【発達障害の子を応援する学習道具】1kmは何m? 単位換算がひと目でわかる定規。大切なのは暗記より安心だ!

こんな道具があれば、子どもたちが「できた」という晴れやかな気持ちになるのではないか。これを使うことでへこんでいた子が、自信を持てるようになるのではないか。療育の現場など子どもの心に寄り添った先生方の願いが込められた道具たちを、チャーミングな形で開発、紹介している「tobiraco」。創業から7年を迎えて、ユーザーの声に応えて学習用具も扱うようになりました。発売当初より好評の「単位換算定規」について、店主の平野佳代子さんに伺いました。

「単位換算定規」は、使うことで安心できる、学習の助けになる道具

トビラコを始めて2年くらいたったころから、ユーザーの方から「学習道具」も扱ってほしいという声を度々いただくようになりました。

発達障害でなんらかの困難を抱えているお子さん向けの道具のネットショップとして、学習の助けになるものを探そうと思ったときに考えたのは以下の3つの条件です。

1 その子のペースで学習できるもの

2 使うことで安心できるもの

3 手ごろな価格

展示会に足を運んだりしている中で、条件にピッタリ合う商品として見つけたのが「単位換算定規」です。

小学校で習う「単位」は、「面積」「長さ」「液体の重さ(液量)」「重さ」「体積」

「1kmは1000m」「1000mLは1L」というように、ある単位で表した数値から、別の単位で表した数値に置き換える「単位換算」。

小学校で学ぶ「単位」は、2年生の「長さ」から始まって、液体の重さを表すL(リットル)やKg(キログラム)㎥(立法メートル)などの「かさ」「重さ」「体積」、そして、「面積」を表すha(ヘクタール)まで5つあります。

高学年になると分数や小数を習いますから、100mL=0.1L のように、分数や小数で単位の換算を使う場面が出てきます。積み上げて覚えていかないと大きな学習のつまづきになるでしょう。

子どもたちには「暗記」より「安心」を与える道具を

しかし、今や、算数や数学では、教科書に電卓の使い方に加え、小さな電卓マークが付いた問題が載っていて、「電卓を使って解いてもいい」問題が掲載されている時代。単位を別の単位に換算して、「0」の数が増えたり、減ったり…。単位換算も暗記する必要があるのかなと思ってしまいます。

見てわかるならばそれでいいのではないでしょうか?学習に困難を抱えている子たちなら、なおさら、暗記より安心を与えてあげたいと思いました。

販売し始めてすぐ、SNSに特別支援学級の先生から「欲しかったのはコレ!」という投稿があったのは、うれしかったですね。

単位は、換算を覚えるよりは実感することが大事

小学校の先生から伺った話です。3年生の授業で「3000gの赤ちゃんは何キロでしょう?」という問題で30㎏と書いた子がいたそうです。暗記した単位を間違えたと言えばそれまでですが、小さな赤ちゃんが自分と変わらない体重であることに疑問を持ってほしいですよね。

単位を暗記して覚えるよりは、大体これくらい、という感覚としてわかる方が大事ではないでしょうか。

学習障害を抱えている子には、脳の記憶させる引き出しの「ワーキングメモリ」が弱い子が多いそうです。覚えるのが苦手だから、暗記できないだけで、理解できないわけではないのです。逆に言えば、暗記しているから理解しているわけではないということ。

覚えなければならないことを重荷にするのではなく、長さや量を感覚でわかることを大事にしてほしいですね。

「単位換算定規」の使い方は至極簡単!知りたい単位にコマをスライドするだけ

コマは滑らせやすく、手先がぶきっちょな子でもスムーズに動かせます。

<商品仕様>
サイズ:170×40×6mm / 素材:ABS / 名前シールと説明書付/¥550(税込・配送料別)/㈱アーテック

*使い方の説明書とチェックシートもついています。

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★購入は、トビラコへ>>>>

 

教えてくれたのは

平野佳代子さん/トビラコ店主
元子育て雑誌編集者。道具で発達を支援するネットショップ「tobiraco」を運営。現場で効果のあった教材を特別支援学校の先生と商品化。商品化された教材は「トーキングゲーム」「すきなのどっち?」「見る目をかえる 自分をはげますかえるカード」「きもち.つたえる・ボード」「トライゲーム やってみたいのはどっち?」など。また医師と放課後等デイサービスとで「療育アロマ」を共同開発。「安心にまさる環境なし」をモットーに教材から生活用具まで販売。編集した書籍に、発達障害の子のためのすごい道具』(安部博志・著 小学館)、『自信を育てる発達障害の子のためのできる道具』(佐藤義竹・著 小学館)がある。

構成/HugKum編集部

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