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ランドセル誕生のきっかけは「ワークマン女子」オープン時の子ども服を求める声から
ワークマン広報部の松重尚志さんによると、ランドセルの発売に至ったきっかけの端緒は、ワークマン女子のスタートにあったそうです。
「ワークマン女子をオープンした際、お客様より、『子どもの服をぜひ作ってほしい!』の声が多数上がり、その際、『ワークマンで丈夫な通学用カバンを作ってほしい』との声も多数頂戴しました」(松重さん)
そんな熱い声を受けて、まずは中高生の通学向けを想定した「フォーミュラスクエアバッグ」を開発し、2023年秋に発売。その延長線上にあり、開発に至ったのが今回の子ども用ランドセル「ESスチューデントデイパック」です。
「小学生用のランドセルもほしい」と声もあり、開発に至ったワークマン初のランドセル。後発ですが、これまでにワークマンではアウトドアシーンでタフに使えるリュックサックやキャリーバッグを発売しています。そこでこだわったのは「価格」と「丈夫であること」でした。
価格は8,800円に設定。アウトドアブランドのものがナイロン製で1万5000円前後なのを考えると、ワークマンのラインナップのなかでは高めゾーンですが、ぐっとお手頃になっています。
これは「ランドセルは上の子のお下がりにする予定」、「ランドセルがボロボロになったけど、高価で購入ができない」と、従来のランドセルの価格に悩んでいた人や耐久性に不満を持つ人の声に応えたそうです。
すべては子どもの使いやすさのために こだわった「5つのポイント」
さらに、ワークマン初のランドセルタイプのバッグを開発するにあたって、細かくこだったのポイント5つについて細かく伺いました。
軽量
一般的なランドセルは本革や合皮を使ったものが多いですが、ワークマンはナイロン製。そのため、荷物を持ち歩くことに慣れておらず、まだ身体がしっかり出来上がっていない子どもにも取扱いしやすい軽さです。
丈夫な素材
防弾チョッキなどの耐久性を強く求められる製品にも使われている「コーデュラバリスティックナイロン」生地を使用。高い耐久性と強度を実現しています。これによって、毎日の子どもの活動でも気兼ねなく使えます。
アルミステー内蔵
背面部分内部にはアルミ製の細いプレート「アルミステー」が入っています。これはワークマンの登山用リュックでも使用しているプレートです。これがあることで重量のある荷物を背負ってもリュックの剛性が保たれるのに加え、背中全体で重さを負担するため、体への負担がかかりにくく、疲れにくい構造となっています。
防水カバー
雨に弱い本革に対して、雨でも耐えられるように防水カバーを搭載。ワークマンで販売しているアウトドア向けリュックでも防水カバーがついていますが、カバーをつけることによってより長く使えるように配慮したそうです。
最新の学習環境に配慮
タブレット学習など、現在の学習環境に合わせた大きなポケットを背中に配置。内容量も約20リットルで、たっぷり入ります。
ワークマンでは初めてのカテゴリー参入や新商品は、基本的にスモールスタートを心掛けているそうです。そのため、オンラインで注文、店舗での受取を設定。今後カラーバリエーションや素材など、他のものが登場するかは、今回の製品の反響次第となっています。
時期や価格をチェックして、ランドセル選びの参考にしてみて
気になるこのランドセルの発売予定は2024年6月。ランドセル戦線の山場は例年4月から5月頃ですね。さて、ワークマンを待つか、はたまたとりあえずはレザーをキープしつつ、ナイロンを予備にするか。
また、本革や合皮のランドセルとの併用でナイロンタイプほしい人もいるかもしれません。そういう点では、この価格はうれしすぎる! これは争奪戦になりそうですね!
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文・構成/北本祐子