【自由研究】ネタに迷ったらコレ!診断チャートで見つかる“ぴったり”テーマ&優秀作品から学ぶ成功のヒント集

夏休みの宿題といえば自由研究。「何をテーマにすればいいか分からない」「どうやって進めればいいの?」と悩むご家庭は多いはず。そこで今回は、HugKumと小学館の図鑑NEOが作成した診断チャートとともに、自由研究コンクール最優秀賞を受賞した作品の秘訣を紹介します。お子さんの個性に合った自由研究のヒントが見つかるかもしれません。

診断チャートで見つける! わが子にぴったりの自由研究テーマ

今年の自由研究がまだ決まっていないご家庭は、まずお子さんと一緒にこちらの診断チャートを試してみてください。やってみたいことのヒントが見えてきて、自然とテーマが決まっていきます。

「図鑑づくり」にたどり着いたお子さんは…

「図鑑づくり」にたどり着いたお子さんは、自分の好きな題材でオリジナル図鑑を作ってみましょう。これまでHugKumと小学館の図鑑NEOが開催してきた自由研究コンクールでは、47都道府県それぞれの名産品を使った「おにぎり」を図鑑にしたり、生き物のオスとメスを比較して図鑑にしたりした小学生もいました。低学年のお子さんでも取り組みやすいのが特徴です。

おにぎりをまとめた図鑑(小学4年生 田邉広大さん)

「自学ノート」にたどり着いたお子さんは…

「自学ノート」に向いているのは、好きなこと・興味のあることを見開き1テーマでまとめるスタイル。『小学生の究極の自学ノート図鑑』の著者である森川正樹先生は「体験を自由研究にすることがおすすめ。旅行などのイベントを日ごとにページ割りするとまとめやすい」とアドバイスしています。昨年のコンクールでは「お母さん」をテーマとしたものや「マンホールのえがら」をテーマにしたものなど、身近な人やものをまとめたものが受賞しました。

マンホールをまとめた自学ノート(小学4年生 山中真希さん)

「実験・研究」にたどり着いたお子さんは…

「実験・研究」では、普段気になっていることや疑問に思っていることをテーマに。昨年は50m走を7秒台で走るために様々な実験をした小学生や、家庭内で喫茶店を経営し「資本主義」について研究した小学生もいました。

50m走のタイムをあげる研究(小学6年生 安田詠喜さん)

「工作」にたどり着いたお子さんは…

「工作」なら、日常で見かける仕組みや仕掛けを自分で再現してみましょう。昨年の受賞者のなかには「ラピスラズリ」という宝石を砕いて絵の具を自作して絵を描いた作品や、47都道府県のオリジナルキャラクターを自作した作品などがありました。

ラピスラズリでフェルメールを描いた作品(小学1年生 齋藤湊真さん)

最優秀賞受賞作品に学ぶ! 成功の秘訣

ここからは、受賞者から学ぶ成功の秘訣を紹介します。

【自学ノート部門 最優秀賞】大好きなお母さんを研究した小学6年生 岩崎拓真さん

高知県の小学6年生岩崎拓真さんは「ぼくのお母さん」をテーマに自学ノートを作成。「3日間のうちにお母さんに何回怒られたか」「お母さんにストレスを与える行動は何か」などを調査し、最優秀賞を受賞しました。

拓真さんが自学ノートを通してお母さんへの想いを素直に表現できた理由を尋ねると「恥ずかしさっていうよりは、隠したら申し訳ないような気持ち」と答えています。また作品づくりを通じて「こんなにもお母さんにストレスを与えていたんだなと思って、お母さんに対する態度がちょっと変わりました」と心境の変化も。

お母さんは「昨年までは反抗期でピリピリしていたので、この時期は抜けたんだなーと思いました。こうやって感謝や大好きという気持ちを伝えたい…そんな風に思っていてくれたのがすごくうれしい」と語りました。

【図鑑部門 最優秀賞】フィールドサインを図鑑にまとめた小学3年生 永瀬可純さん

神奈川県の小学3年生永瀬可純さんは「わたしが見つけた野生動物のフィールドサイン図鑑」で最優秀賞を受賞。野生動物の痕跡「フィールドサイン」を探して写真やイラストでまとめました。

可純さんは「どこにあるのかわからないから宝探しみたいで楽しい」とフィールドサイン探しの魅力を語ります。家族旅行の目的も「動物園や、野生動物に会えそうなところに行く」など、子どもの興味を中心に据えているそうです。

お母さんは制作のサポートについて「付箋なら小さなスペースに書いて貼っていけるので、低学年でも作りやすい」と実用的なアドバイスを。また「口をどこまで出すか」に気を付け、「本人はその時に感じたことや印象に残ったことがあるから、それを残してあげたほうがいい」と語りました。

【自由研究部門】妹の誕生を見守った小学1年生 髙橋凜さん

滋賀県の小学1年生髙橋凜さんは「こんにちは赤ちゃん~いもうとのたんじょうみっちゃくきろく~」で自由研究部門の最優秀賞を受賞。夏休み中に生まれる妹をテーマに選び、赤ちゃんのお世話や観察を記録しました。

妊娠や出産について調べるため、ドラマ「コウノドリ」も何度も視聴。妹の誕生の瞬間について「助産師さんが『おめでとうございます』って言って、妹が泣いたのが思い出に残っています」と振り返りました。

1年生ながら充実した内容に仕上げられた秘訣は、親のサポート。お母さんは「凜の言葉をメモ書きするサポートをしました。出産当日も、凜が思ったことを新鮮なうちに言葉にするために、インタビュー形式で答えてもらいメモに残しました」と説明しています。

自由研究成功のポイント

自由研究のテーマ選びは「興味のあること」「好きなこと」を追求するのがセオリーですが、見つからない時は日常の体験や疑問をテーマにするのがおすすめです。

どの受賞作品にも共通しているのは、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重し、親が適切にサポートしていること。髙橋さんのお母さんは「やりたいといった時にはそれがやりどきなので、そのタイミングでサポートできるように」と語ります。

夏休みに完成させた作品は、ぜひコンクールに出品してみましょう。一生懸命作った作品が成果として認められることは、子どもの自己肯定感を育むことにもつながります。

今年のコンクールもチェック

完成した作品はぜひコンクールに応募してください。頑張って取り組んだ作品が評価されることは、お子さんの自信や意欲にもつながりますよ。

応募はこちらから

【10月31日まで】学校に提出した作品も応募できる! 「自由研究コンクール」図鑑部門・自由研究部門・自学ノート部門の3部門で受付中、団体応募もOK《小学館の図鑑NEO×HugKum》
本コンクールは、子どもたちの「好奇心」と「探究心」を育み、自ら学ぶ楽しさを体験してもらうことを目的としています。小学1年生から6年生を対象...

文/HugKum編集部

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