「スラムダンク好きでよかった…本当に最高!」映画『THE FIRST SLAM DUNK』が興行ランキング1位に!

井上雄彦の人気コミック「SLAM DUNK」が、令和版のアニメーション映画『THE FIRST SLAM DUNK』となってスクリーンに降臨し、メガヒット。興行成績や絶賛コメントとともに、これまでの「SLAM DUNK」の華麗なるヒストリーを振り返ります。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』が原作者・井上雄彦の手でスクリーンに降臨

伝説の人気コミック「SLAM DUNK」の原作者・井上雄彦が自ら脚本・監督を務めた気合十分のアニメーション映画『THE FIRST SLAM DUNK』が12月3日(土)より公開され、土日の動員数が84.7万人、興行収入が12.9億円を突破する大ヒットを記録! 週末の動員ランキングでは、『すずめの戸締まり』など並み居る強豪作品を押さえ、堂々の1位を記録し、興行収入100億円超への期待が高まる大ヒットスタートを切りました。

SNS上でも日本中が待ち望んだ本作に対して絶賛のコメントが多数投稿され、12月3日には「スラムダンク」がTwitterのトレンド1位を獲得。

そんな大旋風のなか、これまでの「SLAM DUNK」伝説や映画『THE FIRST SLAM DUNK』のトピックをおさらいしていきたいと思います。

男子たちの青春のバイブルだった人気コミック「SLAM DUNK」

© I.T.PLANNING,INC. © 2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

高校バスケを題材に選手たちの熱いプレイと人間模様、成長を生き生きと描いた井上雄彦の「SLAM DUNK」は、描週刊少年ジャンプ(集英社)で1990年から1996年まで連載され、国内におけるシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上の大ヒットを記録。きっとパパ世代は、少年時代にドハマリしていたのではないでしょうか?

手に汗握る試合のリアルな描写や熱い火花を散らす登場人物たちは、中高生だけではなく大人たちの心をも鷲づかみし、国民的人気コミックとなりました。テレビアニメは1993年10月~1996年3月に放送され、こちらもお茶の間で大人気に。

ゲームなども製作され、バスケを始める少年少女が続出。2006年にはなんと、若いバスケットボール選手を支援するための「スラムダンク奨学金」も設立されました。

その後、時代を超えて愛され続けた「SLAM DUNK」。2018年には、全カバーイラスト描き下ろし、物語の節目ごとに巻を区切り直した新装再編版(全20巻)が、連載開始から30周年を迎えた2020年にはイラスト集「PLUS / SLAM DUNK ILLUSTRATIONS 2」も刊行され、再び注目を浴びました。

公開までベールに包まれていたからこそSNSで話題沸騰!

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2021年1月に原作者の井上雄彦が自身のSNSで「SLAM DUNK」が映画化されることを告知すると、往年のファンが色めきたちます。続いて、正式なタイトルが劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』とされ、公開日が2022年12月3日(土)と発表。井上さんが描き下ろした本ポスターが10月15日より全国映画館でお披露目され、原作者の井上さんが自ら監督と脚本を務める劇場版ということで、映画関連本もいろいろと発売されることが決定しました。

ところがその後も具体的なストーリーはおろか、声優陣などの情報が一切明かされてこず、ファンはやきもちすることに。そんななか、11月4日に東映アニメーション公式YouTubeチャンネルで新情報を発表する特番がプレミア公開されました。

この日、ようやく湘北メンバー5人の声を務めるボイスキャストとともに、OP&ED主題歌を含む楽曲情報や最新予告映像が一挙に解禁となりましたが、ここでもSNSが一気にざわめくことに。

それは、ボイスキャストたちがテレビアニメ版から一新され、オーディションを経て選ばれた新規メンバーとなっていたからです。ポイントガードの宮城リョータ役には仲村宗悟、シューティングガードの三井寿役には笠間淳、スモールフォワードの流川楓役には神尾晋一郎、パワーフォワードの桜木花道役には木村昴、そして主将でセンターの赤木剛憲役には三宅健太と発表されました。

この声優交代や、映画がフルCGで描かれることに様々な意見も飛び交いましたが、それによって令和版として甦る『THE FIRST SLAM DUNK』への期待度の高さもうかがえたと言えるでしょう。そんななか、テレビアニメ版で赤木剛憲役を務めた声優・梁田清之の訃報が、親交のあった声優の真殿光昭のツイッターを通じて報告され、多くの人々が故人を偲びました。

それ以降も、公開週となっても詳しいストーリーは明かされず、初日舞台挨拶も開催されませんでしたが、だからこそ映画を早く観たいというファン心理があおられたのは言うまでもないこと。

なによりも原作者の井上さんが手掛けた闘魂の劇場版ということで、きっと映画館には老若男女含め、幅広い世代のファンたちが詰めかけたのではないでしょうか。その結果、メガヒットとなり、当然ながらSNSもスラムダンク祭りとなりました。

また、作品への評価もすこぶる高く、Filmarks初日満足度では、スコア4.4という高い評価でランキング1位を獲得。

「世代を超えても根底にあるスポーツの熱さと感動がここにある!」「井上雄彦先生の漫画の中に入り込んだような臨場感!」「観たい観たいと待ち望んでた映像のはるか右斜上いってた」「生きててよかった…スラムダンク好きでよかった…本当に最高でした…」「当時の突き動かされた想いそのままに、『SLAM DUNK』 という人気漫画のコンテンツのひとつから生まれた新たな作品。“THE FIRST”が持つパワーに圧倒された」と絶賛の声があふれました。

令和版として映像も音響もバージョンアップされた本作。バスケの試合シーンの躍動感や臨場感を大スクリーンで味わえば、大興奮間違いなし! ぜひご家族で“観戦”していただきたいです!

『THE FIRST SLAM DUNK』は2022年12月3日(土)より全国公開中
原作・脚本・監督:井上雄彦 演出:宮原直樹、北田勝彦、大橋聡雄、元田康弘、菅沼芙実彦、鎌谷悠
声優:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太…ほか
公式HP:https://slamdunk-movie.jp/

© I.T.PLANNING,INC. © 2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

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