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卒業式のコート問題…何を選べば着やせする?
3月におこなわれる卒園・卒業式はまだ肌寒い日も多く、コートが必要になることも。コートを着用したまま屋外で写真を撮ることもあるため、そこも着やせを意識していきたいところですよね。

個人的におすすめなのはセットインスリーブのロングコート。セットインとは肩から脇にかけて垂直に切り替えが入っている袖のこと。最近はトレンド的にアウターにもオーバーサイズのものが多いですが、実際の肩より外の位置に切り替えラインがくるアウターは肩が大きく丸く映ってしまうんですよね。きちんと袖の切り替えラインと肩の位置が合ったものを選ぶようにすると、カチッと感も出るし上半身がコンパクトに見えます。
入学式の明るめカラー服、膨張しないか心配…
ネイビーやブラックが主流の卒園・卒業式に対して、春らしい明るめカラーのアイテムを着用することが多い入園・入学式。明るいカラーは膨張して見えてしまうイメージが強く、苦手に思っている人もいると思いますが、フォーマル服なら素材の力を借りられるから大丈夫!

例えばアイボリーのスウェットで身体が丸く大きく見えてしまっても、セレモニー服はジャケット自体がそもそも角があるデザインだったり、光沢やハリ感のあるアイテムがたくさん。デザインや素材の力で丸みをカバーできるので怖がる必要はありません。
また、セレモニー服はネイビーやブラックが主なので、オフホワイトやアイボリーではなくベージュやモカでも十分明るいイメージになり、春感を演出できるもの。普段暗めカラーの服を着ることが多く明るめカラーに抵抗のある人は、そういった色をセレクトしてみるといいですよ。
取り入れるだけで着やせ効果絶大!おかださん最推しアイテム『ロングジレ』!
着る人の体型を選ばず、そしてどんな体型の人の悩みにも対応してくれるロングジレは本当に優秀!フォーマル服にもここ数年でジレがものすごい勢いで進出してきました。
身体の縦のラインを強調してくれるうえに気になる部分はしっかり隠してくれる、着やせ界の最強アイテムです。とにかく矯正力がすごいんですよ。
特におすすめなのは、裾が少し開いたAラインのジレ。開いた裾からパンツのラインが出ていると、実際に脚のラインだけ見るよりも広がった裾との対比でより細く見えるという嬉しい効果が!ジレは細身のパンツにもワイドパンツにも、さらにはスカートにも合わせやすく着回し力も抜群です。

ジャケットを合わせるとパツッとなって二の腕の太さが目立ってしまう…。そういった人も、腕を身頃部分と同素材で覆ってしまわないジレを着ることで、縦のラインが強調されて二の腕のボリュームが目立たなくなります。
ジレに合わせるトップスは、腕のラインを拾うものではなく、二の腕部分にしっかりゆとりのあるシフォンブラウスなどを選ぶと◎。袖にボリュームのあるトップスは1枚で着ると身体全体がぽわんとして見えてしまうけれど、ジレを合わせることによって縦に線が入って二の腕をカバーしつつ胴体を細く見せてくれます。

ただ1つ気を付けてほしいのが、フォーマルシーンでジレを着用する場合、ロングジレだとコートの裾からジレが出てしまう危険が…。
卒業式にジレを考えている人は、念のため膝より上くらいの丈のものを選んでおくと安心。それでも十分太もも、腰回り、胸、おしり、背中までトータルでカバーできます。
ジレはTシャツに合わせてカジュアルダウンさせて着たりと、デイリー使いできるのも魅力。卒・入学服はその日だけしか出番がなくてもったいない!ジレなら普段から使えるので、お得感もあっておすすめです。
アクセサリーを効果的に使うべし!
着やせにおけるアクセサリーの存在意義は、『視線をそこに引っ張ってくる』こと。皮膚は柔らかいもので、それに対してアクセサリーは硬いもの。柔らかいところに硬いもの=アクセサリーを投入することで印象を引き締めることができます。

例えば、あごのラインがもたついているから印象を引き締めたい。そういう時にはあごより上の位置にある耳に硬質のものを置くことで視線が自然とそちらに引っ張られ、輪郭をごまかせます。

イヤリングやピアスで特におすすめの形は、縦に長さのあるタイプ。揺れるタイプでもそうでなくてもOK。輪郭に対して少し離れた部分に縦のラインを作ることで、アクセサリーと輪郭の間に三角形の空洞が生まれます。そうすると顔が内側にあるように見えて輪郭をシャープに見せることができるんです。
お腹が気になるから視線を集めたくない人は、ネックレスで視線を上げてしまえばOK。肩幅が気になる場合も同様。ネックレスやブローチをつけることで視線を中央に寄せることができます。
「細くなることはすぐにはできなくても、“細く見せる”ことは今からでもできます」と、おかださん。「着やせ」ファッションBOOKにはすぐに真似できる、さらに多くの着やせテクが掲載されています。
前編・後編にわたって紹介したフォーマルコーデの着やせテクニック。取り入れれば、周りからの印象や写真映りがだいぶ変わってきそうです。華やかさ・上品さは意識しながらしっかり着やせも狙って、お子さんの成長を祝う節目の日が笑顔溢れる素敵な1日になりますように。
前編はこちらから

著書では毎日使える着やせの極意がたっぷり!

お話を伺ったのは

1984年生まれ。元レスリング選手で世界選手権第3位などの好成績を収める。引退後は元々好きだった洋服について学ぶためにバンタンデザイン研究所へ入学。2013年にはブログなどで着やせに関する発信を始め、2015年にファッションブランド『KINGLILY』を立ち上げる。Instagramも話題となり、昨年11月には自身3冊目となる着やせ本、『会う人全員から「やせた?」と聞かれる 「着やせ」ファッションBOOK』を発売。著書には他にも『「着やせの神」が教えるどんな体型でもやせてキレイにみえるコーデの魔法』などもある。