にも注目

『ラーヤと龍の王国』の公開に合わせ、新作短編映画『あの頃をもう一度』が全国の劇場で同時上映されます。ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の劇場用短編映画としては、『モアナと伝説の海』と同時上映された『インナー・ワーキング』以来5年ぶりの新作となり、ディズニープラスでの配信開始は、6月を予定しているそうです。

本作の舞台は、音楽やダンスで賑わう活気ある都会の街。ダンスが好きな年配の男性と、心はまだまだ若いけど年老いた彼の妻が、ある夜に不思議な雨に導かれ、ダンスをする喜びを再び思い出します。気がつけば、彼らは若い頃の姿に変わり、軽快なステップを踏んでいました。

人生の喜びや輝きは、どんなに年を重ねても決して色褪せることがないという、素敵なメッセージをくれそうな本作は、感動のダンス・ファンタジーとなっていそう。

いまだにコロナ禍ではありますが、いつの時代も私たちに勇気や希望を与えてくれるディズニー映画は、観れば心にエネルギーチャージをしてくれること間違いなし。『ラーヤと龍の王国』や『あの頃をもう一度』も、きっとそんな作品となっていると思うので、ぜひ家族で楽しくごらんください。

文／山崎伸子

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