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子どもが小学生になったら、看護師を続けられない⁉
はじめまして、Webライター兼看護師として働くやまもとひろなと申します。4歳と1歳の子どもを育てるママライターでもあります。現在は、週4日看護師として勤務しながら、週1日Webライターとして在宅ワークをしていますが、数年前までは夜勤もこなす正社員看護師として働いていました。
妊娠中に「小1の壁」のリアルな現実を知り、“今の働き方を続けていては、将来、仕事と家庭の両立が難しくなるかもしれない”と強い危機感を抱くようになり、リスキリング(新たなスキルを習得することや学び直し)を始めました。

「小1の壁」という言葉自体は、以前から耳にしていました。ただ、自身が妊娠するまではどこか他人事で、切実な問題だとは思っていなかったのが正直なところです。
そんな認識が大きく変わったのは、私が第一子妊娠中に、同僚の女性から休職についての話を聞いたことがきっかけです。正社員として働いていた彼女は、子どもの小学校入学に合わせて一度休職する予定だといいます。理由は、入学後はしばらく慣らし通学があり帰宅が早くなることと、学童保育には待機児童が多く、職場復帰の時期が見通せないからということでした。実際に学童を利用できたのは、入学から半年後だったそうです。
それまで私は、産休・育休以外で仕事を長期間休んだり、辞めたりすることを想像したことがなく、「子どもが小学生になる」というだけで働けなくなる事実を目の当たりにし、大きな衝撃を受けました。
正社員でいるには夜勤が必須。赤ちゃんを育てながら両立できるか不安に…

「小1の壁」の話を聞いてからしばらくして、第一子を出産。育休に入り、いよいよ自身の働き方と向き合うことになりました。
当時、私の勤務先では正社員として働き続けるには夜勤が必須で、育休も原則1年しか取得できませんでした。実際に赤ちゃんを育ててみると、夜勤をしながら育児を続けるのは自分には難しそうだと実感。そのとき初めて、「このまま看護師の仕事を続けられない」「転職が必要なのかもしれない」と考えるようになったのです。
きっと、看護師という仕事のままでは同僚と同じように壁にぶつかるでしょう。さらに、出産と同時に家を購入したばかりで、“働けなくなったら家計はどうなるだろう”という大きな不安を抱えたまま、日々を悶々としながら過ごしていました。
新たなスキルを身に付けるべく、オンラインキャリアスクールに通うことに

そんなとき、SNSで「自分らしい働き方」「在宅ワークが叶う」「未経験からの副業」をうたうオンラインキャリアスクールの広告が目に留まりました。見つけた瞬間、“これだ! 在宅で働けるようになれば、今後も仕事を辞めずにすむ。そのためのスキルを身につければいいんだ! ”と、電撃が走りました。
すぐに体験レッスンに参加し、藁にもすがる思いで入会。決め手となったのは、体験レッスンに自分と同じような境遇のママが複数人参加していたことでした。“私にもできるかもしれない”と、前向きな気持ちになれたのです。
子どものお昼寝中にイヤフォンをつけて受講する日々
赤ちゃんを育てている中でしたので、家事をしながらや子どものお昼寝中にイヤフォンをつけて受講していました。また、子どもとの時間はできるだけ削りたくなかったので、“手を動かす作業は寝かしつけ後に行う”と自分なりのルールを決めて取り組んでいました。
夫の協力も不可欠で、寝かしつけをお願いする日も多かったですし、土日は勉強時間確保のため1人の時間を取らせてもらうこともありました。
オフィスワークのお作法が分からない! ビジネスマナーも一から学び直し
新卒からずっと看護師として働いてきた私は、オフィスワークにおけるビジネスマナーをほとんど知りませんでした。取引先へのメールの書き方、契約書の交わし方、名刺の渡し方など、インターネットで検索しながら一つずつ学び直しました。
また、病院勤務時代の看護師は1日1万歩以上歩くこともあるほど動き回る仕事。その反動か、長時間座ってタイピングするのが本当に苦痛でした。けれど、勉強を続けるうちに徐々に慣れ、タイピング速度も向上。姿勢を保つためのノートパソコンスタンドなど、便利なツールを導入したことで少しずつ負担は軽減されました。
スクールでは、Webデザインやマーケティングなど様々な分野を学びました。Webデザインの勉強も楽しく、やりがいを感じていたものの、成果を出すにはインプットとアウトプットに膨大な時間が必要だと分かり、今の自分には少しハードルが高いと判断。最終的に「子育てしながらでも挑戦しやすい」と感じたWebライターに目標を定めました。
どうやって仕事を獲得するか…これが一番の問題
スキルの取得ができても「仕事の獲得」ができるかは別問題です。私が入学したキャリアスクールではコミュニティが発達していたので、先輩に直接話を聞いたり、「初心者Webライターのお仕事獲得方法」などのオンラインイベントに参加したりしながら、少しずつ知識と経験を積んでいきました。
Webライターとして仕事を得るために、私がまず行ったのは「自分が書きたい分野」を書き出すことでした。育児や医療、これまでの経験を振り返り、興味のあるテーマを洗い出し、それをもとに関連するメディアを一つずつ探していきます。求人ページがあれば応募し、募集ページがなくても、編集部宛てにメールを送ったこともありました。また、SNSで募集案件を見つけ、勇気を出して直接DMを送った経験もあります。
最初はどれも手探りで、「これで本当にいいのだろうか」と不安になることばかり。それでも、個人で仕事をする以上、自分から動かなければ何も始まりません。フリーランスとしてWebライターを続けていくには、スキルだけでなく、行動力や自走力が欠かせないのだと学びました。
現在は、看護師としては日勤のみのパートタイマーに転職し、週4日:パート看護師、週1日:在宅でフリーランスWebライターという働き方へシフトチェンジすることができました。
選択肢が増えたことが心の支えに

正直なところ、広告で見るような「在宅ワークで月〇十万円」という世界にはまだ届いていません。それでも、「在宅で働ける選択肢が増えたこと」と「収入源が一つでなくなったこと」は、想像以上に心の支えになっています。
実際、子どもが保育園に入園したばかりの頃は体調不良で休むことが多く、看護師としての月収が半分以下になりました。そのときは、Webライターの収入が家計を支えてくれましたし、週1日の在宅勤務があることで、保育園行事や役所手続きの調整もしやすくなりました。
今後は、子どもが小学生になるまでに看護師の仕事を少しずつ減らし、Webライターとしてのキャリアを育てていきたいと考えています。これからも私らしく家庭と仕事を両立させていくのが目標です。
「小1の壁」が、自分に合った働き方を見直す機会に
「小1の壁」に対する正解は、一つではありません。フルタイムで働き続ける選択も、一時的に仕事をセーブする選択も、まったく違う道に進む選択も、どれも間違いではないと思います。
ただ、もし小学校入学までに時間があるのであれば、選択肢を広げる「準備」ができるかもしれません。それは資格の勉強かもしれないし、働き方を見直すことかもしれない。「選べる状態」をつくることは、未来の自分と家族を助けてくれるはずです。
看護師としてがん専門病院に3年間従事後、「好きなことを好きなだけしてみたい!」と思い立ち、海外留学の後世界一周へ。帰国後はトラベルライターとして活動。現在は、結婚・出産を経て、看護師兼webライターとして働く複業ママ。
