今夜放送!「リモートドラマ Living」に豪華兄弟・姉妹&夫婦キャストが集結!

姉妹や夫婦でリモート収録されたドラマ「Living」に期待が集まる!

広瀬アリスと広瀬すず姉妹

コロナ禍でエンターテインメント業界は大打撃を受けました。テレビでは、新ドラマの延期や人気ドラマの一時中断などで、ドラマウォッチャーのママたちはしょんぼりしているのでは。総集編的な特別編を観るのもそれはそれで楽しいけど、やはり新作も心待ちにしていますよね。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、3密厳禁の撮影現場を作るのは、かなり困難を極めますし、撮影が再開されても、それがオンエアされるのはしばらく先のこと。そんななか、NHKでは、連ドラ「カルテット」などの人気脚本家・坂元裕二が手掛けた新作の「リモートドラマ Living」が、5月30日(土)と6月6日(土)(夜11時30分~午前0時)の2日間にわたって、放送されます。

永山瑛太と永山絢斗兄弟

「コロナ禍の今だからこそ、最高のエンターテインメントをお届けしたい」という気概を持って作られたこのドラマ。広瀬アリスや広瀬すず姉妹、永山瑛太や永山絢斗兄弟をはじめ、豪華キャストが集結しました。さて、その内容とは?

外出不能のしばりを武器にしたリモート撮影作品の妙味

第1話

リモート撮影とは、パソコン・タブレット型端末、スマートホンなどと接続したカメラで、動画を撮影するという手法です。これまでも映画やドラマに用いられてきた撮影法ですが、コロナ禍において、一気にホットなキーワードとなりました。やはり肝となるのは、巧妙な脚本で、外出不可能だからこそ、基本は家で撮影できる内容でありつつ、安易に展開が読めないことが大切なポイント。最後まで離脱させない、ひねりの利いたストーリーテリングが求められます。

もちろん、引きのあるキャスティングも大事。坂元氏による「リモートドラマ Living」は、15分×4本のオムニバスです。第1話が広瀬アリス×広瀬すず姉妹、第2話が永山瑛太×永山絢斗兄弟、第3話が中尾明慶×仲里依紗夫妻、第4話が青木崇高×優香(声の出演)で、全話に絡んでくるのが、阿部サダヲと壇蜜(声の出演)です。この面子を見ただけで、テンションが上がりますね。

中尾明慶×仲里依紗夫妻
青木崇高

 

描かれるのは、阿部サダヲ演じる小説家が紡ぐ想像の世界。締切に追われているのに、なかなかいいアイディアが浮かばない彼に(阿部サダヲ)に、ある時、机の上に置かれたドングリが話しかけます。彼は、ドングリの叱咤激励を受けながら、妄想を膨らませて小説を書いていきます。

全話に登場する阿部サダヲと声の出演の壇蜜

 

坂元裕二といえば、前述の「カルテット」をはじめ、鈴木保奈美×織田裕二主演の「東京ラブストーリー」や香取慎吾主演の「西遊記」、松雪泰子主演の「Mother」、瑛太主演の「最高の離婚」など、昭和、平成、令和と第一線で活躍し続けてきた名脚本家です。今回は、リモートでも全く違和感のない、いや、むしろそれを逆手に取ったキレのある脚本で、見応えのあるドラマを生み出しました。

第2話

 

ドングリが小説家をサポートしていくという、トルネード的な設定もたまりませんね。世間的に“断・密”ということで、そのキャスティングに壇蜜という点もナイスかと。毎話、主役級のキャストと、阿部サダヲたちがどう絡んでくるのかも大いに期待したい。これまでにない、新しい発想のリモートドラマを、ぜひご覧ください。

「リモートドラマ Living」
全4話(15分×4回)、2日間で放送
第1夜 2020年5月30日(土)よる11時30分~午前0時(第1話・第2話)
第2夜 2020年6月6日(土) よる11時30分~午前0時(第3話・第4話)
番組ホームページ:https://www.nhk.jp/p/ts/L155MXM7LN/
スタッフブログ:https://www.nhk.or.jp/drama-blog/7010/

自粛中の公開で反響!リモート撮影された短編映画たち

コロナ禍において、映像業界を支える“神手法”となったリモート撮影。せっかくなので、緊急事態宣言下で、いち早く制作された番組やドラマを振り返ってみましょう。

バラエティ番組では、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』でおなじみの出川哲朗たちが出演する新番組の在宅バラエティ「出川・IKKO・みやぞんの割り込んでいいですか?」が先陣を切りました。当時は珍しかった全員遠隔放送による番組ですが、常に「怖いものなし」という、商魂たくましい発想力が武器のテレビ東京が、底力を見せつけました。

また、ネットで手軽に観ることができる映画も、巣ごもり中の最強コンテンツでした。映画界では「セカチュー」こと『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が、いち早くリモート撮影をした短編映画『きょうのできごと a day in the home』『いまだったら言える気がする』を次々と発表。

こちらも豪華スターが参加していて、両作とも、「セカチュー」のほか、多くの作品で行定監督と組んでいる伊藤ちひろとの共同脚本です。まずは、行定監督の行動の速さに驚きましたが、加えて作品の高いクオリティーにも感心させられました。

『きょうのできごと a day in the home』

『いまだったら言える気がする』

また、社会現象を起こした「カメ止め」こと『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督も、『カメラを止めるな!リモート大作戦!』を手掛け、ネットでもひと旋風を起こしました。おそらく「カメ止め」ファンなら、その想いに涙するかもしれません。同作は『One Cut of the Dead Mission: Remote』という英語語字幕版を世界配信されています。

『カメラを止めるな!リモート大作戦!』

今後も恐ろしいコロナの第二波を避けるべく、意表を突いた脚本で、賢くリモート撮影を取り入れた作品が生まれてきそうな予感。すでにたくさんのリモート撮影作品がネットにアップされていますので、視聴者としては、非常時に知恵をしぼって作品を作ってくださった制作陣に感謝しつつ、旬なジャンルとして、今後も楽しませてもらいましょう。

文/山崎伸子

※動画は期間限定で配信中のものもあります

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