マグロの解体見学に薬剤師体験まで、キッズ向け約300講座を開催!体験レポート【麻布台ヒルズで楽しく学ぼう】

六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、そして、新たに誕生した麻布台ヒルズなど、盛り上がりを見せる都内の「ヒルズ」。実は、職業体験や食育、プログラミング、アートなどなど、楽しく学べるワークショップが多数あるんです。大人気のワークショップとヒルズを探検できるツアーを体験してみました!

ヒルズワークショップって?

2023年の11月にオープンした緑溢れる個性的な建物が並ぶ麻布台ヒルズ。

お洒落で、シックな大人のイメージのあるヒルズ。実は、ファミリーフレンドリーなイベントが通年で開催されています。特に、夏の「ヒルズ・ワークショップフォー・キッズ」は、ヒルズ内のテナント企業や店舗などののエキスパートが講師となり、職業体験や食育、プログラミングやアートまで、かなりの充実ぶりです!

約300のワークショップ

今年は、「麻布台ヒルズ」も加わり、ヒルズ全体ではなんと去年の2倍近い、91種類、約300講座のプログラムが開催中。その中から今回は、マグロの解体見学、薬剤師体験、プラントベースのスイーツ作り、そして麻布台ヒルズ緑のツアーに参加してきたので、ご紹介します。

「世界一受けたい授業」出演の名物社長が講師!天然本マグロの解体

国内トップクラスのマグロ専門仲卸の「麻布台 やま幸鮮魚店」で、目の前の大きなマグロが捌かれる様子に興味津々の子どもたち。

まずは、麻布台ヒルズマーケット内の「麻布台 やま幸鮮魚店」で、「天然本マグロの解体を見て、食材の大切さを学ぼう!」というワークショップを体験。

あの人気テレビ番組「世界一受けたい授業」のマグロの回にも登場した社長の山口幸隆さん自ら講師を担当してくれていました。

いざマグロを解体!

総重量123キロ、価格にして150万円相当の天然本マグロ、丸々一本を3人がかりで捌いていきます。左が社長の山口幸隆さん。

丸ごと一本のマグロを見るのが初めてという参加者のお子さんも多かったようです。一同、その大きさにびっくり!

10分ほどであっという間に解体された天然本マグロ。ハラカミという希少な最高級部位。この部分だけで15万円ほどだとか。

ヒレ、頭、腹、背中と捌いていき、素晴らしい手際で、あっという間に身だけとなりました。今回のマグロ一尾で、1000貫分のお寿司ができるそうです。

大きな状態から捌かれる様子を見ることで、何気なく食べていたマグロについて知って、食材の大切さも感じることができました。

マグロの味は餌で違う?!マグロについて学ぶ

中落ちの部分を観察しながら、マグロについて学ぶ参加者の子どもたち。

マグロの解体の後は、別室に移り、マグロや切り身の部位について学びます。日本のマグロが美味しいのは豊富な餌のおかげだそう。そして、餌によってマグロの味が変わることも教わりました。

中落ちの掻き身体験

マグロの中落ちの掻き身体験。 自分で調理することで食材の美味しさをより実感できます。

先ほど、解体したマグロの中落ちを使って、自分達で掻き身を行います。マグロは残す部分がなく、フードロスの削減の意識が自然と生まれる体験だと感じました。

中落ち丼のご飯もお隣のお米の専門店「墨田屋」の炊き立て。魚特有の臭みも少なく、子どもや生魚が苦手な方には、むしろ食べやすい部位と感じました。

自分達で掻き出した中落ちをご飯にのせ、特製醤油をかけて頂きます。口の中に入れた途端に、とろけ出し、まるで大トロのような美味しさ!さすが、天然本マグロ!

マグロは一年中楽しめる

ワークショップの最後に頂くマグロの中落ち丼。付き添いの保護者にもマグロ丼が振る舞われました。

社長の山口さんいわく、マグロは、脂がのらない夏はダメと言うのではなく、脂がない分、香りの高くなる夏ならではの楽しみ方があるそう。

ますます、マグロや魚介類が好きになれるワークショップでした。

プラントベースのエナジーボールを作ろう

動物性の食材を一切使わないプラントベースのエナジーボールのワークショップ。ナッツやドライフルーツを丸い形丸めたお菓子を作ります。

お次は、エナジーボールと呼ばれる、ナッツやドライフルーツなど自然の素材を使った非加熱のスイーツづくりも体験しました。

主催は、インドネシアのバリ島発の完全プラントベースレストランの「アルケミー」。動物性食品や、化学調味料、白砂糖などは一切使わず、地球と体に優しい料理を提供しています。

エナジーボール作りの前に食材について学びます。

会場にはずらりとナッツやカカオ、ドライフルーツ、シロップなど10種類以上の食材が並びます。自分で好きな食材を選び、100グラム測ります。

カカオをベースにデーツーやクコなどのドライフルーツをたっぷり入れました。

集めた食材にシロップを入れて、混ぜて、丸めて、エナジーボールを作ります。思っていたよりもボリューム感たっぷり。

完成したエナジーボール。お好みでココナッツパウダーをつけます。

完成したエナジーボールを試食しましたが、予想以上の満足感!チョコ風味で、ドライフルーツなどの自然の甘味、ナッツ類の香ばしさも重なって本当に美味しいです。

これは、ママのダイエットにも最適。菓子パンよりずっとヘルシーで腹持ちもよし。何より、火を使わず混ぜるだけで、作り方も簡単。朝食がわりに習慣にするのもよさそうです。

日々の食生活を考えるきっかけになる、健康や環境問題を楽しく学べるワークショップでした。

こども薬剤師体験

麻布台ヒルズにある「そうごう薬局」での薬剤師体験。オンラインを使って処方箋の説明する様子。

麻布台ヒルズ内にある「そうごう薬局」で、薬剤師の体験もしました。白衣も貸し出してもらえるので気分も上がります。

塗り薬を指定された重さピッタリに量ります。

調剤の体験では、塗り薬を量って容器に詰めたり、決められた個数の飲み薬を取り分けて、分包機を使って袋に詰める作業を体験しました。

薬に見立てた10個のビーズを使って薬を分包機で袋に詰めます。それぞれ分かれて、10袋になって出てきました。

薬剤師という仕事がとても綿密な作業が求められ、たくさんの知識が必要なお仕事であることがわかりました。

フォトパネルなどの用意もあって、白衣を着ての写真撮影も可能です。

麻布台ヒルズの緑を巡るツアー

麻布台ヒルズの緑を観察するツアーで集めた葉っぱのスタンプで作ったうちわ。

最後は、麻布台ヒルズの植物を観察しながらまわる「麻布台ヒルズ 緑のツアーと葉っぱのスタンプでうちわづくり」に参加しました。

麻布台ヒルズを探検

みかんやはっさく、洋梨などが実る果樹園もあります。

ツアーでは、麻布台ヒルズの植栽管理をしているスタッフと一緒に、植物を実際に見て触って探検します。

麻布台ヒルズには、約320種類のさまざまな植物が植えられています。楊枝に使われるクロモジやハーブのローズマリーなど、香りのする植物がたくさん。どんな形をしていて、どんなにおいがするのか、五感を使って観察する楽しさを味わえます。

葉っぱのスタンプのうちわ作り

ツアーでは、うちわ作りの材料の葉っぱを集めます。

ツアーで集めた葉っぱをスタンプにして、うちわ作りも行います。5歳の下の子も楽しめるワークショップなので、園児にもおすすめです。

ファミリーフレンドリーなワークショップは通年で開催中

「緑のツアー」の開催場所の一つの「麻布台ヒルズ アリーナ」。

「ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズ 2024」は、8月18日まで開催。公の募集は終了していますが、空きがあれば、当日参加することが可能なワークショップもあるそうなので、ウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズ 2024

  • 期間:2024年7月27日(土)〜8月18日(日)
  • 講座数:91種類・約300講座
  • 会場:六本木ヒルズ・麻布台ヒルズ・虎ノ門ヒルズの特設会場、他

他にもファミリーフレンドリーなイベントやワークショップは通年でいろいろ開催しています。秋のおでかけ候補にもおすすめ! こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

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文・取材/Rina Ota

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