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「単位換算定規」は、使うことで安心できる、学習の助けになる道具
トビラコを始めて2年くらいたったころから、ユーザーの方から「学習道具」も扱ってほしいという声を度々いただくようになりました。
発達障害でなんらかの困難を抱えているお子さん向けの道具のネットショップとして、学習の助けになるものを探そうと思ったときに考えたのは以下の3つの条件です。
1 その子のペースで学習できるもの
2 使うことで安心できるもの
3 手ごろな価格
展示会に足を運んだりしている中で、条件にピッタリ合う商品として見つけたのが「単位換算定規」です。
小学校で習う「単位」は、「面積」「長さ」「液体の重さ(液量)」「重さ」「体積」
「1kmは1000m」「1000mLは1L」というように、ある単位で表した数値から、別の単位で表した数値に置き換える「単位換算」。
小学校で学ぶ「単位」は、2年生の「長さ」から始まって、液体の重さを表すL(リットル)やKg(キログラム)㎥(立法メートル)などの「かさ」「重さ」「体積」、そして、「面積」を表すha(ヘクタール)まで5つあります。
高学年になると分数や小数を習いますから、100mL=0.1L のように、分数や小数で単位の換算を使う場面が出てきます。積み上げて覚えていかないと大きな学習のつまづきになるでしょう。
子どもたちには「暗記」より「安心」を与える道具を
しかし、今や、算数や数学では、教科書に電卓の使い方に加え、小さな電卓マークが付いた問題が載っていて、「電卓を使って解いてもいい」問題が掲載されている時代。単位を別の単位に換算して、「0」の数が増えたり、減ったり…。単位換算も暗記する必要があるのかなと思ってしまいます。
見てわかるならばそれでいいのではないでしょうか?学習に困難を抱えている子たちなら、なおさら、暗記より安心を与えてあげたいと思いました。
販売し始めてすぐ、SNSに特別支援学級の先生から「欲しかったのはコレ!」という投稿があったのは、うれしかったですね。
単位は、換算を覚えるよりは実感することが大事
小学校の先生から伺った話です。3年生の授業で「3000gの赤ちゃんは何キロでしょう?」という問題で30㎏と書いた子がいたそうです。暗記した単位を間違えたと言えばそれまでですが、小さな赤ちゃんが自分と変わらない体重であることに疑問を持ってほしいですよね。
単位を暗記して覚えるよりは、大体これくらい、という感覚としてわかる方が大事ではないでしょうか。
学習障害を抱えている子には、脳の記憶させる引き出しの「ワーキングメモリ」が弱い子が多いそうです。覚えるのが苦手だから、暗記できないだけで、理解できないわけではないのです。逆に言えば、暗記しているから理解しているわけではないということ。
覚えなければならないことを重荷にするのではなく、長さや量を感覚でわかることを大事にしてほしいですね。
「単位換算定規」の使い方は至極簡単!知りたい単位にコマをスライドするだけ
コマは滑らせやすく、手先がぶきっちょな子でもスムーズに動かせます。
<商品仕様>
サイズ:170×40×6mm / 素材:ABS / 名前シールと説明書付/¥550(税込・配送料別)/㈱アーテック
*使い方の説明書とチェックシートもついています。
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教えてくれたのは

構成/HugKum編集部