【マンガ】自閉症の5歳の息子のカタコトおしゃべりが気になって。言語聴覚士なな先生に相談してみた!

言語聴覚士(通称ST)とは、話す・聴く・食べるなどのリハビリテーションを行う医療の専門職です。なな先生は、全体の約3割と言われる「子どもを対象」とする数少ない言語聴覚士。自閉症の5歳の息子リュウくんを育てる、フリーのデザイナー&イラストレーターのまるさんが「なんだか気になる息子の話し方」について相談しました。

5歳になって2語文3語文は出るけど、発音がカタコトなんです

絵カードで「誰がなにをしている」の文を言う練習をします

それぞれ4枚並べて2語文の「〇〇食べてる、どーれだ?」、8枚並べて、3語文の「くまさんがケーキを切ってる、どーれだ」と、子どもに問いかけて選んでもらい、ことばの理解を促します。

2~3枚並べて1枚ずつ指さしながら、「これは、うさぎさんが切ってる。こっちは?」のように尋ねると2語をつなげて話す練習に。「これはくまさんがりんごを食べてる。こっちは?」のように尋ねると、3語をつなげて話す練習になります。

助詞が見た目でわかるメダルで、助詞の存在や役割を意識づけします

 

文でのおしゃべりが増えてきたけれど、カタコトなおしゃべりになっているのは、助詞が抜けているからかも?カラフルな色で縁取られた助詞メダルを使って視覚的に伝えることで、お子さんの理解を助けます。ひらがなが読めなくても、そこに音があることを知る手がかりになるんですよ。

生活や遊びの場面で、メダルを見ながら助詞を使って話してみましょう。

*助詞メダルは、なな先生の「ことばの相談室ことり」のオンラインショップから購入できます>>>

絵カードでトイトレやってみた編

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まる|イラストレーター
2018年4月生まれの4歳の自閉症の男の子を育てるシングルマザー。フリーでデザイナー&イラストの仕事をしながら息子との育児の日々をTwitterで発信中。フォロワーは2万人超え。11月30日に刊行した『シンママのはじめての子育ては自閉症の子でした』(KADOKAWA)が好評発売中。https://twitter.com/shishishishimr
    なな先生(寺田奈々)|言語聴覚士
    慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わる。臨床のかたわら、「おうち療育」を合言葉に「コトリドリル」シリーズを製作・販売。専門は、子どものことばの発達全般、吃音、発音指導、学習面のサポート、失語症、大人の発音矯正。著書に、『0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)などがある。https://stkotori.com/connection/

    『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』言語聴覚士 なな先生が考案! すぐに試せる絵カード付き 寺田奈々/著  誠文堂新光社

    構成/Hugkum編集部

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