昔の遊びというイメージが強いお手玉。日本では聖徳太子が使っていたと言われており、歴史あるおもちゃのひとつです。時代の変化とともにおもちゃの種類はどんどん増え、お手玉で遊ぶ子どもの姿を見ることは少なくなりました。しかし、お手玉遊びが脳の活性化に繋がることが判明し、お手玉に興味を持つ人が増えてきています。伝統的な日本のおもちゃとして、海外の人からも人気を集めています。
お手玉とはどのようなものなのか、また、お手玉遊びの魅力やおすすめ商品をご紹介しましょう!
お手玉の種類
見た目の特徴に応じて4つの種類に分類されます。
俵型
一般的なお手玉の形は俵型と言われるもので、お手玉と言えば俵型のものを思い浮かべる人が多いでしょう。市販のものは俵型のものがほとんどで、手作りする際にも一番簡単にできる形です。
座布団型
俵型の次に多いのが座布団型です。4種類の生地から作られており、2種類の柄を組み合わせて作られていることが多いです。底面が広いので持ちやすく、見た目も可愛らしいので人気の形です。
かます型
巾着袋のような形をしたものをかます型と言います。お手玉としてはあまり馴染みのない形かもしれません。かますとは米や麦などの穀物を入れる袋のことで、それに形が似ていることからその名が付けられました。
枕型
箱のような直方体の形をしたものが枕型です。時代劇などで昔の人が使っている枕のような形をしています。
お手玉の中身
お手玉の中身は時代や地域によってさまざまです。最もポピュラーなのが小豆。手に持ったときの感触が良く、シャキシャキとした音が聴覚を刺激します。簡単に手に入る小豆の他にもお米や大豆などが代用されることもありますが、虫食いや湿気によるカビが少し心配な人には、プラスチックのペレットやビーズなどが入っているお手玉がおすすめです。いろんな種類のお手玉を手に持ってみて、お気に入りの感触を見つけてみてください。
お手玉のメリット
誰でも気軽に楽しめるお手玉遊びですが、その遊び方にたくさんの魅力が隠されています。シンプルな遊び方の中にどのような魅力があるのか気になりますね!
脳を刺激することでさまざまな効果が期待できる
色鮮やかな見た目から視覚、手に持って遊ぶことから触覚、小豆など中身の音が鳴ることから聴覚がそれぞれ刺激され、脳の活性化に繋がることで集中力が高まると言われています。また、お手玉による脳の刺激が認知症予防や病気の治療に効果があることが分かってきました。病院や老人ホームなど、医療現場でお手玉遊びが取り入れられているケースも。
最初は1個、2個から始めてみて、慣れてきたら3個使ってジャグリングのようにやってみましょう。脳をさらに活性化させるには、普段とは逆回しにしてみると効果抜群ですよ。
リズム感やバランス感が養える
お手玉で上手に遊ぶには全身を使ってリズムをとることが重要です。歌を歌いながら遊ぶと上達が早いとも言われており、リズム感の向上が期待できます。また、片手で投げて片手でキャッチするという動作は意外に難しく、バランス感を養うこともできるでしょう。リズム感やバランス感は子どもの成長に欠かせない大切な要素で、小さいうちに培った感覚がその先の運動能力に関係すると言われています。遊びの中でこれらが養えるというのは嬉しいですね。
複数人でも楽しめる
ひとりではもちろん、複数人でも楽しむことができるお手玉遊び。親子で向かい合ってせーので投げっこをしたり、家族で輪になって歌を歌いながらお手玉を回したり、遊び方は無限大!お友達が集まったときにみんなで遊ぶのも楽しそうですね。実際、幼稚園や保育園でお手玉遊びを取り入れているところもあります。自分だけのオリジナルな遊び方を考えてみるのも良いでしょう。
赤ちゃんから大人まで長い期間楽しめる
産まれたばかりの赤ちゃんははにぎにぎ遊び、1歳前後になったら「どうぞ」、「ありがとう」のごっこ遊び、大きくなったら本来のお手玉遊び。
お手玉は老若男女問わず長い期間楽しめる遊びですが比較的安いものが多いので、コストパフォーマンスは最高ですね。たくさん遊んでいると、稀に糸がほつれて中身が出てきてしまうことがあります。赤ちゃんの誤飲に繋がる可能性があるので、メンテナンスはしっかり行いましょう。
おすすめのお手玉4選
お手玉は手で持って遊ぶおもちゃのため、選ぶ際には大きさや重さ、生地の触り心地などが重要なポイントです。また、飾り用として見た目を重視する人も多いです。
遊び用としても飾り用としても使えるおすすめのお手玉を紹介しましょう。
手作りお手玉 紅型柄 吉祥5種 – 手作りお手玉のミナル屋
沖縄の紅型柄が使われており、色合いが非常に鮮やかです。1つあたりの重さは40グラムで、1セットに5つのお手玉が入っています。中身はペレットなので虫食いが気になる人におすすめです。形は座布団型で、紅型柄以外にもさまざまな種類の柄があるため、お気に入りの柄が見つかること間違いなし!
ラッピングが可愛いと評判なので、プレゼントにも最適ですよ。和柄が美しいので海外へのお土産にも喜ばれそうですね。
コロコロ十二支おてだま刺繍 – AIMEDIA
コロッとしたフォルムが可愛いお手玉です。十二支の動物が全てセットになっているので、楽しく遊びながら干支を覚えることができそうですね。親子で一緒に数の数え方を練習するにも良さそうです。
十二種類全て飾るとカラフルでとてもキュート!お正月には玄関やお部屋に飾りたくなりますよ。巾着付きなので、使わないときの収納にも便利です。
対象年齢は3歳以上。
にぎにぎお手玉/動物 – Solby
ゾウ、ウサギ、ワニ、ライオン、クマの5種類の動物たちがとても可愛いカラフルなお手玉です。ソフトボア素材なので肌触りがよく、赤ちゃんも喜んでにぎにぎ遊びをしてくれることでしょう。柔らかいので物を投げるのが大好きな赤ちゃんにも安心ですね。お手玉としてだけではなく、飾り用やごっこ遊び用としても大活躍してくれますよ。収納用の巾着付きです。
可愛いお家の形をしたBOX入りなので、出産祝いにもおすすめですよ。
対象年齢は0歳以上。
はらぺこあおむしお手玉巾着セット – クレーン工房
誰もが一度は読んだことがある絵本、はらぺこあおむし。色鮮やかなビジュアルで、子どもから大人まで大人気です。そんなはらぺこあおむしと、あおむしが絵本の中で食べるりんご、梨、すもも、いちご、オレンジの5種類のフルーツがお手玉1つずつに描かれています。収納に便利な巾着付きで、5つセットになっています。コンパクトなので持ち運びにも便利ですよ。お手玉の生地はポリエステルのちりめんが使用されているので手触りが良く、丈夫で縮みにくいのが特徴です。全行程において日本の工業で製造されているので、安心安全ですね。
親子のコミュニケーションにもなるお手玉で遊ぼう!
お手玉は赤ちゃんから年配の方まで、幅広い年齢層の人が遊ぶことができるおもちゃです。親子間はもちろん、おじいちゃんおばあちゃんを含めた三世代でも楽しむことができるでしょう。
また、お手玉で遊ぶことにより脳の活性化が期待できるため、子どもだけではなくパパママにも嬉しいですね!
家族でコミュニケーションの取れるおもちゃとして、お手玉遊びを是非楽しんでみてください。
文・構成/HugKum編集部