【調査概要:調査対象/HugKumメルマガ会員 0歳~12歳のお子さんがいる97人】
目次
どう伝えるのが正解⁉ 中学受験の「合否」を子どもに伝える方法
入試の結果発表は、今やインターネットで確認するのが主流です。画面をクリックしたその瞬間、誰から、どのように結果を知ったのでしょうか。まずは、合格発表の瞬間を聞いてみました。
合否は誰が先に確認した?「親子一緒」が最多
中学受験の「合否の発表の確認の仕方・子どもへの伝え方」について、もっとも近かったものを選んでもらったところ、「合格発表後に親子同時に確認した」が50人と、もっとも多くの票を集めました。
次いで「合格発表後に親が先に確認してから子どもに伝えた」が22人、「合格発表後に子どもが先に確認した」が9人という結果でした。

◆実際に家庭ごとで行われた合否確認の流れは…?
・一緒にパソコンで結果を確認した。(東京都/男性)
・親が結果を把握したうえで、すべての日程終了後に静かな環境で説明した。(群馬県/女性)
・本命の学校は「先に自分だけがみたい」と言って、本人が先に確認していました。(神奈川県/女性)
・子どもに先に確認させた。親は見守るのみ。(愛知県/女性)
「親子同時に確認」が多数派ですが、コメントからは「子どもの気持ちをどう守るか」「どのように受け止めるか」を考えたうえでそれぞれ選択していることが分かります。各選択の背景にある親の配慮が垣間みえる点が印象的です。
「子どもにこう伝えればよかった…」保護者が合否の伝え方で後悔したこと

合否という大きな結果を前にすると、親もまたひとりの人間として、戸惑いや動揺を覚えるものです。
アンケートには、不合格の場面だけでなく、合格したからこそ生まれた迷いや、「あのとき、もう少し違う対応ができたかもしれない」という後悔の声も寄せられました。
合格のときの声かけ
・合格したうれしさから、息子に許可を得ずに親戚・知人に伝えてしまった。息子が伝えたいタイミングを無視してしまったと反省しています。(神奈川県/女性)
・受験した友達への配慮を伝えていなかった。不合格の子もいるので。(東京都/女性)
・合格の瞬間の顔を見ていなかったこと。喜ぶ顔を見たかった。(神奈川県/女性)
合格という喜びの中でも、子どもの気持ちや、周囲への配慮まで思いが及ばなかったという後悔がにじみます。発表の瞬間は一度きりだからこそ、あとから後悔することも多いのかもしれません。
不合格のときの声かけ
・不合格であったことを伝えるタイミングは難しかったです。親も動揺していたので、もう少し落ち着いてから言えばよかった。(福岡県/女性)
・不合格の場合のフォローを具体的に決めていなかった。声かけに迷いが出てしまった。(群馬県/女性)
結果を受け止めきれないのは子どもだけではなく、親自身も同じであることがうかがえます。その場で最適な言葉を選ぶことの難しさや、事前に心の準備をしていても実際には思うようにいかない現実が、後悔の背景にあるようです。
振り返って「これでよかった!」と思えた合否確認エピソード

一方で、合格発表について「これでよかった」「うまくいった」と感じている保護者も多くいます。
ここでは「親が先に確認した」「子どもが先に確認した」「親子同時に確認した」という3つのケースに分けて、それぞれの成功パターンを見ていきましょう。
親が先に確認した家庭
・子どもを驚かせたくないと思っていたので、自然に伝えられた点はよかったと思います。(福岡県/女性)
・親が先に確認し、感情を整理してから伝えたことで、落ち着いた空気を保てました。(神奈川県/男性)
どのような空気で子どもに伝えるかを大切にしていた様子が伝わってきます。親が先に結果を受け止め、感情を整えたうえで言葉を選ぶことで、子どもが安心して合否と向き合える環境づくりにつながっていたようです。
子どもが先に確認した家庭
・合否を自分で知る経験がよかった。(石川県/男性)
・あくまでも本人のことなので、すべて本人に確認させて、その結果に応じて今後どうすればいいのかも本人に考えさせたほうが素直に受け入れられる。(埼玉県/男性)
子ども自身が結果を知ることを大切にし、受験の主体はあくまで本人というスタンスをとる家庭もみられました。受験結果と向き合う経験そのものを、子どもの成長につなげる姿勢がうかがえます。
親子同時に確認した家庭
・一緒に確認したことで、最後まで子どもに寄りそうかかわりができたと思う。(神奈川県/女性)
・どちらか片方から結果を伝えると、不合格の場合に気まずさから伝えにくかったと思うので、同時に合否を確認してよかったと思います。(神奈川県/女性)
・親子で合格を確認して、ふたりで同時に喜べました。(宮城県/女性)
親子で同じ瞬間を共有することで、受験をともに乗り越えた一体感を大切にする思いが伝わります。合否の結果にかかわらず、その場に一緒にいること自体が、子どもにとっての安心感や支えになるのかもしれません。
油断大敵…! 中学受験後の「手続き・入学準備」で親が後悔していること

合格の喜びもつかの間、次に待っているのは入学準備にまつわる事務作業です。これまでの勉強のサポートとは異なり、ここからは親の「事務処理能力」が試されるフェーズ。ちょっとした油断が招いた失敗談から、気をつけたいポイントをみていきましょう。
入学手続きは要注意!「ギリギリ」が招いた大ピンチ
まず、多く寄せられたのは、入学前手続きや提出書類についての失敗談です。
・かなり提出書類が多かった。ギリギリでいいや…と思っていたら市役所に行かなければいけない書類もあり、最後にかなり焦った。余裕を持って準備するべきだった。(神奈川県/女性)
・締め切りにギリギリになってしまい、焦ってしまった。書類など、余裕を持って準備すればよかった。(三重県/女性)
・入学金と学費の納入期限を失念した。(埼玉県/女性)
提出期限についての冷や汗もののエピソードが目立ちました。なかには、入学金の納入忘れという、合格が取り消されかねない致命的なミスも…。必要書類は早めに全体像を把握し、役所関係など時間がかかるものは事前にリストアップしておくと安心です。
盲点だった学習と備品の準備!入学後に気づく「こんなはずじゃ…」
入学式までの春休みの過ごし方や、備品選びについての後悔の声も寄せられました。
・時計や財布といったものは用意していなかったので、入学してからみんな持っていると聞いて慌てて購入した。(石川県/女性)
・必要な物を一気に全部そろえようとした。あとから使わなかった物もあったので、様子をみながら買えばよかったと反省しています。(神奈川県/女性)
・英語をまったく勉強させてなかったこと。中学校に入ってから苦労していた。(大阪府/女性)
学校から指定されたもの以外にも、実際に入学してから必要になるものがあると気づいたケースや、受験後の解放感から勉強から離れてしまい、進度の速い私立中学の授業についていくのに苦労したという声も多く挙がりました。
見落としがちな「式典の服装」のリサーチ不足
意外と多かったのは、入学式当日の服装についての失敗です。
・服装を考えていなかったので、ラフな格好をしてしまい、一人だけ浮いてしまいました。(福岡県/女性)
・入学式の母親はほぼ着物だったため、自分は洋服で浮いていた。リサーチ不足。(秋田県/女性)
周囲との違いに戸惑った保護者も少なくありませんでした。事前に学校に通う親御さんの声や学校の雰囲気を確認しておくだけでも、当日の不安をぐっと減らせそうです。
中学受験後の「手続き・入学準備」でやっておいてよかったこと

失敗談がある一方で、「これはやって正解だった!」という声も数多く寄せられました。新生活をスムーズにスタートさせるためのリアルな工夫が詰まっています。
中学生活のスタートダッシュを決める「先取り学習」
・合格した日から、中学の勉強を始めた。(埼玉県/女性)
・英語・数学の先取り学習。授業の進度が早いので、先取り学習をしていたおかげで、授業についていけた。(青森県/女性)
・苦手な単元の復習。入学後の授業にスムーズに対応できた。(埼玉県/男性)
無理のない範囲で学習を再開したことが、入学後の安心感につながった様子がうかがえます。少しでも中学の学習内容に触れておくことで、その後の自信につながるかもしれません。
電車やバスの「登校練習」が生活の切り替えを助ける
・通学電車の練習。当日いきなり電車通学はできないので春休みの間に何回か乗り換えを練習した。(神奈川県/女性)
・登校道順を家族で何回か歩いた。危ないと思われるところの回り道も検討しておいた。(石川県/女性)
・規則正しい生活。スケジュールが変わったので、あらかじめ慣れさせておいてよかったです。(神奈川県/女性)
初めて電車やバスで通学する子どもも多く、春休み中の通学練習が安心材料になったという声が多く挙がりました。また、春休みに生活リズムを整えておいてよかったと感じる保護者も多いようです。
入学準備書類は「見える化」でミス防止
・学校から届く書類をすぐに仕分けしたこと。必要な物と不要な物が明確になり、作業が楽だった。(群馬県/女性)
・提出物の締め切りをカレンダーに書き出したこと。見える化したことで漏れを防げた。(群馬県/女性)
提出物や期限をしっかり管理したことが、手続きミスの防止につながっていたことがうかがえます。やるべきことを整理し、早めに取りかかることが、中学受験後の慌ただしい時期を乗り切るためのヒントになりそうです。
受験を終えて…塾への「お礼・ごあいさつ」する? しない?

数年間にわたり、親子で二人三脚の時間を過ごしてきた塾へのあいさつについても聞いてみました。
その結果、「親子でお礼・ごあいさつに行った」と回答した人は51人と、全体の半数以上にのぼっています。
一方で、「お礼・ごあいさつに行かなかった」を選んだ人は7人にとどまりました。受験という大きな節目を迎えたあと、多くの家庭が何らかのかたちで塾へ感謝の気持ちを伝えている様子がうかがえます。

具体的には、「後日、電話で簡単に感謝の気持ちを伝えた」という方法から、「親子で塾や学校にあいさつに行った」「第一志望合格後に、親子で手紙と菓子折りを持って行った」といったものまで、対応は様々でした。
また、「子ども自身が授業後に講師へ感謝の言葉を伝えた」という声もあり、子ども自身の言葉で一区切りをつけた家庭もみられます。受験を通じて、精神的な成長を後押ししている様子もうかがえました。
辞退の連絡はどうする? 保護者の迷いと本音
複数の合格を手にした場合、進学しない学校への「辞退」をどうするかは、多くの家庭が悩むポイントです。
アンケートでは、「辞退した学校がなかった」と回答した人が54人ともっとも多くなりました。
一方で、辞退が生じた家庭の対応をみると、「辞退した学校すべてに辞退連絡をした」が19人、「辞退した学校すべてに辞退連絡をしなかった」が8人という結果でした。
辞退連絡については、家庭ごとに判断が分かれている様子がうかがえます。

メール? 電話? 辞退の伝え方は様々
◆「メール」での辞退連絡
・「メールで連絡」と記載があったので、その通りにしました。(神奈川県/女性)
・指定されていたフォームから辞退の連絡を行った。(群馬県/女性)
・「辞退する場合はメールで」と記載があったのですぐにメールをしました。(神奈川県/女性)
◆「電話」での辞退連絡
・電話にて、辞退する旨を伝えました。(福岡県/女性)
・提出書類の締め切りが遅い学校は、先に電話で辞退連絡をした。(東京都/女性)
◆辞退連絡はしなかったケース
・学校側では翌日も入試があるなかで、「忙しい中お手を煩わせるのも」と思った。また、入学金の締め切りが翌日などだったため、連絡はあえてしなかった。(神奈川県/女性)
・入学金を払わないことで辞退とさせていただいた。(東京都/女性)
辞退の連絡方法については、学校から指定があった場合はそれに従う家庭が多くみられました。一方で、「あえて連絡はしなかった」という選択をした家庭もあります。多くの保護者が、学校側への気遣いやタイミングを考えながら、悩んだ末に判断している様子がうかがえました。
親子で歩んだ中学受験、その先へ

今回のアンケートから見えてきたのは、合否の結果そのもの以上に、その後の伝え方や進学準備のひとつひとつに、保護者それぞれの思いが込められているということです。
たとえ「あのとき、もっとこうしていれば…」と感じる場面があったとしても、それはお子さんと真剣に向き合い、ともに歩んできたからこそ生まれる気持ちです。親が悩みながら手続きを進め、結果を受け止めようとした姿は、お子さんにとって「自分は大切にされている」という実感として、しっかりと心に残っていくでしょう。
まずは、ここまで走り抜いたお子さんと、支え続けたご自身を、どうかねぎらってあげてくださいね。
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構成・文/牧野 未衣菜
