※このマンガはほぺろう3歳頃の出来事を2020年に執筆したものです。
自分の気持ちの逃げ場がなく、感情のコントロールが切れてしまう
息子ほぺろう(2015年生)は知的障害をあわせ持つ自閉症児。毎日毎日繰り返される癇癪、誰の助けも得られない孤独な状況に、ついに感情のコントロールがきかなくなり、ほぺろうの頭を強く掴んでしまいます。
【いい加減にしろよ!泣きわめく我が子に…。 >>前話に戻る】
私はこの時のことを『アイアンクロー事件』と呼んでいる。
ほぺろうへの罪悪感と同時に、なぜか報道される自分を想像してしまって…一生「アイアンクロー」って
呼ばれるのかと思うと何だか滑稽に思えて、それ以後は感情が抑えきれずにカッとなっても、アイアンクローが頭をよぎるようになって気持ちを鎮めるられるようになりました。
本当に誰の参考にもならないことだけど、おかしなことでも感情を抑えられるきっかけができて良かったと思っています。
ヤサグレ時代補足・4
※1コマ目「5歳の現在」は、ブログ執筆2020年時点のことです。
全然うまく説明できないのですが…ドン底だった時は、『状況(環境)』のことが見えてなくて『自分』ばかりを責めていたので、結局何も解決せずに空回りの悪循環だったな~と我ながら思います。
落ち込みも初期段階であれば「ありがとう」とか「がんばってるね」と言ってもらえたら浮上できたかも知れませんが、ここまで落ちているともはや精神論じゃなくて合理的な解決方法を見つけてあげないといけない、と思いました。
「睡眠時間の確保」とか「育児の代理」とか、いろいろ……
とは言え、追い詰められている時は自分では合理的判断ができないと思うので、夫でも支援の先生でも、もっと『助けて』と言えば良かったなと思っています。
発達支援センターの療育に通うも…
最深部は通過しましたが、『ヤサグレ時代』もう少しお付き合いくださいませ。
現住所に引っ越してからすぐに地域の発達支援に通い出しましたが、ほぺろうが先生とやり取りできるようになったのは 年中さんになってから。…つまり約2年かかった。発達支援通いを始めてから1年ほどはただ泣きに来てるだけでした。
療育に通ったからと言って指導を受けられるかは別問題!!
ということを思い知りました。
発達障害児の保育園探しスタート! 続きはこちら
1話目はこちら
「発達障害が判明するまで」編・1話目はこちら
全てのお子さんの成長を願って
我が家の息子『ほぺろう』は、3歳の時に自閉症と知的障害の診断を受けました。 ブログは、そんなほぺろうの成長を記録することを目的としています。
ここで改めてお伝えしたいことは、
障害の特性は人それぞれ
ということ。
『自閉症』や『知的障害』と診断を受けた方は、世の中に沢山いらっしゃいます。ですが、一口に『自閉症』『知的障害』と言ってもそれは広義で、症状や特性・軽重度は個人によって異なります。
なので、ほぺろうの行動が他の自閉症の方に当てはまるものではありませんし、どこかのお子さんがほぺろうと同じ行動をとっていたとしても、その子に障害があるとは全く限りません。
こちらの連載、及びブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」をご覧頂く際は、「ぼさ家のほぺろうの場合は…」という感じで受け止めてくだされば幸いです。
障害のある・なしに関わらず、人生はそれぞれ誰にとっても特別なものです。
ほぺろうを含め、全てのお子さんのどんな人生も多様性のひとつとして受け入れられる世の中になることを願って…。
このマンガを描いた方は…
田舎在住のボサボサ主婦。家事が苦手で料理は壊滅的。妄想暴走族。
Instagram→@bosabosa_mother
ブログ→「ほぺろうの自閉症マンガ」