【中学受験の悩み】「今すぐ塾に通わせなくても大丈夫?入塾のタイミングは?」受験のプロがお答え!

子どもが中学受験を「するか・しないか」と同時に悩むのが「どの塾に行かせるか」ですよね。しばらく自宅学習で様子を見るというご家庭も多いのでは?そこで、花まるグループの進学塾部門、スクールFC代表の松島伸浩先生に、塾へ入るタイミングについて聞きました。

しばらく自宅学習でいこうとしているけれど、入塾のタイミングは決まっている?


塾を検討するのにベストなタイミングはあるのでしょうか?中学受験は意識しているけれどまだ塾に入るつもりのない家庭に向けた、家庭学習へのアドバイスを松島先生に聞きました。

【実際に寄せられたお悩み】

公立校の今後を懸念して中学受験を検討しています。経済的にも無理なく受験をさせたいのですが、中学受験塾に通わせるのは3年生の2月からが基本と言われていますが、4年の4月から、または5年生以降でも間に合いますか。 遅らせる場合、家庭でさせておくべきことはありますでしょうか。 現時点で最難関校を目指しているのではなく、子供に合う、教育理念に共感できる学校を探したいと思っています。(小3女子母)
しばらくは、通塾せず、自宅学習しようと考えています。自宅学習でどのようなことを気をつけたらいいのでしょうか? ( 小3男子母)

【松島先生のお答え】入塾の時期に正解はありませんが、途中入塾は家庭でのフォローが必要

入塾の時期に正解はありませんが、一般的に言われている3年生の2月(新小4)というのは、多くの塾がそこから受験カリキュラムが始まるからです。以前であれば、5年生から6年生の1学期までで、ある程度の学習内容を押さえることはできましたが、最近の大手塾のカリキュラムは、さらに時期を前倒しする形でテキストの内容も難しくなっています。

したがって途中入塾をする場合は、その時期に合わせて小数や分数の計算だけはやっておくなど、家庭でもある程度のフォローが必要になります。また、講習会で復習のカリキュラムを採用している塾であれば、春や夏の講習会から参加するのも一つの方法です。ただしそれでも最初はたくさんの未習事項があるので大変だと思います。

大手塾にこだわらないのであれば、途中入塾にも対応してくれる少人数制の面倒見の良い中堅塾や地元の個人塾(ただし中学受験指導にある程度実績のある塾)を選んだほうが安心かもしれません。入塾後の転塾は避けたいので、入塾する前に質問できる環境や補習などのフォロー体制をしっかりと確認しておいたほうがいいでしょう。

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お話を伺ったのは

松島 伸浩|花まるグループ・スクールFC 代表
1963年生まれ。花まるグループ常務取締役。教員一家に育つも、私教育の世界に飛び込み、大手進学塾で経営幹部として活躍。36歳で自塾を立ち上げ、個人、組織の両面から、「社会に出てから必要とされる『生きる力』を受験学習を通して鍛える方法はないか」を模索する。その後、花まるグループに入社。教務部長、事業部長を経て現職。のべ10,000件以上の受験相談や教育相談の実績は、保護者からの絶大な支持を得ている。子育て講演会、教育講演会は定員のため抽選になるほどの人気。『中学受験 親のかかわり方大全』『中学受験 物語ですらすら頭に入る よく出る漢字720』(実務教育出版)『算数嫌いな子が好きになる本 小学校6年分のつまずきと教え方がわかる』(カンゼン)など著書多数。Voicyにて「幸せな受験ラジオ」を配信中。
文・構成/HugKum編集部

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