こども家庭庁が乳幼児の保護者向けに食育のパンフレット『楽しく食べる。すくすく育つ。』を制作。まずは楽しく食べることを大切に。《制作に参加した保護者などにインタビューを実施》

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「食」は、生きるための基本。こどもの健やかな心と身体の成長を促す食事について、保護者の方はなんらか気を付けていることがあると思います。一方で食事の場面での困りごとを抱えている保護者は多く、SNSやインターネット等にある様々な情報に焦ってしまったり、忙しくて時間の余裕がなく、食事が楽しいという感覚を持ちづらくなっていたりする方もいらっしゃるでしょう。
そこで、こども家庭庁では、こどもたちの健やかな心と身体のための食育について、このたび乳幼児の保護者向けにパンフレット『楽しく食べる。すくすく育つ。』を制作しました。こどもとともに、保護者にも食事を楽しんでもらえるよう、日々の暮らしの中で始められる“こどもの食育のポイント”が、わかりやすくまとめられています。

『楽しく食べる。すくすく育つ。』では、5つの食育ポイントを紹介

『楽しく食べる。すくすく育つ。』では、“「食べる力」を育て、「楽しく食べる子どもへ」”を目指して、平成16年2月に厚生労働省で作成された「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」を参考とし、5つのポイントを示しています。

  •  食事のリズムをもつ
  • 2 おいしいを見つける
  • 3 一緒につくる
  • 4 みんなで食べる
  • 5 前向きに食べものとかかわる

食事中のこどもの窒息・誤えん事故を防ぐ注意点や、地域の食育の取り組みについても紹介されており、家庭で役立つ情報が掲載されています。

「遊び食べしちゃう」「こうしたら食べた」… 乳幼児のママ・パパへのインタビュー

今回はパンフレットの制作に参加した3組のママ・パパ&保育士の方に、こどもの食に関するアレコレについてインタビューを実施しています。「わかる!」と共感できる悩みから、保育園で実践しているテクニックまで、たくさんお話いただきました!

インタビュー参加メンバー

Tさん 1歳2ヵ月の女の子のパパ
Mさん 3歳の女の子、5歳の女の子のママ
Sさん 1歳2ヵ月の女の子のママ
Bさん 保育士

撮影では緊張してキョロキョロしたり、泣きだしたり…

――食育のパンフレット『楽しく食べる。すくすく育つ。』のお写真がどれもとても素敵ですが、実際に参加していかがでしたか?

Tパパさん 娘は、撮影スタジオの独特な雰囲気に緊張したようです。当時は生後8ヵ月で、おかゆを食べる撮影をしたので、キョロキョロ周りを見ながら食べていました。当日は、私も一緒に行ったのですが、年齢が上のこどもたちの食事の様子などが見られて楽しかったです。

Sママさん うちの娘も緊張したようで、抱っこから床に降ろしたら泣きだしてしまって。「どうしよう…」と思ったのですが、スタジオ横のスペースに絵本やおもちゃがあり、気持ちの切り替えができました!

Mママさん うちは姉妹でクッキーの型抜きをしました。最初は2人とも見るからにドキドキしていたのですが、アットホームな雰囲気だったので次第に緊張もほぐれたようです。

『楽しく食べる。すくすく育つ。』より

上手にフォークや箸を使う園児。ポイントは握力!?

――撮影には、Bさんの保育園の園児たちも参加してくれましたが、上手にスプーン、フォーク、箸を使うので驚きました。園では、どのように食具の使い方を教えているのでしょうか。

Bさん 以前、新人保育者から「こどもたちが箸を上手に使えるようになるにはどうしたらいいですか?」と質問されたことがありました。こどもたちが給食を食べる様子を見て回ったところ、1・2歳児クラスのこどもたちのスプーンの使い方が気になって…。握力が弱くて、スプーンを持ち続けられないこどももいました。

職員と相談したところ「0歳児クラスから、手づかみ食べを十分にさせよう!」という話になり、手づかみ食べを始めました。床にはレジャーシートを敷いて食べこぼし対策をしたのですが、最初のうちはテーブルや床が汚れてしまうこともありました。こどもたちの口まわりもベチャベチャでしたが、1ヵ月ぐらいすると、みんな上手に手づかみ食べができるようになりました。

――手づかみ食べに慣れると、食具が上手に使えるようになるのでしょうか。

Bさん 手づかみ食べを繰り返すことで、食べ物を持つときのちょうどいい力加減が養われていきます。

――手づかみ食べというと、汚れるしハードルが高いと感じるママ・パパもいるようですが…。

Bさん 食事は、家族で楽しく食べることがなにより大切です。手づかみ食べを無理にしなくても、構いません。

家庭でシール遊びや積み木、ブロック、クレヨンでのお絵描きなどで、楽しく手指を使う遊びをすることも大切ですね。

『楽しく食べる。すくすく育つ。』より

忙しい毎日でも、時間をやりくりして、家族で一緒に食事

――家庭での食事の様子を教えてください。

Tパパさん 妻の出社が早いので、朝食は私と娘で午前7時過ぎに食べています。夕食は家族そろって午後7時ごろから食べます。娘は、好き嫌いがあまりなく、よく食べるほうだと思います。

Sママさん うちは夫婦ともに朝、家を出る時間が早いので、朝食は家族そろって午前6時から食べます。でも娘は朝、早いからか食べないときもあって…。夕食は、家族そろう日もありますが、私の帰りが遅い日はパパと娘で食べています。

Mママさん わが家も朝食は家族そろって食べますが、夕食は仕事の都合で、私かパパのどちらかが一緒に食べています。朝食の時間は午前7時頃ですが、7時45分には家を出たいので、毎朝バタバタです。

『楽しく食べる。すくすく育つ。』より

Bさん みなさんのお話をうかがっていて、忙しい中でもうまく時間をやりくりされて、ご家族で食事をされているのですね。

私が今、気になっているのは午前10時頃に登園するこどもです。テレワークやフレックスタイム制などで、仕事の仕方が柔軟になってから、こうしたこどもが増えたように思います。連絡帳を見ると朝食の時間も午前9時過ぎです。

こどもの健やかな成長のためには「食事のリズムをもつ」ことがとても大切で、そのためには朝食を早めに食べて、午前中は元気いっぱい遊び、おなかを空かせてお昼ごはんを食べるというサイクルが必要です。このサイクルが乱れると、楽しく食事が食べられない、量が十分食べられないなどの原因にもなります。

パパが週末、幼児食を作って冷凍保存したり、平日の夕食はパパが作る家庭も

――食事は誰が作っていますか?

Tパパさん こどもの食事の準備は、夫婦で分担して作っています。平日は忙しいので、休日に1週間分作って冷凍保存。私は、以前からよく料理を作るので、ごく自然に離乳食や幼児食を作るようになりました。自分が作ったメニューをこどもがおいしそうに食べてくれると、本当にうれしいです!

Sママさん うちも夕食は夫が作っています。夫のほうが早く帰宅するので…。

お手伝いを通して、こどもと作る楽しみを共有

――Mママさんの娘さんは、3歳と5歳ですがお手伝いはしますか。

Mママさん 「〇〇係」など係を決めているわけではありませんが、食事の準備中に「お皿出して~」「レタス洗ってちぎって」「お皿に盛り付けて」など、お願いしています。こどもたちも「ママ、見て! できたよ」と言って、うれしそうにお手伝いしてくれます。食べる時間だけでなく、食事を作る時間も、娘と一緒に楽しみたいと思っています。

Bさん すごく素敵ですね! 保育園では、1歳児クラスからテーブルを拭くお手伝いなどがあります。お手伝いをして大人から「ありがとう」と言ってもらえるのは、こどもにとってうれしいことです。

幼いころからのお手伝いをベースに、一緒に食事を作る楽しみを分かち合えるといいですね。

Tパパさん うちの娘も1歳2ヵ月なので、何かお手伝いにチャレンジさせてみようかな…。

1歳になり、遊び食べに悩むように…

――こどもの食事のことで悩んでいることはありますか?

Tパパさん 最近は、遊び食べに悩んでいます。口に入れた物を出したり、ポイと投げたりします。

Sママさん うちもです! 遊び食べに悩んでいます。保育園では、遊び食べをしたときどのように対応していますか?

Bさん こどもは好奇心旺盛なので、目の前にある物を触りたい、ぎゅっと握りたい、投げてみたいと思うのは自然なことです。

遊び食べをしても保育園では、「ダメでしょ!」と注意しません。「ダメでしょ!」と言っても、何がダメなのかこどもにはまだわかりません。

そのため保育者が演技をしながら「ピーマンさん、痛いって泣いてるよ~」と言ったりしています。そうするとこどもが「えっ?」と驚いた顔をして、心配そうにピーマンを見たりします。少し根気はいりますが、そうしたかかわり方を繰り返すことで、遊び食べは減っていくように感じます。

『楽しく食べる。すくすく育つ。』より

好き嫌いが多く少食なので、食べさせることに必死になってしまう

――Mママさんは、こどもの食事でどのようなことに悩んでいますか。

Mママさん 娘は3歳と5歳ですが、ある程度おなかが満たされると、姉妹ですぐに席を立っておもちゃで遊んだりして、しばらくするとまたテーブルに戻って食事を続ける…というのが気になっています。

下の子は好き嫌いが多く、5分ほどで席を立つので、特に心配しています。食べさせることに必死になってしまうときもあります。

Bさん こどもの食が細かったり、好き嫌いが多かったりすると心配になりますよね。たとえば朝食を食べないときは、「バナナだけ食べてくれたらいい」ぐらいに考えてOKかなと思います。午前中、しっかり遊んでおなかが空けば、お昼ごはんはしっかり食べてくれます。

またママ・パパが「おいしい~」と言って食べると、まねして食べるかもしれません。私の場合は演技を交えながら「大人の味だからわからないかな~」とよく言います。そうするとこどもは「大人の味? ちょっと食べてみようかな?」と思うみたいです。

こどもの食事に悩んだら、保育園などで相談。悩みをそのままにしないで!

――こどもの食事で悩んだときは、どうしていますか?

Tパパさん 丸飲みをして悩んだときは、保育園の先生に相談しました。保育園の先生から「パパのほうからスプーンを口に入れるのではなく、お口の前までスプーンを持っていき、〇〇ちゃんのほうから口を開けて食べるようにしてみてください」と言われて、なるほど~と思いました。実際にやってみたら丸飲みしなくなりました。

Mママさん 私も保育園の先生に相談しています。毎日、送迎で顔を合わせるから相談しやすいし、こどものこともよくわかってくれているので! 下の子は好き嫌いが多くてカレーライスも食べないのですが、先生から「保育園では、カレーライスを食べますよ」と言われて安心したことがあります。保育園では食べてくれていると思ったら、過度に心配しなくてもいいのかな? と思えるようになりました。

Sママさん 私は塩分のことで悩んでいます。こどもには薄味と言われても、どのぐらいがいいのかわからなくて…。

Bさん 食の悩みは本当に千差万別ですよね。多くの保育園には管理栄養士もいるので、味付けや食べさせ方、食べる量のことなど気軽に相談してください。保育園に通っていない場合は、たとえば、自治体が開催する離乳食や幼児食講座に参加してもいいと思います。

乳幼児期の食で大切なのは、「食べることが楽しい!」と思えること

『楽しく食べる。すくすく育つ。』より

こどもの食について、みなさんいろいろな悩みをお持ちでした。しかしママ・パパが偏食や遊び食べ、食事の量などに悩んでいると、食事の時間が楽しい雰囲気でなくなってしまうことも…。「つい怒ってしまう」というママ・パパもいるかもしれませんが、Bさんによると怒るのは逆効果だそうです。

乳幼児期の食で大切なのは、「食べることが楽しい!」と思えることです。健やかな心と体の成長のためにも、こどもとの食の在り方を改めて見直してみましょう。

食育のパンフレット『楽しく食べる。すくすく育つ。』は「健やか親子21 妊娠・出産・子育て期の健康に関する情報サイト」で見ることができます

健やか親子21

こども家庭庁

PR/こども家庭庁

文・構成/麻生珠恵