お祝いメッセージの書き方
親族・友人など親しい間柄のお子さんが小学校に入学したとき、ご両親には「入学祝い」としてお祝いのお金や品物、そしてメッセージを差し上げると思います。その時、ぜひ入学する本人に宛てたメッセージも贈ってあげましょう。一番大切なことは、これから小学生になる子どもが読む、ということを意識して書くことです。
【書き方】
小学校前の各ご家庭の勉強の進み具合にもよりますが、漢字は小学校入学してから学ぶもの。少し背伸びして易しい漢字にフリガナをふるのも良いのですが、子どもたちが見慣れた絵本の文字のように、ひらがなで書いてみてはいかがですか。
- ①読みやすさを重視しょう
ひらがな(漢字を使うならフリガナをつけましょう)を使い、伝えたい内容を絞ります。一文を短くすると読みやすいですね。もしかしたらメッセージを声に出して読んでくれるかもしれません。音読できる一文の文字数は10文字~25文字を目安にするといいですよ。
- ②わかりやすい言葉で伝えよう
入学という節目のメッセージですが、難しい言葉よりも子どもたちに馴染みのある表現で気持ちを伝えましょう。
「ともだちとなかよく しょうがっこうせいかつを たのしんでください」
という言葉だった場合“小学校生活”よりも「おともだちとなかよくあそぼうね」で十分気持ちは伝わると思います。
メッセージを書くカードは、明るい色合いのカードを選ぶと、受け取った子どもたちも嬉しいのではないでしょうか。文具店では、この時期になると可愛い小学校入学用のカードも揃えていますし、手作りのカードも素敵ですね。
一緒に撮った写真や、手書きのイラスト、折り紙で装飾したカードも喜ばれると思いますよ。
一つ成長した喜び、入学のお祝いの言葉をシンプルに伝えて
小学校に入学する、というのは自分の人生を振り返っても、子どもたちの成長を見てきても一つの区切りとして、とても大きな出来事ですよね。子どもたちも園で始まる卒園式の準備やランドセルや机の準備を親と一緒にするうちに「何かが変化するのだな」という気持ちを感じるでしょう。
新しい世界に向かうことにワクワクする子もいれば、新しい環境に向かうことに不安でドキドキする気持ちを感じる子もいます。なかには園の生活とさようならしたくない、と思う子もいるかもしれません。
忌み言葉はNG
全ての子に安心して読んでもらえるメッセージにするために、大人へのメッセージだけでなく子どもたちへのメッセージにも「忌み言葉」を使わないように注意しましょう。「忌み言葉」とは別れや不幸を連想させる言葉です。
どのような言葉があるかというと“終わり・別れ・切れる・離れる”などです。例えば
「たのしかった ようちえんせいかつも おわりですね。つぎは しょうがっこういちねんせい。 がんばってください!」
という内容のメッセージ一だと“頑張って下さい”という応援の気持ちより “幼稚園は終わってしまう”ということに意識が向いてしまうかもしれません。
また、小学校受験に挑戦した子であれば、希望の学校ではないところへ入学することになったということもあるでしょう。入試や入学の事情が詳しくわからない場合には入試のことを思い出すような言葉や受験については触れず、一つ成長した喜び、入学のお祝いについての言葉をシンプルに伝えてあげましょう。
定型文にはない言葉を贈りませんか?
子どもにメッセージを贈るとき“お祝いの言葉”“お友達との関係”“勉強について”伝えることが多いと思います。調べると、参考になりそうな言葉やメッセージがたくさんありますね。型どおりのきれいなメッセージも良いですが、自分のためだけに贈られた言葉や気持ちはやはり特別なもの。
決まった文にとらわれず、自分だから知っているその子の良いところや、“こんなことが好きだよね、分かっているよ”という、あなたにしか贈れないメッセージを一文添えて贈ってみませんか?
例えば筆者が姪にメッセージを贈るとしたら。
がっこうで おともだちと なかよく あそんでね
こんど 〇〇ちゃんのだいすきな チョコレートケーキで
いっしょに おいわいしようね!!」
と贈ります。
姪がチョコレートケーキを好きなことは、叔母である私だからこそ知っていること。だからこそ贈ることができる世界に一つだけのメッセージになります。
直接接していなくても、知っている情報を入れて
しょうがっこうでも やさしいきもちを わすれないでね。
おべんきょう がんばってね
など“あなたを応援している人がいる”“あなたはこんなところが素晴らしい”というメッセージは、これから新しい世界へ飛び出そうとする子どもたちへの素敵なプレゼントになるはずですね。
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文・構成/赤名麻由子
赤名 麻由子