「子育て中こそ“副業”に挑戦するべき」副業の始め方や営業のコツなど『社外CFOになってたちまち年収1200万円を稼ぐ方法』著者・長友大典さんに訊いた

一見、子育てとは関係のなさそうな副業。実はその中には、日常生活に生かせて、親のメンタルを安定させるためのコツがたくさん詰まっています。
二児の父でもあり、新刊『社外CFOになってたちまち年収1200万円を稼ぐ方法(すばる舎)』の著書でもある、長友大典さんに話を聞きました。

相手を中心に考えれば「自分を安売りすることはない」

――副業に興味がある人が増えていますが、そもそも副業って必要なんでしょうか?

長友さん(以下・同):そもそも副業に興味があるということは、現状に満足していない、よくしていきたい、と思っているわけですよね。厳しいことを言いますが、これまで似たような決断をしてきて、今の自分ができあがっているわけです。

それを「今は忙しいから」とやらない選択をしたら、人生は変わらない。楽な道を選ぶというのは現状維持、つまり、むしろ悪くなっていってしまう。だから不安を感じても、少しでもやってみると、人生を変えることができるので、まずはやってみるのがいいのではないでしょうか。

――子育て世帯でも同じことがいえますか?

はい。むしろ、僕のような子どもを育てている人たちにこそ、ぜひやってほしい。考え方も変わりますし。たとえば僕のように副業でCFOをやると、いろいろな環境の人と話していく中で、以前の自分から「考えを変えていかなければいけない」という場面に出合います。

写真提供:長友さん(以下、同)

――たとえばどのように変わりましたか。

僕は先日までファスティングをしてました。準備を2日して、そのあと断食が3日目になったとき、家族で花見に出かけたんです。みんなはご飯を食べているけど、僕は水と酵素ドリンクだけ。花見をキャンセルすることもできたけど、娘たちがだいぶ前から楽しみにしていたので、決行しました。

以前なら「みんなは食べているのに、僕だけ食べられない」と自分中心に考えてイライラしていたと思いますが、今回は「みんなが楽しんでいるなら、まあ良いか」と。自己犠牲というわけではなくて、そもそもファスティングは自分の都合だし、と(笑)

これは、CFOになって「相手中心に考えられる」ようになったから。これは決して、「自分を下げる安売り」ではないんです。

――どうつながるのでしょうか、詳しく聞きたいです。

「僕なんて、時給〇〇円でいい」と安売りしてしまう方は、無意識に他の人と比較をしたり、過去にやってこなかった自分と比較をしたりしているんです。自分を中心にして考えています。

「私は1時間で3万円です!」と言える方は、他人とも過去の自分とも比較しません。お客さんに喜んでもらうため、本気になってもらうために、相応の値段を提示しているだけ。それは相手を中心に考えているからこそ、できるんです。

ちなみに「3万円なんて無理」という方もいますが、考え方を変えれば不可能じゃない。僕の主催しているアカデミーでも、この考え方を1日半くらいかけて教えています。このマインドがうまく身についていないと、仕事だけじゃなくて、人生もうまくいかなくなっちゃうので。

メンタル安定のコツは「最悪のシナリオを考えておく」

――他にも子育てに役立つ考え方はありましたか。

「投資」と「費用」を分けることです。これは副業だけでなく、家庭のお金の使い方にも当てはまります。

投資は一年以上にわたって利益をもたらすもの、費用は一年未満の収益をもたらすものです。鉛筆やノートを買ってあげることは費用、習い事や塾に行かせることは投資ですね。そして、投資には失敗がつきものなんです。

――「1年以上」とは、どれくらい先のことを考えるのがいいのでしょうか?

だいたい3年後がイメージしやすいですね。今中学1年生なら、高校1年生になったとき。今高校1年生なら、大学に入るとき……など。

そのときのコツは、「現状維持」にしないこと。現状維持は衰退につながるので、高い目標を持っておく方がいいんです。そのためには、まず、今の状況を把握した方がいい。

たとえば、僕は去年から今年に入って体重が増えました。運動も食事量も変わっていないのに……(笑)。これは毎日体重計に乗っているからこそ、気づけたんです。

あと、外部環境の変化を知ることも大切です。たとえば、僕が娘と「〇〇高校に入る」というゴールを設定したとします。そのあとは、ただ勉強しているだけではなくて、この学年はよくできるから例年より合格点が高くなりそうだとか、動向を探らなくてはいけません。

あとは推薦枠ができたか、試験の内容が変わったか、環境をよく調べて、適応できるようにしておくといいですね。

――お金がかかるので、どうしても「うまくいかないと困る」と思ってしまいます……。

たとえば、僕の娘を「第一志望の〇〇中学に合格する」というプラス思考だけで塾に入れても、うまくいかないこともある。結果、せっかく投資をしたのに……となってしまう。そうやって後で落ち込んだりしないよう、「滑り止めの××中学だけ合格する」など、最悪のシナリオを考えておけば、失敗しても損と考えずに「まあ、彼女にとってできることはしてあげた」と、受け入れることができます。

最悪のことを考えておくと、「高校受験も視野に入れる」と、バックアップ策も考えることができて、後手にまわることがない。親にゆとりが生まれるんです。マインドがしっかりしていればメンタルも安定します。

まずは「過去にやっていた仕事、やってみたい仕事」

――「自分に何ができるかわからない」という場合、どのように副業を始めたらいいですか?

まず、過去にやっていた仕事を棚卸ししてみましょう。たとえば会計や経理の経験がある方にとっては、同じような仕事がとっつきやすいですよね。

それか、やってみたいこと、これからチャレンジしたいことを選ぶのもいいですね。ただ稼ぐだけだとつらいし、楽しさややりがいがほしいじゃないですか。

「一つの仕事で一発当てる」というプレッシャーを感じるとしんどいので、小さい仕事から始めるのがコツです。

――子育て中であまり時間が取れない方には、どんな仕事がありますか。

たとえば、財務コンサルです。月1~2時間、zoomで社長と面談をするパターンが多いですね。

財務が得意な社長って、実はほとんどいません。「もともと税務が好きだったけど、社長になってしまった」って、想像しにくいですよね。社長になる方は、新しくサービスを作ることが好きなタイプが多いんです。

だから、少しでも会計の知識があれば、社長より知識がある。中小企業は全国に350万社あるので、その分だけチャンスがあるんです。

――副業となると、まず知識を身につけなくてはならないのでしょうか。

僕のアカデミーではマインドから徹底的に教えて、次にスキル、最後に知識という順です。

料理人に例えると、多くの人が高級食材を集めたがります。でも調理の仕方がわからないと、つまずいてしまいますよね。高級食材は知識、調理はスキルです。

いい食材がそろって、うまく作れるようになったけど、サービスが行き届いていなかったり、キッチンの衛生状態が悪かったりしたら、やっぱりうまくいきません。これがマインドなんです。

相手に売るのではなく「親友の相談に乗る」

――どうやって初めての仕事を取ればいいでしょうか。ホームページや交流会ですか?

僕の会社にもホームページから営業が来ますが、ほとんどスルーしています(笑)。交流会も「何かを売りたい」という人が集まるので、あまり成果は期待できませんよね。

一番は、友人から知り合いを紹介してもらうこと。そのときに「会社の課題についてインタビューしたいから、誰か紹介してくれない?」と言うと、ご友人も気持ちが楽ですよね。

そのインタビューの中で問題を見つけて、次にお会いしたときに解決策を示す……というのがスマートです。

――営業が苦手な方のために、仕事について話すときのコツはありますか。

「押し売りは自分が話したいことを話して、セールスは相手の悩みの解決策を話す」と僕は思っています。

ご友人に紹介してもらって会うことになったら、「売る」というイメージを捨てましょう。親友の相談に乗るように、真剣に話を聞いてください。「手伝えるなら手伝うよ」と、あくまで対等な関係を意識するんです。

話していて気が合わなければ、無理に仕事につなげなくていい。この人と話していて楽しいな、一緒に仕事がしたいな、と思ったら、先に進めばいいんです。

ちなみに、副業で成功してる人に共通しているのは、まずは素直に人のアドバイスをそのまま実行できる人。そして、すぐ行動できる人、とにかくやってみる人なんです。

最初からうまくいく人なんていないので、大丈夫。「親友・ママ友の課題を解決してあげようかな」というノリでいい。まずは過去にしていた仕事とやってみたい仕事を書いてみるだけでも、ぜひ始めてみてください。

長友さんの著書もチェック

長友大典 すばる舎 1,980円(本体価格+税)

社外CFO(CFO代行)とは、企業外部から中小企業の財務を支援する専門職で、資格がなくても参入可能な高付加価値ビジネス。本書は著者の実体験をもとに、資金調達やコンサル手法、営業の仕組みづくりまでを具体的に解説し、少ない稼働で高収入を実現するための実践ノウハウを提示する。

 

プロフィール

長友大典

中小専属CFO養成アカデミー 主宰社外CFO・財務コンサルタント。有限会社トークファイブ 代表取締役。著書に『社外CFOになってたちまち年収1200万円を稼ぐ方法(すばる舎)』。

この記事を書いたのは

綾部まと ライター・作家

三菱UFJ銀行の法人営業、ユーザベースのセールス&マーケティングを経て独立。ビジネスやマネーの取材記事から、恋愛小説まで幅広く執筆。2025年よりフランスに拠点を移し、フランス企業の日本進出支援(ローカライズ)やフィクションの翻訳にも携わる。3児の母。

X:@yel_ranunclus
Instagram:@ayabemato

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