上の写真は、家族で産後ケアホテルを訪れた際の写真(小島よしおさんインスタグラム @kojimayoshiopiyaより)
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ネットや動画や本で育児の情報を集めている
― 小島さんは育児にガッツリと関わり、日々育て方の工夫をされています。その育児情報はどうやって集めているんですか?
お子さんのいる方に「どうですか?」と直接聞くこともありますし、ネットや動画で学ぶこともあります。奧さんも情報収集をしているので、ふたりで情報を持ち寄って何を買うかとか、どう子育てするかとか決めることも多いですね。
僕は本を読むのも好きだから、子育てに関する本を買うこともけっこうあります。うちの息子は生後2カ月くらいから夜は10時に寝て朝は6時、7時に起きるという、けっこうよく眠る子なんですが、安眠のコツを学んだのも本からなんです。漫画にもなっている安眠の本を参考にして、眠るときに部屋を暗くしてみたら、よく眠るようになりました。月齢ごとにアドバイスがあるのでとても助かります。
僕らと同じ寝室でベビーベッドで寝かせています。添い寝のくせをつけると親がいないと泣いちゃうので、それはやめようって奧さんと決めました。今のところうまくいっていて、最近はずいぶん睡眠をとれるようになりました。
安眠効果もあるベビーモニターやスワドルがおすすめ
― 育児グッズで、便利だと思ったものや気に入って愛用しているものはありますか? そういえば、ベビーモニターを使っているとか。
ベビーモニターは毎日使っています。寝室のベビーベッドに寝かせたら、リビングで奧さんとゆっくりしていることが多いので、リビングでも寝室の様子がわかって助かります。
赤ちゃんが少し動くと顔にピントが当たらなくなるじゃないですか。それも調整してくれるし、暗いところでも顔がわかるようなモードもあります。眠りやすくなるホワイトノイズなども出てくるので、それもぐっすり眠れる要因かもしれないです。室温表示もあって設定した温度以上になるとモニターから警告音で教えてくれるので、かなり安心できます。
― 他にも助かっている赤ちゃんグッズはありますか?
よく眠ってもらうために、スワドルも使っています。前ジッパーつきのおくるみみたいなものですね。おくるみにくるんでおくと、モロー反応で手足が勝手に動くこともなく、落ち着いて寝てくれます。
電動式の鼻吸い器やおしゃぶりも欠かせない
― 上手にグッズを使っていらっしゃるのですね!
ベビーグッズで感動したのは、電動式の鼻水を吸う機械ですね。鼻がすごくラクになるみたいで。それに電動なので親はただ支えているだけでよいので助かります。
おしゃぶりもすごいなって思いました。初めての飛行機の機内では、
授乳アプリを使って夫婦でミルクの量を管理
― 授乳に関するグッズなどはいかがですか?
うちでは授乳アプリを使っています。1日どれくらい飲むのか記録できるんですよね。奧さんがミルクをあげるときと僕があげるときがあるんですが、飲ませた量をメモしておけば共有できる。1日の総量がお互いにわかるんですよね。出張に行っているときもアプリをあけてみると、「おお、今日はこれくらいのペースで飲んだのか」とわかります。
いろんな種類の授乳アプリがありますが、うちが使っているのはぴよログっていうアプリです。記録を自動でグラフ化してくれるので、今日と昨日の飲み具合を比べることもできます。ほかにも、睡眠や排泄の記録もできますね。
「チャクラを開く」つもりが眉間が赤くなって…(笑)
― いろいろ情報を集めて便利なグッズも使って、ハイパー育児ですね。
でも変なこともしちゃってますよ。アーユルヴェーダの本で読んで、「眉間のところが第6チャクラで、第6チャクラが開かれていると物事の本質が見抜けるようになり、直感力も優れる」って書いてあったので、「チャクラ開くぞ」って眉間をトントンやっていたら、赤くなってしまって。赤ちゃんの肌って繊細なんだ、とあわててやめました。あれは反省でしたねぇ。すぐに赤みがひいてホッとしました。
首がすわっていないときに、うまく支えられなくて首がうしろにガクンと落ちてあわてたり、オムツ替えのときにちょっとモタついていたら、おしっこが放物線を描いたり、あるあるの失敗もやってますよ。
いちばんの失態は、自分自身が骨折したことですかね。息子が2カ月くらいのときに、番組の収録中に足の小指を骨折してしまって、しばらくうまく歩けなかったんですよ。2週間くらい抱っこできないし、家は階段があるので動きが悪くて、奧さんに迷惑かけちゃいました。
大きくなったらランニングや筋トレを一緒にしたい!
― 赤ちゃんが生まれてから子育てにお時間をたくさん使われて、楽しいとは思いますが、時にはリフレッシュしたくなりませんか?
僕は地方に出かけることが多いので、移動中に本を読んだりとか動画を見たりとか、そういうことでリフレッシュできます。本当は筋トレとかランニングでリフレッシュするのがいいんですが、骨折してできなくなってしまって。そろそろ走れるかなと思っているので、そうしたら体も心地よくなってくるんじゃないかなと思っています。
― 小島さんご自身は、お父様に子育てしてもらった記憶はありますか?
うちの親父はまったく育児参加していませんでした。そういう世代ですよね。それに、父は僕らが小さい頃に急に「選挙に出る」って言い始めたんですよ。兄が2歳で僕が生まれたばかりの頃に、母は久米島に里帰りしててゆっくり子育てしていたら、親父が「次の選挙に出る」って。それで母は急いで千葉にトンボ帰りして手伝って……。基本的に母はワンオペでした。
そんな感じだったので、親父はどこかでうしろめたさがあったんでしょうね。奧さんが妊娠中に双方の家族と旅行に行ったとき、罪滅ぼしのように奧さんに「オレにできることはなんでも言ってくれよな」って。なかなかそういう事言わないタイプなのに思い切って言ってくれた
ただ「怖くてまだ抱っこできない」
― お子さんにはどんなふうに育ってほしいですか。
思いやりがあるというか、優しい子になるといいですね。活発とかおとなしいとか、そういう気質や性格は生まれつきなんじゃないかなって思っています、変えられないかなって。でも、環境によって影響を受けることってありますよね。そういう優しさを身につけてほしい。自分のものさしではからない。自分ができるからといってできない人のことをどうこう言ったりしないとか、そういうことを早い段階でわかってほしいなって思いますね。それには、いろんなことを親と一緒に体験させて、親が背中を見せていかないと。
― お子さんと一緒にやりたいことはありますか?
ランニングですかね。少し大きくなったら一緒に走りたいです。高校生くらいになったら筋トレも一緒にやりたいけど、そのときには僕は60歳近いのか(笑)。まあそんなことより前に、そろそろ離乳食が始まって食べさせて……、まだまだ子育ては続きますね、楽しみながらがんばります!
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お話を伺ったのは
1980年、沖縄県生まれ。早稲田大学在学中からコントグループで活動、2006年からピン芸人としてデビューし、2007年、「そんなの関係ねえ!」がブレイク。バラエティ番組に出演するほか、全国でのお笑いライブで子どもたちにも大人気。教育系YouTuberとしても活躍。2016年に結婚、2024年2月に第1子となる男児が誕生。絵本など著書多数。子どものお悩み相談連載を書籍化した『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)のほか、最新著書として雑草の知識を学ぶ『最強無敵の雑草たち』(家の光協会)も発売中。小島よしおさんのインスタグラム@kojimayoshiopiya
取材・文/三輪 泉