【大河ドラマ『豊臣兄弟!』で話題】秀吉が愛した「醍醐の花見」を親子で体験! 春の京都・歴史さんぽ

国宝・五重塔

大河ドラマ『豊臣兄弟!』で注目が集まる豊臣秀吉。誰もが知る人物ですが、「どんな人だったの?」と子どもに聞かれると、意外と説明に迷ってしまうことはありませんか? 実は京都には、秀吉ゆかりの場所が数多く残されています。

中でも有名なのが、晩年に催された豪華絢爛な「醍醐の花見」。今年の春は、歴史を「知る」だけでなく「体験する」京都旅へ。親子で楽しめる、ちょっと特別な歴史さんぽに出かけてみませんか?

小学生でもわかる! 豊臣秀吉ってどんな人?

豊臣秀吉は、戦国時代に活躍した武将で、天下統一をした人物です。もともとは農民の家に生まれ、身分の高い武士ではありませんでしたが、織田信長に仕えて頭角を現し、知恵と行動力でどんどん出世していきました。

寒い日に信長の草履をあたためて差し出したという逸話は有名ですね。この話が本当にあったかどうかはさておき、「相手が何を求めているか」を考えて行動できる人だったことがわかります。

その後、信長が亡くなると、すばやく行動して後継者の立場を固め、ついには全国を統一。さらに、石高制を実施して太閤検地を行ったり、農民と武士の役割を分ける制度(刀狩や兵農分離)を整えたりするなど、社会の基盤を作りました。

豊臣秀吉像
豊臣秀吉像

そんな秀吉は、晩年に京都の醍醐寺(だいごじ)で、とても豪華な花見の宴を開きました。それが、今回ご紹介する「醍醐の花見」です。

大河の舞台へ!「醍醐の花見」を現代で体験

「醍醐の花見」の舞台となった醍醐寺とは、一体どんな場所なのでしょうか? なぜ秀吉はここで花見の宴を開いたのかを知ると、目の前の景色がぐっと特別に感じられるはず。まずは、その魅力から見ていきましょう。

醍醐寺って、どんなお寺?

京都市伏見区にある醍醐寺は、平安時代初期の創建で、真言宗醍醐派の総本山。山の上に広がる「上醍醐」と、麓に堂塔が並ぶ「下醍醐」からなり、広い境内には国宝や重要文化財が数多く残されています

五重塔は京都に現存する最古の木造建築として知られ、三宝院には秀吉自ら基本設計した池泉庭園があり、秀吉の美意識に触れることができます。1994年には世界文化遺産「古都京都の文化財」の一つとして登録されました。

三宝院庭園
三宝院庭園

春になると、境内は桜に包まれ、歴史ある建物と花の美しさが重なり合う、まさに「京都らしい春景色」が広がります。

醍醐寺の下伽藍と桜
醍醐寺の下伽藍と桜

なぜ秀吉はここで花見をしたの?

1598年、豊臣秀吉は醍醐寺三宝院で、のちに「醍醐の花見」と呼ばれる豪華なお花見の宴を開きました。正室の北政所(きたのまんどころ、寧々)や淀殿をはじめ、多くの女房衆や家臣の妻たちを集めた、大変華やかな一大イベントだったと伝えられています。

醍醐花見短籍
醍醐花見短籍(だいごはなみたんざく)
醍醐の花見のときに秀吉や秀頼、前田利家らが詠んだ和歌の短冊が、今も醍醐寺に残されています。

しかし、ただ豪華な宴だったわけではないようです。醍醐寺のご住職によると、豊臣家の力をあらためて示し、幼い秀頼の将来を家臣たちが支えていく空気をつくる、政治的な意味もあったのではないかと考えられているそうです。そして、戦乱の時代に家や城を守り支えてきた家臣の家族らをねぎらう意味もあったのではないかといいます。

そんな宴ですから、準備も並大抵ではありません。茶屋の建設や畿内各地からの桜の移植まで行われたとされ、秀吉がどれほどこの花見に力を入れていたかがわかります。しかも、この年の8月に秀吉は亡くなるため、「醍醐の花見」は秀吉最後の豪遊として歴史に名を残しました。

つまり醍醐寺は、ただ桜が美しいだけではなく、秀吉の人生の最後を彩った特別な場所でもあるのです。

醍醐寺
醍醐寺は桜の名所として知られ、境内には約700本もの桜が咲き誇る。

夜の醍醐寺で、あの「醍醐の花見」がよみがえる

この春は、なんとその醍醐寺では体験型夜桜アートライトアップイベント「醍醐花見」が開催されます(期間は2026年3月27日から4月12日まで、時間は18時30分から21時30分まで《最終入場20時50分》)。

このイベントは、秀吉ゆかりの「醍醐の花見」を、最新のデジタルアートで現代によみがえらせるもの。プロジェクションマッピングを使った演出で、夜の桜と歴史の世界が重なり合い、まるで物語の中に入り込んだような気分を味わえます。

昼のお花見とはまた違う、幻想的でドラマチックな京都の春。子どもにとっても、「秀吉もこんな桜を見たのかもしれない!」と感じられる体験になりそうです。

国宝・金堂
国宝「金堂」桜絵巻
満開の桜のライトアップがされます。
国宝・五重塔
国宝「五重塔」夜桜茶席
お茶とお菓子を味わえますよ!
(※別途料金がかかります)
仁王門の先に咲く桜もライトアップされているので、帰り道も華やか。
仁王門に咲く桜もライトアップされているので、帰り道も華やか。

【醍醐寺】
住所:京都市伏見区醍醐東大路町22
アクセス:京都市営地下鉄東西線「醍醐」駅下車、徒歩約10分
HP:https://www.daigoji.or.jp/
「醍醐花見」について詳しくはこちらから

「そうだ 京都、行こう。Presents NAKED meets 世界遺産 醍醐寺 ―醍醐花見―」
チケットは「EX旅先予約」なら事前販売はもちろん、当日購入の場合でも現地価格より400円お得にご購入いただけます。
予約ページはこちら
※「EX旅先予約」は「エクスプレス予約」・「スマートEX」会員の方がご利用いただけます。ご購入には会員登録が必要となります。

親子で歩きたい! 春の京都「歴史スポット」

醍醐寺とあわせて訪れたいのが、春ならではの美しさを楽しめる京都の歴史スポット。せっかくなら、ただ見るだけでなく「ちょっと特別な体験」ができる場所を選ぶのがおすすめです。

ここでは、親子で楽しめて、春休みのお出かけにもぴったりなスポットをご紹介します。

仁和寺|遅咲きの桜で、春のピークをずらして楽しむ

世界遺産・仁和寺は888年に創建され、代々皇族が住職を務めた門跡寺院。「御室桜(おむろざくら)」で知られるお寺です。背丈が低く、子どもの目線でも花が近く感じられるのが特徴です。

仁和寺
仁和寺

一般的な桜より少し遅れて見頃を迎えるため、「有名スポットは混んでいて大変…」という人にもおすすめ。ゆったりとした境内で、親子でのんびりお花見が楽しめます。

「どうしてこの桜は低いの?」「普通の桜と違うね」と、自然への興味を引き出すきっかけにもなりますよ。

仁和寺

【仁和寺】
住所:京都市右京区御室大内33
アクセス:京福電鉄北野線「御室仁和寺」駅下車すぐ
HP:https://ninnaji.jp/

混雑を避けて楽しむコツ|「特別拝観」を上手に活用しよう

春の京都は魅力的な反面、どうしても混雑しがち。小さな子ども連れの場合は、事前に計画を立てておくと安心です。

春の特別拝観」なら、

・早朝や夜間の特別拝観
・人数限定の貸切に近い空間

など、通常とは違った形で歴史スポットを楽しめるプランが用意されています。

例えば、混雑前の静かな時間に訪れたり、夜のライトアップで幻想的な雰囲気を味わったりと、時間をずらすことでぐっと快適に楽しめるのがポイント。

「人が多くて疲れてしまった…」という旅行にならないように、こうした特別プランを上手に取り入れたいですね。

なお、気になる京都の桜の開花情報は、「そうだ 京都、行こう。」のサイトに写真とともにわかりやすく紹介されていますよ!ぜひ、活用してください。

桜とともに、歴史の物語を感じる「ちょっと特別なおでかけ」を楽しんで

大河ドラマで注目が集まる豊臣秀吉。その人生や想いに触れながら、実際にゆかりの地を歩いてみると、歴史がぐっと身近に感じられるはずです。

中でも醍醐寺での「醍醐の花見」は、秀吉の晩年を彩った特別な出来事。その舞台を、現代のデジタルアートとともに体験できるのは、この春ならではの貴重な機会です。

歴史を「知識」として学ぶだけでなく、「体験」として心に残す…。そんな旅は、子どもにとっても忘れられない思い出になるでしょう。

この春はぜひ、親子で京都へ。桜の美しさとともに、歴史の物語を感じる「ちょっと特別なおでかけ」を楽しんでみてくださいね。

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取材・文/末原美裕(京都メディアライン)

引用・参考図書/
『日本大百科全書』(小学館)
『世界大百科事典』(平凡社)
『国史大辞典』(吉川弘文館)

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