【自由研究におすすめ】見た目もかわいい紫外線チェッカーを作ろう! 気象予報士が教える紫外線の観察

紫外線が強く降り注ぐ夏、紫外線の強さをチェックできる小物を作ってみませんか? 天気や時間によって紫外線の強さを観察できて、夏休みの自由研究にもおすすめです。ここでは100円ショップの材料を中心に、手軽に作れるキーホルダーとブレスレットを、気象予報士の酒井千佳がご紹介します。

夏休みのアウトドアは紫外線に注意

夏休みは海やプールなど屋外で過ごす時間が増え、紫外線による肌への影響が気になる季節です。

紫外線(UV)は、太陽光に含まれる目に見えない光の一種。波長の短い電磁波で、地表に届く紫外線は主にUVAとUVBがあり、肌に影響を与えて日焼けやシミ、皮膚の老化の原因になります。

紫外線の量は季節や時間帯、天候、地形などによって変わり、特に夏の晴れた日中はとても強くなるので要注意です。紫外線は目に見えませんが、紫外線チェッカーを使えば、身の回りにどれだけ紫外線があるのかを視覚的に意識できます。

ここでは紫外線をチェックできるキーホルダーとブレスレットの簡単な作り方を、気象予報士の酒井千佳がご紹介します。

100円ショップの材料で作れる紫外線チェックキーホルダー

材料(すべて100円ショップでそろいます)

・缶バッジタイプのキーホルダーなど、中にパーツが入れられるもの
・紫外線で色が変わるネイルパーツ
・お好きなデコレーション材料(ハンドメイドコーナーのものやシールなど)

缶バッジインキーホルダー、装飾用ベース材キャンディーバッグ (いずれもセリア)

中身を入れられるキーホルダーの土台は、いろいろな形や大きさのものが100円ショップで販売されているので、お好みのものを探してみてください。

ペーパーフラワー、色が変わるネイルパーツ(いずれもDAISO)

紫外線で色が変わるネイルパーツはDAISOのもの。形や色もさまざまな種類がありました。そのほか、今回は装飾としてペーパーフラワーを使いましたが、シールやビーズなど、お好きなものをお使いください。

作り方

缶バッジ用のキーホルダーはフタを外して、中にパーツを配置し、透明の接着剤で留めます。
ネイルパーツは細かいのでピンセットを使うと便利です。

色の違うネイルパーツを配置してみました。
室内で紫外線が弱いので、ネイルパーツは透明に見えています。

こちらの袋状になっているタイプの装飾用ベース材は、パーツを入れるだけでできるので簡単です。

ネイルパーツを好きな量だけ入れ、口を閉じるだけで完成!

別売りの金具もつけてみました。

紫外線チェックブレスレット

材料

  • ・紫外線ビーズ(インターネットで購入可能)
  • ・ゴム製のテグス(100円ショップで購入可能)

作り方

ゴムテグスにビーズを通します。

片方の端をマスキングテープで止めておくと、ビーズが抜けずに並べられます。
手首の長さまでビーズを通したあと、ゴムテグスを二重に通しておくと強度が高くなるのでおすすめです。

最後はしっかり結び、結び目に接着剤をつけてビーズの中に隠します。


今回はわかりやすいようにすべて紫外線ビーズを使って作りましたが、紫外線ビーズのほかに、お好きなビーズも混ぜて作るのもおすすめです。

紫外線の強さをチェックしよう

完成したキーホルダーやブレスレットを屋外に持ち出して、色の変化を観察してみましょう。紫外線が強い場所ではビーズの色がはっきり濃く変化し、弱い場所では薄い色、またはほとんど変わらないこともあります。

晴れ・くもり・雨の日、時間帯や日なた・日かげ、海や山など、条件を変えて比較してみると違いがよくわかります。
「いちばん紫外線が強いのは何時ごろ?」「くもりの日でも反応する?」といった疑問を持ちながら観察してみてください。

実際に紫外線の強さを見てみると…

作ったキーホルダーを使って紫外線の強さによる色の違いを見てみます。

室内

室内だとほとんど色はついていません。

室内での色

屋外の日陰

外に出てみると、午前中の11時頃という紫外線の強い時間だったためか、日陰でもすぐに薄い色へと変化しました。

強い日差しのある場所

ひなたに持っていくとこの通り。色が濃く変化します。

強い日差しのもとでは濃い色に

家の中の窓際

家の中でも、窓際に持っていくと薄く色が変化しました。部屋にいるからといって安心はできませんね。

家の中にも紫外線が

缶バッジタイプやブレスレットでも変化がわかりやすい

こちらのキーホルダーも、外に持っていくとピンクや青色が現れました。

ブレスレットのビーズはさらに色が濃く出ます。

日陰でもうっすらと色づいたのですが、これをひなたに持っていくと…

ピンクと紫に変わりました! 紫外線の強さを実感しますね。

紫外線対策の意識が高まる自由研究

紫外線をチェックできるキーホルダーやブレスレットを身につけていると、普段は意識しなかった紫外線を見ることで、対策が必要なことがわかります。

特に紫外線の強いよく晴れた日、午前10時ごろから午後2時ごろまでの時間帯や、海や標高の高い場所、長時間外出するときなどは要注意。日傘や帽子、日焼け止めでしっかりと紫外線対策をするようにしましょう。

自由研究では、工作としてだけでなく、場所や時間によって色の変化をまとめることもできます。気になる方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

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この記事を書いたのは…?

酒井千佳 フリーキャスター、気象予報士、保育士

京都大学 工学部建築学科卒業。
北陸放送アナウンサー、テレビ大阪アナウンサーを経て2012年よりフリーキャスターに。
NHK「おはよう日本」、フジテレビ「Live news it」、読売テレビ「ミヤネ屋」などで気象キャスターを務める。
現在は株式会社トウキト代表として陶芸の普及に努めているほか、2歳からの空の教室「そらり」を主宰、子どもの防災教育に携わっている。

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