【遊びのトレンド】テーマパーク&エンタメEXPOに潜入!VRを駆使した最新アトラクションから学び×遊びのエデュテイメントまで一挙公開

東京ビッグサイトで10月に開催された「テーマパーク&エンターテイメントEXPO」。最新のVRのアトラクションから、学び×遊びのエデュテイメントまで、アトラクションの最新動向をリサーチ。テーマパークが大好きな「お出かけライター」がピックアップしたアトラクションを一挙紹介します!

テーマパーク&エンタメEXPOで、アトラクションの最新トレンドをリサーチ

日本最大のレジャー産業の専門展「レジャー&アウトドアジャパン2024」。その中でも、遊園地のアトラクションなどの「テーマパークEXPO」とアーケードゲームなどの「エンターテインメントビジネスEXPO」から、最新のトレンドをピックアップ。

新しいアトラクションの導入や次世代の集客の目玉となるコンテンツの発表など、まるで会場全体が遊園地のようなワクワクするような展示会でした。

株式会社ポルテプランの最大85キロまで乗ることができる昆虫ライドバルーン。イベントなどのフォトスポットに活用できます。

東京ドームシティアトラクションズで体験可能! 高解像度VRと4Dモーションシートで大迫力

体験型VRアトラクション「ウルトラセブンTHE ATTRACTION 史上最速の作戦」を体験中のゲスト。

まず、最初に紹介するのは、ダイナモアミューズメント社による特撮ヒーロー「ウルトラセブン」初の体験型VRアトラクション、「ウルトラセブンTHE ATTRACTION 史上最速の作戦」です。

「ウルトラセブンTHE ATTRACTION 史上最速の作戦」を体験中のゲスト。「強風エフェクト」で臨場感たっぷり。

ゲストはウルトラ警備隊の一員として、「ウルトラセブン」のピンチを救うための「史上最速の作戦」に参加。超高速飛行によるスリルと巨大な「ウルトラセブン」と「キングジョー」による大迫力のバトルが待ち受けています。

高解像度のグラフィックを楽しめるVRヘッドセット「VIVE Focus 3」、映像とシンクロして振動する4Dモーションシート「MX4DⓇ」に加え、本アトラクションのために開発した「強風エフェクト」を採用。

さすが、最新テクノロジーを駆使したアトラクションということで、振動や風など凄い臨場感でした。ウルトラセブンのファンの方も初めての方もどちらも楽しめる内容になっています。

保護者と一緒であれば、7歳から搭乗できるので家族で楽しめます。「東京ドームシティアトラクションズ」で12月まで開催中ですので、ぜひ、ご興味のある方は、体験してみてくださいね!

「ウルトラセブンTHE ATTRACTION 史上最速の作戦」についてはこちらから

3Dスキャン映像から作るリアルなアバターが身近なものに

上のモニターの映像と下の実際の人間の動きがそのまま反映されるモーションキャプチャーシステムのパーフォーマンスもありました。

次にご紹介するのは、株式会社スパイス が取り扱う「OptiTrack」の3Dスキャンです。「OptiTrack」は、赤外線LEDを搭載したカメラと三次元トラッキングソフトウェアからなる 最高クラスのモーションキャプチャーシステムです。

会場には、映画などのメイキングビデオで見るような最新機種がずらり。

3Dスキャンを体験!16台のカメラで一瞬で撮影終了!

フェイシャル・3Dスキャンでデータをとる様子。16個ものカメラで数秒で160枚の画像が撮影され、それを元に精巧な3D画像が出来上がります。

ハリウッド映画のような特別な世界の話だと思っていましたが、実は一般の方でも体験できるシステムも開発されており、モーションキャプチャーに利用する3Dスキャンを体験してみました!

フェイシャル・3Dスキャンでデータ元に作られた3D画像。

スキャンされた画像を元にモーションピクチャーのアバターを制作することができます。

アニメやゲームのリアルな表情の再現や顔の外科手術などの医療用途でも使用されるそうです。また、芸能人の方のPR以外にも、企業の幹部の方のビジネス関連での利用も増えているそうです。

今回、無料で体験した3Dスキャンですが、一回の利用は18万円とのこと。まだまだ、利用料金は高めですが、個人的のレベルで利用できるようになったのは驚きですし、今後の技術の進歩とともに一般化し、使いやすくなることを期待します。

>>>株式会社スパイスについてはこちらから

インタラクティブディスプレイで未来を感じる!

歩くと落ち葉が舞うインタラクティブな映像の「UGOKUTO FLOOR」。

最新ハイテクアトラクションの最後は、こちらの「株式会社シンユニティ」の「SWAG Inc.」のインタラクティブソリューションです。子どもから大人まで楽しめる床や壁への空間演出に効果的な新時代の映像技術を体験することができます。

手をかざすと花が舞う演出のインタラクティブディスプレイ。

プロジェクターやモニター、LEDなどに表示された映像に、手をかざしたり人が通り過ぎると、動きに合わせて映像が変化。壁や床といった場所にインタラクティブな演出ができ、いつもの空間を人が足を止め、楽しめる空間へと変えることができます。

テーブル型の複数の人と同時にできるゲームなどもありました。

現在開発中で、近々ショッピングモールや美術館での利用を企画しているそうです。映画のような近未来のインタラクティブな美しい映像技術が日常的になるのももうすぐだと感じました。

>>>SWAG Incについてはこらちらから

ファミリー向けテーマパークで利用されている人力のスーパースインガー

子供から大人まで楽しめるアスレチック系遊園地遊具の「スーパースインガー」。

ハイテクアトラクションの次は、老若男女問わず楽しめる人力で動かす低電力のECO遊具をご紹介。「株式会社岡本製作所」の「スーパースインガー」は、人力のシンプルな遊具でありながら、タイミングを合わせると大回転するので、意外とスリルを楽しめます。千葉の「ドイツ村」や「千葉こどもの国キッズダム」などファミリー向けのテーマパークに設置されているとのことです。

同じく「株式会社岡本製作所」による「スイングライド」は、幼児から低学年向けの絶叫系のデビュー向けのブランコ型の遊具です。左右に最大45度まで勢いよくスイングして、大人も楽しめますこちらは、栃木県の「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」で楽しめます。

科学的×遊びのエデュテイメント。アナログだけど驚きの錯視アート

株式会社フォーシーズンの錯視アートの展示。

大型の遊具でもなければ、ハイテクでもありませんが、今回の展示会で一番、興味を引いたのがこちらの「株式会社フォーシーズン」の錯視アートの展示。

「株式会社フォーシーズン」では、明治大学研究特別教授の杉原 厚吉先生とともに、子どもから大人まで楽しめる科学体験型パッケージ商品を開発しています。

「株式会社フォーシーズン」の錯視アート。よく見ると鏡に映ったトカゲの方向が!?

大規模なイベント会場だけではなく、ホテルのロビーなど、小規模な会場にも錯覚作品をコンテンツに合わせてレンタルを行っているそう。訪れる人々にインパクトを与える錯覚作品は、手軽に設置もできるため、様々な会場で楽しめるのが魅力です。

直近では、「ふしぎ体験!立体錯視アートの世界」が11月16日に千葉県立現代産業科学館で開催されるそう。

その他にも定期的に錯視アートのイベントは全国で開催されているとのことなので、ウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

>>>「株式会社フォーシーズン」の錯視アートについてはこちらから

子どもが分かりやすく楽しめる恐竜展示「ディノマトぺ」

ありそうでなかった幼児向けの恐竜展の「ASONOBI」の「ディノマトペ」のブース。

会場には、子どもたちに人気の恐竜をテーマにした展示があったのですが、その中でも特にユニークだったのは、「中央宣伝企画株式会社」が提案する「ASONOBI」の「ディノマトペ」。

リアルな恐竜展示は迫力がありますが、専門的で小さなお子さんが展示を楽しむには難し過ぎる場合も。筆者の恐竜大好きな5歳の息子も、展示が読めなくて飽きてしまったり、リアル過ぎる恐竜が怖くて途中で退出してしまったことがありました。

恐竜展のコンテンツの一つの大きなマグネットパズル。小さなお子さんでも楽しみながら恐竜の骨格や特徴を学ぶことができます。

そこで今回、注目したのが、「恐竜」を子どもたちがより楽めるように「オノマトペ」の要素と山梨大学の発育発達学が専門の中村学長監修の「運動遊び」を掛け合わせた「ディノマトペ」です。

マンガでもよく目にする「ドキドキ」、「ドカーン」などの音や様子を表現する言葉(オノマトペ)を空間全体を使って視覚的に表現した楽しい恐竜展示。

元々、恐竜の企画展を専門とする企業の子ども向けの教育コンテンツなので、大人も楽しめる充実した内容です。関東近郊で開催されるときはぜひ、行ってみたい企画展だと思いました。

直近でのイベントは、未定ですが、ショッピングモールなどの催事場や博物館のイベントなどで定期的に開催されるそうなのでウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

>>>「ASONOBI」の「ディノマトペ」についてはこちらから

気になるアトラクションは実際の施設で体験してみて

「テーマパーク&エンターテイメントビジネスEXPO」はいかがだったでしょうか?

ハイテクなアトラクションの技術の進歩に驚きでしたが、アナログの遊びもとても魅力的でした。それぞれのアトラクションが設置されている施設も記事中でご紹介していますので、秋のお出かけ先の参考にしてみてくださいね。

取材・文/Rina Ota

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