有名テーマパークでおなじみ!「こっちを見てくる顔」を紙粘土で作ろう【あそび作家/工作アーティストに教わる】

あそび作家・工作アーティストの吉田麻理子さんが、身近な素材や家にあるものを使ってカンタンにできるものづくりを教えてくれる連載です。子どもたちの学びと発見にもなる、そんなあそびや工作を親子で楽しんでみませんか。

自分の顔をかたどって「こっちを見てくる顔」を作ろう

有名テーマパークのお化け屋敷でおなじみの「どこに移動してもこちらを見てくる顔」。あの顔は「ホロウマスク錯覚」という目の錯覚を利用して作られています。顔の凹凸を逆にした顔(くぼんだ顔)を作ると、脳の錯覚によって、顔が常にこちらを見てくるように感じるのです。

今回は、紙粘土を使って自分の顔をかたどり、この錯覚を再現する方法をご紹介。本当に目が合っているように感じる、不思議で面白い作品ができあがります!

残り少ない夏休み、工作系の自由研究にもぴったりの工作です。

用意するもの

軽量紙粘土 500g程度(軽い・ふわふわ、などの表記がある紙粘土)

使うもの

粘土板

ラップ
絵の具

「こっちを見てくる顔」の作り方

1.  軽量紙粘土を、粘土板の上に置きます。私は、100円ショップで購入した150gの粘土を3つ使いました。

2.  粘土をこねて、ひとかたまりにします。型取りをする人の顔より一回り大きい形になるよう、平らにして形を整えます。

3.  ラップで粘土を覆います。粘土板を、縦長に置きます。

4.  ラップの上から、そっと顔を押しつけて、型を取ります。お子さんの顔の型を取る場合は、必ず大人が見守ってあげてください。

5.  型が取れたら、ラップを外します。おでこや目や鼻、口やあごの位置が、型取れています! 粘土が割れてしまったところがあれば、くっつけましょう。

6.  指を使って、目や鼻、口のくぼみを深くします。

7.  おでこやあごも少し深くします。指を水でぬらして擦ると、ひび割れも取れます。

8. 先ほどより凹凸が深くなりました。このまま一晩乾燥させます。

9.  表面が乾燥したら、色を塗ることができます。まず、ペールオレンジで肌の部分を塗ります。

10. 目の中心に、目玉を描き入れます。

11.  耳や眉毛、唇も描き足します。

12.  髪の毛を描いたら、色塗りが完成!

「こっちを見てくる顔」の遊び方

1.  絵の具が乾燥したら、粘土台から外し、いよいよ遊んでみましょう! まず正面から顔を見てみます、そのまま少し横に移動してみると…。

2.  顔がこちらを目で追っているように見えます!

3.  反対側でも、同じように、こっちを見ているように見えますよ。

4.  下から見てみると、ドヤっとした顔で、見下ろされているみたい!

5.  上から見ると、なんだか不満そうな、うらめしそうな顔で、こっちを見てきます! 見る方向で表情が変わるのも、楽しいポイント。いろいろな方向から眺めて、こっちを見てくる様子を楽しんでくださいね!

こんな楽しみ方も!

自分の顔以外にも、家族の顔や、推しのアイドルやキャラクターの顔で作っても楽しいですよ。推しの顔の型を取るときは、写真やイラストなどをよく見て輪郭の形にへこみを作り、さらに目・鼻・口の場所と形をよく見て、へこませると良いでしょう。

ただし、芸能人やキャラクターの写真を使った工作は、おうちの中で家族だけで楽しみましょう。写真や作品をSNSにのせるときは、フリー素材や自分で撮った写真を使うと安心です。

【連載:あそび作家/工作アーティストに教わる  素敵クラフト
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記事監修

吉田麻理子 あそび作家・工作アーティスト・内面探究ワークデザイナー

慶應義塾大学総合政策学部卒業。リクルートライフスタイルにて企画職として勤務し、広告制作・講座運営に関わる。その経験を活かし、身近な素材から子どもも大人も夢中になれるあそびや工作を生み出し伝える活動を行っている。「つくる・えがく×内面探究」をテーマに、自分らしさを表現できる体験や、感性に触れる時間を大切にしている。保育・教育系の雑誌やWeb連載・親子向けワークショップなど幅広く活動中。2児の母。

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