【お菓子で自由研究】おやつづくりは工作だ! 食べられる作品をつくろう 自由研究テンプレート付き

今年の夏の自由研究、まだテーマが決まっていない人はいませんか?

「何をやればいいかわからない」「去年と同じになりそう」——そんなふうに悩んでいるあなたに、ちょっとおどろくような提案があります。
実は、おやつをつくることが、そのまま自由研究になるんです。

今回から3回にわたって紹介するのは、野村友里さんの著書『とびきりおいしい おうちおやつ』(小学生からのたのしい料理)。この本は「レシピ本大賞 こどもの本賞」を受賞した、子どもたちにも大人気の一冊です。レストランやグローサリーショップも営む著者の野村友里さんは「食べることは生きること」という考えを大切にしていて、この本にはただのレシピ以上のことが詰まっています。

おやつをつくりながら「なぜ?」「どうして?」と考えること。失敗しても、その写真をレポートに貼ってよいこと。この連載では、そんな野村さんのメッセージを受け取りながら、キッチンを自由研究の場に変えていきます。

この本は、ゼリーにアイス、和菓子やケーキ、焼き菓子のほか、ネギハムもちやオニオンリング、トマトパイなどのしょっぱいおやつなど、約50のレシピが掲載されています。そのどれもが、おいしくて簡単!

すべてのレシピは野村友里さんによるもの。レシピの合間には、「食」に対するメッセージも挟まれています。

このレシピでつくるおやつは本当においしくて、まるでお店の味。子どもの自信につながり、おやつづくりが苦手な大人にもぴったりです。

さらにレシピだけではなく、お菓子の材料のもとのすがたを紹介したり、「甘いって何だろう?」と考えさせたり。そのまま自由研究のテーマにも使えそうなアイデアも満載です。

工作や理科の実験のような要素がたくさんあるおやつづくり。さっそく自由研究のアイデアを見ていきましょう。

おやつをつくる手つきは、工作するときとそっくり

第1回のテーマは「おやつづくり=工作」。

ケーキをつくるとき、あなたはどんな作業をしますか? 生地を「切る」、くるくると「巻く」、パーツを「組み立てる」——これって、工作とまったく同じ手つきだと思いませんか?

今回紹介するのは2つのレシピ。どちらも料理が得意でない子どもでも取り組みやすい、工作気分で楽しめるおやつです。

レシピ①「ぐるぐるチョコレートケーキ」

つくり方のポイント

このケーキの最大の特徴は、天板で平たく焼いてから、切って巻くという工程にあります。

丸いケーキ型に流し込んで焼くのではなく、天板(オーブンの鉄板)に薄く広げて焼くのがポイント。焼き上がったら好みの幅に切り分け、くるくると巻きつけていくと、あのぐるぐる模様のロールケーキが完成します。

ここで注目してほしいのが「カットする幅」です。

  • 幅を広くして巻くと→ケーキの高さが高くなる
  • 幅を狭くして巻くと→ケーキの高さが低くなる

これは立派な「実験」です。同じ生地でも、切り方ひとつで形がまったく変わる。「幅を変えたらどうなるか?」を予想してからつくってみると、自由研究の観察眼が自然と育ちます。

さらに発展させたい人は、材料を倍にして倍の大きさのケーキをつくってみましょう。材料の量と完成品の大きさの関係を記録すると、それだけで立派なレポートになります。

自由研究のヒント

やってみよう: カットする幅を変えて2種類のケーキをつくり、高さを比べてみよう。「幅○cmで巻いたら高さ○cmになった」と記録するだけで、実験レポートのできあがり!


つくったおやつ:「びっくりビッグ! ぐるぐるチョコレートケーキ」

参考にしたのはこのページ

スポンジケーキは、ふんわりとした仕上がりにするのが難しく、何かと失敗しがち。ですがこれは、天板で平たく焼いて、好みの幅で切って巻きつけていくというつくりかた。

クリームとフルーツをのせたら、デコレーションケーキのできあがりです。断面のシマ模様も新鮮!

フルーツをたっぷり載せたアレンジも!

このケーキのおもしろいところは、倍の材料でつくれば倍の大きさにできますし、カットする幅を太くすれば高さのあるケーキにできるところ。自由度が高く、夢いっぱいのケーキです。

学校に提出するときは、実際につくって感じたことや工夫したことなどを写真とともにまとめるのがおすすめです。

↓↓↓テンプレートはここからダウンロードできます↓↓↓

レシピ②「ヘクセンハウス(プリンセスハウスアレンジ)」

つくり方のポイント

ヘクセンハウスとは、ドイツ語で「魔女の家」という意味。お菓子でできた小さな家を組み立てる、まさに食べられる立体工作です。

つくり方の流れはこうです。

  1. 型紙をコピーする(設計図をつくる)
  2. 生地を型紙に合わせてカットする(材料を切り出す)
  3. オーブンで焼く(パーツを仕上げる)
  4. アイシングで組み立てる(接着して完成)

この流れ、どこかで見たことがありませんか? そう、工作のプロセスそのものです。設計図を描いて、材料を切って、組み立てる——ヘクセンハウスはまさに「食べられる工作」なのです。

特に注目したいのがアイシング。砂糖と卵白を混ぜてつくるこのクリームは、乾くとカチカチに固まる「食べられる接着剤」です。工作でいえば木工用接着剤のような存在。

ただし、アイシングには工作ならではの失敗もあります。

  • ・乾く前に次のパーツをくっつけようとすると、崩れてしまう
  • ・アイシングが薄すぎると接着力が弱い
  • ・厚すぎるとはみ出してしまう

こういった失敗の写真も、ぜひレポートに貼ってください。「なぜ崩れたか」「次はどうすればよいか」を書くことが、自由研究のいちばん大切な部分だからです。

自由研究のヒント

やってみよう: アイシングの固さを変えて(水分を少し増やしたり減らしたり)、接着力がどう変わるか試してみよう。失敗した写真も必ず撮っておくこと!


つくったおやつ:「プリンセスハウスと車クッキー」

クリスマスにつくるヘクセンハウスですが、型紙を活用して、工作のように組み立ててみましょう。今回はココアを入れずにつくりました。

参考にしたのはこのページ

プリンセスハウスはヘクセンハウスと同じようにつくりましたが、車は屋根を3枚、屋根を半分にカットしたものを2枚使います。ただし半分にカットしたものは若干長さが足りないので、実際に生地をカットするときは、少しだけ長めにするといいと思います。足りなくてもアイシングで何とかなりますよ。

焼く前はこんな感じです。プリンセスハウスには、えんとつとドアノブはつけませんでした。バターが溶けやすいので、やさしく扱います。プリンセスハウスは2つ、車は2台分できます。

焼いて冷めたら、アイシングで飾り付けをします。白いアイシングは、本に載っているレシピ通りにつくり、ピンクと緑のアイシングは100円ショップで購入したものを使いました。

ここまでできたら、土台にアイシングを乗せて、のり代わりに。乾くまでしっかりと固定するのが大変ですが、できたときの喜びはとっても大きいですよ!

学校に提出するときは、実際につくって感じたことや工夫したことなどを写真とともにまとめるのがおすすめです。

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自由研究レポートのまとめ方

第1回でつくったおやつを自由研究にまとめるとき、次の三点セットを意識してみましょう。

まとめる内容書くこと・貼るもの
① 写真完成した写真+途中の写真+失敗した写真
② 材料・つくり方使った材料の量、工程のメモ
③ 感想・工夫したこと気づいたこと、うまくいかなかったこと、次にやってみたいこと

失敗した写真を入れてもいい、というのがこの連載の大切なメッセージです。きれいに完成した写真だけが自由研究ではありません。「こうなってしまった→なぜだろう→こうしてみた」という記録こそが、「考えた証拠」になります。

次回予告

ところで、ケーキがふんわり焼けるのはなぜだろう?

生地に入れたある材料が、熱を加えると気泡を生み出し、ふくらむ力になっています。その秘密は次回に明かします。

第2回は「ふくらむ・かたまる・とけるの不思議を追いかけよう」。キッチンが実験室に変わります。お楽しみに!

第2回はこちらから

【お菓子で自由研究】ふくらむ・かたまるの不思議を追いかけよう《自由研究テンプレート付き》
前回の記事はこちら この本は、ゼリーにアイス、和菓子やケーキ、焼き菓子のほか、ネギハムもちやオニオンリング、トマトパ...

子どもも大人も、笑顔にする手作りおやつのレシピがたくさん!

野村友里 小学館クリエイティブ 1760円(税込)

子どももつくれるお店の味。この一冊あれば、本当にいろいろつくれます。 パンケーキにパイやチーズケーキ、ゼリー、にんじんケーキなどの定番から、たっぷりあんこ、わらびもち、あずきアイスなどの和菓子、そして少しのしょっぱいおやつまで。

レストランや、“地域のおいしいもの”を扱う食材店を経営する料理人の野村友里さんが、「くり返しつくりたくなるレシピ」を厳選し、わかりやすく教えてくれました。「失敗しない」とは言い切れないけれど、うまくいくように工夫がされた、約50の和洋菓子レシピ。

2024年、料理レシピ本大賞「こどもの本賞」を受賞し15万部の人気作となった『とびきりおいしいおうちごはん』の第二弾、三宅瑠人のイラストによる、絵本仕立ての一冊です。

文/HugKum編集部

小学生の自由研究まるわかりナビ!

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