河野玄斗さん「子どもに勉強しなさいは逆効果」楽しく勉強できるとっておきの秘訣&グッズをトークイベントで披露! 【まるごと動画を公開中】

PR /ドクターイースト

中学受験を経験し、聖光学院から現役で東大医学部へ進学した河野玄斗さんによるオンライントークイベントを2025年4月19日(土)に開催。中学受験をする子どもが、勉強を嫌なものだと思わずに楽しく勉強するための親のサポート術について詳しくお聞きしました。

勉強もゲームも「やり込む」スタイルが河野流

河野さんにご自身の中学受験体験談から楽しく学ぶコツを聞きました。

イベントのMCは小川りかこさん。第一部では、河野さんの中学受験体験談や、勉強しやすい環境づくり、親の声かけ・サポート術、楽しく学ぶための秘訣を伺いました。

好奇心旺盛な幼少期〜小学生時代の話

河野さん:幼い頃から好奇心が強い子だったようです。外に出かけると「あれなに?」「これはなに?」と疑問に思ったことをとにかくなんでも聞いていたと。4~5歳でKUMONに行ったときも、初めて見るプリントに興味津々でその場ですぐに解き始めたと母は言っていました。

小川さん:好奇心旺盛だったのですね。小学校に入学してからはどんな様子だったのですか?

河野さん:勉強に関しては、苦にせずやっていたと思いますが、僕にとっては、おもしろいなぞなぞの本も算数の本も、同じように楽しいという感覚でした。算数の本だから机に座ってやらなきゃ、という感覚もなく、それこそ寝っ転がって勉強の本を読んでいた記憶があります。

ゲームも好きでした。いかに効率よくクリアできるかを攻略本とにらめっこしながらたくさん考えて、とことんやり込んでいました。

この「やり込みグセ」は僕の中でとても大事なことで、勉強にも通じています。親からも「5歳なのにここまでやってすごいね!」というようなことは言われず、ただ楽しいからどんどん先に進んでいって、結果的にレベルアップしているという感じでした。

勉強でもゲームでも、子どもが好きだと思ったものをとにかくやり込ませる、という親の育て方が今の僕を形作っていると思いますね。

苦手な科目の勉強方法

暗記が多い科目を楽しいと思えなかったという河野さん。

小川さん:河野さんは算数と理科が得意で、国語と社会は苦手だったということですが、苦手な教科にどのように取り組んだのですか?

河野さん:暗記がメインの社会は楽しくなかったのですが、これもゲームをクリアするような感覚で攻略していきました。当時、僕は赤シートを使って覚えなきゃいけない用語を暗記していたのですが、例えば30分で50個覚えよう、という目標を立てて、それがクリアできたらうれしいじゃないですか。そうやって、自分の意識を少し変えて、なるべくおもしろいと思って取り組めるように意識していましたね。

勉強しやすい環境づくりとは?

家庭学習の時間や暗記術など気になることがたくさん!

母がやってくれていた「勉強を勉強と思わせない工夫」

小川さん:中学受験の家庭学習はお家の中のどこでやっていましたか?

河野さん:リビングでやっていたと思いますね。僕は娯楽の延長線上に算数があるという感覚だったので、リビングのテーブルでやったり、ゴロゴロ寝っ転がって参考書を読んだりしていました。

子どもを勉強机に座らせるのってエネルギーがいると思うんですよ。寝転んで勉強するなんてダメと思うかもしれませんが、1日は24時間しかないので、親が「勉強しろ」という時間しか勉強しなかったらあんまり勉強時間は確保できないと思うんです。だから、ゴロゴロしながらでも参考書を読む時間が十分にあれば、勉強時間は長くなる。

だから、いつ勉強していたかという記憶はあんまりなくて、今思えば、勉強を勉強と思わせないような環境を親が作ってくれていたのだと思います。

とっておきの暗記術は習慣化がポイント

小川さん:朝の学習習慣などはいかがですか?

河野さん:これは中学受験以降の話ですが、朝、学校へ行く通学時間に、まず英語の単語帳で5単語くらい頭にインプットして、それを通学の間に反芻していました。5単語を反芻するのって、全く負荷は大きくないですよね。でも、1年間続けたら1800語覚えられるんですよ。このやり方だと、気づいたら覚えていたという感じで、抵抗なくできると思います。帰り道にまた5単語、お風呂に入る前やトイレに行く前に3単語など、習慣化できたら成果は大きいですよ。

勉強効率を意識して睡眠はしっかり

小川さん:睡眠時間はしっかりとっていましたか?

河野さん:僕は眠くなったら寝るというスタイルでしたけど、睡眠が短い状態で10時間勉強する場合の1時間の勉強効率が0.5だとすると、睡眠をしっかりとって1時間の効率が1の状態で7時間勉強した方がずっと効果があるなと数値化して、ちゃんと寝るようにもしていました。

ただ、朝起きるのは苦手で、毎日6時半に起きるのですが、なかなか起きられなくて叩き起こされていましたね。親には迷惑をかけていたと思います。

受験勉強は姿勢が崩れがち。集中力をアップさせたいならよい姿勢を!

小川さん:中学受験の勉強は長時間になると思うのですが、何かリフレッシュ方法はありましたか?

河野さん:受験という目標があるので勉強以外のことにたくさん時間を割くのはよくないと思うので、僕は模試や小テストを対戦ゲームのようなイベントだと捉えて楽しみにしていましたね。自分は何点取れるんだろう、あの人には勝てるかな、とワクワクしていました。

それから、ずっと勉強ばっかりしていると血流が悪くなるので、合間に腹筋なども一応しておくか、という感じでやっていましたね。勉強の合間のリフレッシュは勉強中の集中力を保つためにも大事です。椅子に長く座っていると姿勢が崩れて、体のめぐりも悪くなります。集中力も低下し、肥満にもなりやすいんです。受験生が太ってしまいがちなのはもちろん運動不足もあるけれど、悪い姿勢のまま長時間座っていると、お腹周りに脂肪がつきやすくなるというのもあると思います。

河野さんも愛用中、骨盤を正しい位置に整え、姿勢改善をサポートする機能性ショーツ「デリットテック」。

河野さん:姿勢をちょっと良くするだけで血流が良くなり集中力もアップします。今はいろいろ便利なアイテムがあって、姿勢改善をサポートしてくれるこのデリットテックのパンツもそのひとつ。今日もはいているんですけど、仕事しているときのスッキリ感がだいぶ違う気がします。

デリットテックは締め付け感がないのに、低筋圧理論で骨盤回りの筋肉が働いて、正しい姿勢をキープしてくれます。パンツは毎日はくものです。だったら、姿勢改善が期待できるものを賢く選んだ方がいいですよね。

締め付け感なく骨盤を正しい位置に促してくれる機能性パンツ「デリットテック」。使えるアイテムを賢く選ぶのも、受験を乗り切る大事なポイント! 子どももSサイズからはくことができる。

河野さん:ゲームに例えると、悪い姿勢を続けるとHPが1ずつ減っていくとして、姿勢をよくすればHPが1ずつ減るのを防げるわけじゃないですか。10年続けたらかなり大きな差が出るはずです。

声かけは大事! 取り入れたい親のサポート術

「勉強しなさい」は逆効果。褒めてもらう方が勉強は楽しくなる

小川さん:ご両親からは「勉強しなさい」と言われなかったということですが、勉強についてはどのような声かけが効果的なのでしょうか?

河野さん:「勉強しなさい」と言われると子どもは身構えてしまうと思うんですが、逆に何気なく見ているTVで謎解きの問題やクイズの問題が出てきたら、つい解きたくなると思うんですよ。だから勉強も命令するのではなく「一緒にこの問題考えてみようか」「この問題どうやって解くんだろうね」と言われる方が、ちょっとやってみようかという気持ちになるんじゃないかと思います。

小川さん:河野さんご自身はご両親からどのような声かけをされていたのですか?

河野さん:親からはいつも褒められていた記憶があって、おだて上手だったんだと思います。小さい頃は、どんなに簡単な問題でも「よくできたね」と褒めてもらって、その流れで「でもこっちの問題は難しいからできないよね」と少しレベルアップした問題を見せられると「いや、できるもん」みたいな感じで、今思えばうまくおだてられながらやっていました(笑)。

小川さん:お母さんもすごいですね!

河野さん:一緒に勉強を楽しむ、という表現が近いのかなと思います。当時、僕が問題を解いている横で、同時並行で母が答え合わせをしてくれていたんですが、僕がプリントを解くのと、母が答え合わせをするのと、どっちが速いか競争もしました。絶対に母の答え合わせの方が速いのに、なぜか何回か僕が勝つこともあって。わざとゆっくりやってくれていたと思うんですけど、楽しく取り組める工夫をしてくれていましたね。

父は、僕が模試に行くときは「頑張ってね」ではなく、常に「楽しんできてね」と声をかけてくれました。一種の洗脳だったのかもしれませんが、おかげで大学受験まで模試は楽しいものだと感じていました。

東京大学の卒業式にて。(ご本人提供)

小川さん:素敵な声かけですね。逆に、ご両親に言われて嫌だったことなどはありますか?

河野さん:受験が近づいてきたとき「(このままだと落ちるかもしれないから)他の学校も受けたら」というようなことを言われるのは嫌でしたね。心配をする気持ちはわかりますが、こっちは頑張っているのだから「どうやったら受かるんだろうね」と戦略を一緒に考えてくれる方がいいですよね。

失敗に思えることも今の自分を形作る経験に

小川さん:河野さんでも、勉強がうまくいかなかった経験というのはあるのでしょうか?

河野さん:それこそ中学受験では、筑駒や開成には落ちているので、うまくいかなかった経験もしています。中学受験で落ちたことは、たしかに結果だけ見たら失敗だったと思うんですけど、その先では失敗をバネにして勉強を続けることができて東大にも入ることができた。だから、振り返ってみると失敗も今の自分を作り上げている大事な経験だったと思いますね。

楽しく学ぶための秘訣とは

親も子どもに学ぶ楽しさを見せよう

小川さん:「勉強=嫌なもの」と子どもに感じさせないことなど、具体的にお話しいただきましたが、最後にお子さんが楽しく学ぶための秘訣はズバリなんでしょうか?

河野さん:大人も一緒に勉強を楽しむことではないでしょうか。親が勉強を楽しんでいたら、子どもも勉強は楽しいものだと思いますし、国数理社の勉強以外にも楽しい学びはたくさんあると思うんです。

例えば、収納術でもいいですよね。新しいことができるようになるってこんなに楽しんだ、という姿を大人が見せていたら、子どもにも学ぶ楽しさが伝わると思います。学びはそこらじゅうにあります。日常生活をどうしたらちょっと効率よくできるかなと考えることも学びです。意識を変えるだけで楽しく学ぶことはいくらでもできると思いますね。

教えて! 河野さん お悩み相談Q&A

第二部では、参加者の方から事前に募集した5つの質問について、河野さんにお聞きしました。

Q1.中学受験をした方がいいか迷っています。メリットとデメリットは?

大きなメリットは思考力が身に付くこと

河野さん:できるならしたほうがいいと僕は思っています。メリットは、中学受験の問題は頭を使って解くので思考力が鍛えられるということ。小学校の算数は基礎的な問題が中心なので、算数を単純作業だと認識してしまいがちです。思考力が身に付く問題に触れているか否かは、その後も大きな差が生まれると思います。

デメリットとしては、金銭的な負担がかかること。それから、お金を負担している親はつい「勉強しなさい」と言ってしまうので、子どもは「勉強=嫌なもの」だと思ってしまうこと。そもそも子どもにとって長期的にみてプラスになるから中学受験をさせるわけなのに、目先の勉強をさせるために子どもを勉強嫌いにするのでは本末転倒です。

ですから、そのデメリットに対して自分の家庭ではそうならないようにしようと思えるのであれば、中学受験はしてみたらいいと思いますね。

Q2.受験がどこか他人事な息子。自分ごととして自走するためには?

自分がなりたいロールモデルを定めてみよう

河野さん:これは難しいですよね。一緒に勉強を楽しむのが理想ですが、共働きで忙しいとそうもいかない。 中学受験でうまくいった先にどんな未来が待っているのか想像させても、子どもにしてみれば、具体性がなくてイメージが湧かないと思います。

例えば、ロールモデルを一人つくってみるのはどうでしょうか。自分の中で、憧れの人のようになるためにはどうすればいいのか。こういう人になれるんだったら中学受験を頑張ろう、そう思える存在がいるといいんじゃないかなと思いますね。内から出るモチベーションというのが大切なので。

Q3. ミスがなかなか減りません。自覚させるためにはどうしたらいい?

意識すべきことを一個一個つぶしていく地道な作業が必要

河野さん:「注意しようね」と言っても具体性に欠けるので、どんな場合にどんなミスをするのか、具体的に分析して、気を付けることを明確にしたらいいと思います。

例えば、カタカナの「ミ」という字を×にされたとき「カタカナのミは正しく読めるように書こうね」と意識させます。また別のときに、漢字のハネがなくて×になったときには「漢字のハネはしっかり忘れずに書こう」と意識させます。これをひたすら繰り返していけば、最終的には気づいたら全部が正しく書けるようになっていた、ということになればいいのかなと思います。長期戦にはなると思いますが、一個一個つぶしていくという地道な作業をしていく必要がありますね。

Q4.宿題が終わらなくて深夜まで勉強。どうしたらいいですか?

自主的にやっていることが素敵! そのままでOK

河野さん:このお子さん、すごく素敵だと思いますね。「終わらないと寝られない」というのは、期限までにやろうと自主的に取り組んでいるので、未来は明るいなと思いました。ネガティブに捉えるのではなく、夜更かししてまでやろうとしている姿勢を誇らしく思ってあげたらいいと思いますね。

僕も睡眠のリズムは一定ではなくて、夜更かしの日もあれば、試験1週間前には早起きをしたり、いろいろでした。朝に不機嫌なのは、昨夜、勉強を頑張った証拠なので「昨日は夜遅くまで頑張ったんだね」と声をかけてあげるのもひとつの手なのかなと思いますね。

Q5.勉強に意味を見出せない娘に、なんと声をかけたらいい?

勉強が楽しくなる仕掛けを工夫してみよう

河野さん:学校で勉強した内容は使わないと思われがちです。でも、例えば、三角関数ひとつとってみても実際に使う仕事は世の中にたくさんあるので、勉強をしておくと自分の可能性はうんと広がるんです。その未来を捨てるの? と子どもに聞いてみるのもいいかもしれません。

僕自身は、勉強は将来自分のやりたいことを学ぶための基礎トレーニングだと思っていて、内容はもちろん、学び方を身につける点でも、きちんと基礎となる力を整えておくことに意味があると思っています。

ただ、勉強を嫌なものだと捉えていると、どんなに勉強する意味を伝えても、結局嫌なものは嫌だと捉えてしまいます。根本的に解決をするなら、今やっている勉強を楽しいものにしていった方がいいと思いますね。

勉強は楽しいものだと思えるように、できた部分を褒めたり、ゲーム感覚を持って取り組んだり、子どもが気づいたら勉強したくなる仕掛けを作っていくのが親の見せどころだと思うので、今日お話ししたことを参考に、ぜひ子どもとのコミュニケーションを楽しみながらやってみてほしいと思います。

小川さん:とても勉強になるお話ばかりでした。河野さん、本日はありがとうございました!

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登壇者プロフィール

河野玄斗 河野塾 塾長・株式会社Stardy CEO

こうの・げんと/聖光学院中学・高等学校から東京大学理科Ⅲ類医学部に現役合格。在学中に司法試験に合格し、医師国家試験にも合格。2022年、公認会計士に挑戦し11月資格を取得。同年、河野塾を開校。「東大医学部の神脳」と呼ばれた東大医学部在学中から教育系YouTuberとして「Stardy河野玄斗の神授業」をスタート。タレントとしても各メディアに出演。YouTubeは登録者数150万人(2025年3月現在)を誇り、今も自ら学び挑戦する姿に多くの支持を集めています。「東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法」(KADOKAWA)、「資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ」(講談社)など著書も人気。

文・構成/HugKum編集部