新入学準備の今、学用品収納で悩みやすいポイント
新生活を前に、「学用品は揃えたけれど、収納はこれでいいのかな?」と、ふと立ち止まる方も多い時期ではないでしょうか。
ランドセルはどこに置く? 教科書やプリントはどう管理する?
まだ始まっていないからこそ、なんとなく不安になりやすい時期でもあります。

私自身、中学1年生の長女、小学4年生の長男、小学2年生の次男の3人を育てています。忘れ物や困りごとが起こるたびに、その都度、暮らしが回る形を探してきました。
今回は、そんな経験をもとに「小学生の学用品収納と小さな工夫」をご紹介します。
学用品収納は「置く・出す・持って出る」が回るかどうか
小学生の学用品収納は子どもの動きを助ける「補助」だと考えます。
1. 置く:帰宅後、ランドセルや上着、学用品を置く
2. 出す:ランドセルの中身を出し、必要なものを分ける
3. 持って出る:翌朝、忘れ物なく家を出る
この3つのどれかが滞ると、「学用品が散らかる」「プリントが出てこない」「忘れ物が多い」といった困りごとが起こりやすくなります。
でも、疲れて帰ってきた子どもにとっては、毎日こなすには負担が大きいものです。特に低学年のうちは一人で判断できないことも多く、親がそばでサポートできると安心です。
ここからは、この「置く・出す・持って出る」を無理なく回すために、わが家で実際に使ってきた収納アイテムや小さな工夫をご紹介していきます。
① ランドセル置き場は「戻しやすさ」最優先
学用品収納で、いちばん最初に悩みやすいのが「ランドセルをどこに置くか」です。ランドセル単体で約1〜1.5kg、教科書やタブレットが入ると4〜6kgほどになることもあり、新入学の1年生にとっては片づけそのものが負担になる場合もあります。
【画像3 次男と長男の床置きランドセル】

また、ランドセルの中身は毎日すべて入れ替わるわけではなく、実際にはプリントや宿題など一部だけが動くことがほとんど。そう考えると、ランドセルは「毎日カラにして収納する鞄」ではなく、「背負える収納ボックス」のように少しラフに捉えてもいいのかもしれません。

疲れて帰ってきて床に置いてしまう日があってもOK。床置きに抵抗がある場合は、スツールやベンチなど、ちょっとした台に載せるのも一案です。

棚に収める場合は、小学校の後ろにあるランドセルロッカーのようなぴったりサイズよりも、ゆとりのある幅がおすすめ。出し入れのストレスはぐっと減ります。
床に置く、台に載せる、棚にゆったり入れる。まずは子どもが戻しやすい形から始めてみてください。
② 上着・袋類は「引っかけるだけ」でOKなフック収納
ランドセルの置き場が決まったら、次は上着や帽子、手提げ袋などの周辺アイテムです。体操着袋や上履き袋、給食袋など、曜日や時期によって増えることもあります。
下校後や翌朝の準備をスムーズにするためにおすすめなのがフックです。学用品棚の近くに設置し、とりあえず引っかけるだけなのでラクです。

わが家では無印良品の「パイン材ユニットシェルフ」の側面に長めのダブルフックを取り付けています。上下に物を引っかけられ、重なっても取り出しやすい点が気に入っています。
棚の近くに設置できない場合は、廊下や玄関など動線上の壁付けフックなども有効です。歩きながら自然に片づけられる位置を選ぶと負担が減ります。
なお、フックを使う際は耐荷重の確認を忘れずに。取り付け場所と、掛けたい物の重さの両方を確認して選びましょう。
③ 学用品棚の仕切りは「置くだけ」で十分
学用品収納に置く物といえば、プリントや宿題などの紙、教科書やノートなどの冊子、文房具のような小物、絵の具セットや鍵盤ハーモニカなどのかさばる大物です。大きさも形もバラバラで、内容も量も学年によって変わることも。
だからこそ、学用品収納は細かく仕切られた棚よりもオープン棚がおすすめ。その中に可動タイプの仕切りを置いて使うと便利です。

わが家では、ファイルボックスを本来の向きではなく、寝かせて棚を仕切っています。教科書やノートを立てたり、授業で使い終えたプリントを一時的にまとめて入れたり。ボックスタイプなので、安定感があります。

長女の学用品棚は無印良品の「スタッキングシェルフ」を使っています。その中に伸縮できるブックエンドを置いています。棚の幅に合わせて調整できて便利です。
置くだけタイプの仕切りは出し入れでズレやすいこともあるので、100円ショップで買える粘着ジェルシートで仮固定しておくと安心です。
④ ラベリングはマステを使った「仮」でいい
棚の中の置き場がなんとなく決まってきたらラベリングを。よくある収納ワザとしてラベルライターで印字して貼る、というものがありますが、私はマスキングテープに手書き文字をおすすめします。

大切なのは、これが完成ではないと思っておくこと。決めた収納方法が、必ずしもやりやすいとも限らないですし、学年が上がるごとに学用品の量や種類は必ず変わります。最初からラベルライターで固定してしまうと、後から変えにくくなり、「決めたから守らなきゃ」と、親も子どもも苦しくなりがちです。
一方、マスキングテープでの「仮ラベリング」は、貼り替えがとても簡単。ラベルは親が決めるだけでなく、子ども自身に書いてもらうのもおすすめです。「自分で決めた場所」という意識が育ちますし、子どもの文字のラベルは愛らしいです。
⑤ プリント管理は「目立つA4クリアファイル」が続く
小学校と家庭を行き来するプリントの管理は、多くの家庭で悩みがちなポイントです。確実に持ち帰る! 帰ったらすぐ出す! が理想でも、毎日続けるのはなかなか難しいもの。
子ども3人を育てる中でさまざまな収納を試しましたが、結局いちばん続いたのが「目立つA4クリアファイル」でした。プリントをサッと出し入れでき、ランドセルの中でもかさばりにくい、シンプルで頼れる存在です。

ポイントは、透明すぎないこと。存在感が薄れて見つけにくくなりがちです。透明でも色付きを選んだり、子どもが「これ!」と認識しやすいデザインがおすすめ。ただし、中身が見えにくい場合もあるので、片面透明タイプのクリアファイルが使いやすいです(※学校の持ち物ルールは要確認)。
わが家では、マスキングテープや見出しふせんでカスタムし、「とりあえずここに入れて家に持って帰る」というルールにしています。
⑥うまくいかない日は「まとめ置きOKの場所」を用意する
ここまでご紹介してきた仕組みがあっても、どうしても回らない日はあります。疲れて帰ってきて何もしたくない日、気持ちが追いつかない日。そんな日は、無理に正しい場所に戻さなくても大丈夫です。

大きめのボックスや1人用レジャーシート、大判のバスタオルなど、家にあるもので、ランドセルと学用品をまとめられる場所を用意し、そこに置くだけ。邪魔なときはスッと移動させればOKです。床にバラバラと置くよりも散らかって見えにくく、まとめただけで、今日はOK! という安心感が生まれます。
この「仮置き場」は、入学直後の慣れない時期や、収納をまだ整えきれていない段階でも役立ちます。
毎日きれいに戻せなくても大丈夫。完璧を目指さない「逃げ道」を用意しておくことも、大切な工夫です。
準備は完璧じゃなくていい
新入学や新学期の準備は、「間に合わせなきゃ」「失敗したくない」と、親の気持ちが前のめりになりがち。でも、始まってみないと分からないことのほうが多いものです。身近なものを使って、できるところから試してみる。それだけで十分です。
うまくいかない日があっても大丈夫。続くようならやり方を変えればいい。気楽な気持ちで春を迎えていただけたらうれしいです。
子ども部屋づくりの参考に! 初めはカッチリ決めずに子どもの成長に合わせて考えてみましょう

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