食育インストラクターとしてレシピ考案やコラム執筆をしている和田明日香さん。最近発売された著書「10年かかって地味ごはん。」(主婦の友社)は発売前からAmazon和食ランキングで1位になったり、テレビ朝日「家事ヤロウ!!!」で紹介したレシピがバズったり、ママパパたちからも注目度が高め! 今回は、和田さんの料理のマイルールを聞きました。
何か一品だけでも手作りのものを食卓へ
買ってきたお惣菜を食卓に並べることもあります。とんかつは、とんかつ屋さんで揚げたもののほうが絶対においしいから、買うことがほとんどだし、土日は特にテイクアウト率が高いですね。でも、味噌汁やサラダなど、何か一品だけでも自分で作ったものをミックスするようにしています。全部、買ってきたものにならないように!
うちの子どもたちは家の味に慣れているからか、買ってきたお惣菜を器に入れ替えて出してもすぐにバレちゃうんです。だからって「ママの味が一番好き」なんてことは言ってくれないけど、子どもの味覚は大人の数十倍敏感なので、多分慣れ親しんだ味ってわかるんですよね。嬉しいやら悲しいやらだけど、ラクできない(笑)。
市販の「〇〇の素」は極力使わない
「〇〇の素」みたいな市販調味料は、私が子どもの頃はよく食べていましたけど、和田家に嫁に来た時点で決別しました(笑)。多分私は、こういうものを使えない人生になってしまったんだなーと思って。
包丁で肉をたたいてひき肉にする
レミさんは「豚ひき肉買ってくるより、豚バラ肉を包丁でバンバン叩いたほうがおいしい」って言うので、私もやるようにしているですが、本当にそっちのほうがおいしいんです。たくさん使いたいときは、フードプロセッサーで粗みじん切りにすれば簡単! 時間がなくて、パパっとガパオなんか作りたいときは、もちろん鶏ひき肉を買うこともありますけどね。
私がよく行くスーパーは、その日に肉売り場に並んでいる肉をひき肉にしていると聞いたので、スーパーによっても鮮度が違うかもしれません。
調味料の黄金比率を覚えてアレンジ
出来合いの調味料はあまり使わないので、ある程度の配合は決めています。例えば和食の煮物だったら「酒3:みりん3:しょうゆ3:砂糖1」。このバランスなら、大体間違うことはないですね。肉じゃがみたいにしっかり甘辛味にしたいときは、しょうゆと砂糖をちょっと多めにするとか、野菜を煮るときはあまり濃い味付けにしたくないから、全体的にちょっと減らす、みたいなアレンジをしています。
中華の場合、なんとかジャンを使うと本格的な味にはなるんですけど、なかなか使いきれないし、そもそも冷蔵庫にないってこともあるので、しょうゆと味噌で代用。にんにくや生姜、長ねぎのみじん切りを加えれば、中華っぽい味になります。おうちで食べるには、このくらいの味で十分!
とはいえ、私自身、感覚で料理をするには10年くらいかかって、同じものを何度も作って、よりおいしい味つけを探し続けていたし、私はそれが仕事にもできるくらい楽しかった。もし、それを楽しめない人は、全然やる必要はないです。誰かのレシピで作ってみて、合わなければそれはもう二度と作らない。また別の人のレシピを試して、自分が美味しいと思う味を見つければいいと思うんです。そのために料理家っていると思うから。
あなたなりの料理のマイルールはなんですか?
今回紹介したのは、和田さんの料理のマイルールの一部。結婚してすぐのころは料理がほとんどできなかったという和田さんのマイルールだからこそ、参考にしてみたいという気持ちになりますよ。これをマネするべき、ということではなく、自分に合ったマイルールを見つけることで、毎日の料理をラクに楽しくしていけたらいいですね♪
お話を伺ったのは…
食育インストラクター
和田明日香(わだ・あすか)さん
1987年4月17日生まれ。東京都出身。料理家・平野レミさんの次男、和田率さんと2010年に結婚。10歳、8歳、6歳の3児の母。料理家・食育インストラクターとして、各メディアでのレシピ考案やコラム執筆、CM出演などで活躍中。2018年にベストマザー賞を受賞。著書に『子どもは相棒 悩まない子育て』(ぴあ)。『和田明日香のほったらかしレシピ』(辰巳出版)。『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社)がある。
10年かかって地味ごはん。-料理ができなかったからこそ伝えられるコツがあるー
和田明日香さんが毎日作っている食事を公開! 友達に教えるように話し言葉で書いたレシピは、わかりやすくて画期的!