「小1の壁は怖くない!」現役小学校教諭がわかりやすく解説! 小1生活のリアルと不安解決法がこの一冊に

小学校入学を控えた保護者が不安になる、得体の知れない「小1の壁」。『子どもが小1になったら 知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)には「小1の壁」の実態とその乗り越え方を現役の小学校教師がわかりやすく解説し、さらには先輩保護者の経験談もたくさん掲載しています。
大きな壁が立ちはだかるイメージがありますが、全てに怖がる必要はありません。何に備えておけばよいのか、本記事では書籍から知っておきたい基本情報を抜粋してご紹介します。親子で安心して、そして楽しく1年生の1年間を過ごすためのヒントを一緒に見つけていきましょう。

※ここからは『子どもが小1になったら 知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)の一部から引用・再構成しています。

「小1の壁」ってなんだ?

希望に胸をふくらませて小学校へ。そんなピカピカの小1親子の前に立ちはだかるのが、小1の壁。でも、その正体をを知ればこわくない! さあ、ここから攻略を始めましょう。

その1:小学1年生の下校時間は、結構早い!

1年生のうちは授業が早く終わる日が多く、14時すぎには下校することがほとんど。共働き家庭にとっては、放課後をどう過ごすかが大きな課題に。
入学前に放課後の居場所を確保することは、親の最重要ミッションのひとつ。共働き家庭では、「学童」が第一選択肢となるでしょう。希望する学童に入れない場合は、習い事と放課後子ども教室を組み合わせたり、近くの祖父母を頼ったり、在宅ワークをふやしたりと工夫が必要に。 

その2:家庭での学習サポートは絶対必須!

自分から率先して勉強する小学1年生なんてこの世に存在しないと思いましょう。学習習慣をつくるためには、親の適切なサポートが重要です。
時間割や連絡帳を見ながら、忘れ物がないようにチェック。「ラップの芯」「空き箱」など授業で使うものを家庭で用意しなければならないこともあります。朝、バタバタしないよう、夜のうちに準備を済ませておきましょう。

その3:小学校での様子が分かりにくい!

園時代との大きな違いは、親が学校に足を運ぶ機会が格段に少なくなること。学校での様子がわからなくて、不安になるママ・パパが続出!
園時代のように、送迎時に立ち話をする機会はなくなり、先生と直接話せるのは、個人面談や懇談会など限られた場のみに。ただ、連絡帳をうまく活用することで、担任の先生と日々の情報共有は可能です。
学校に行く機会が少ないということは、保護者同士が顔を合わせる機会も少ないということ。子ども同士が遊ぶ約束をしてきても、相手の家庭の連絡先がわからず困ってしまうことも。

その4:仕事の調整が必要な場面も!

「小学生になるとラクになる」は甘い幻想かも……! 学校は“保育”ではなく“教育”の場です。子どもと学校の予定に合わせて親が調整を迫られることも多々!

仕事の調整が必要な場面、例えばこんなこと…
・急な呼び出し…「お迎えお願いします」の電話は突然に……!
・学校行事
授業参観、懇談会、保護者面談などは、ほとんどが平日
・行き渋り学校や学童に「行きたくない」と言い出す子は決して少なくない
・長期休み学期中以上に親のやることは盛りだくさん!

1年生になる準備をしよう

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1年生になる期待を膨らませて

親は「入学後に困らないように」とできるだけの準備をしたいと考えますが、入学前にあれもこれもと頑張りすぎなくても大丈夫。「もうすぐ1年生になるからやってみよう!」「だんだんできるようになるね」と子どものワクワクする気持ちを高めてあげましょう。 

困ったときは「ヘルプ!」を出せるように

登下校中の…こんなときどうする?

登下校中の「もしも」は突然やってきます。あわてずに行動できるよう、親子でシミュレーションしておきましょう!

助けてくれる人はたくさんいる!

1年生は、1年を通して学校生活に慣れ、だんだんと自分のことは自分でできるようにと経験を積んでいく時期です。一人では難しいことや、思うようにいかないことがあって当たり前。そんなときに大切なのが「手伝ってください」と助けを求める力です。
学校には、担任の先生だけでなく、他のクラスの先生や、養護の先生、用務員さん、地域ボランティアなど、いろいろなかたちで助けてくれる大人がいます。「困ったときには、誰にでも相談していいんだよ」と伝えておくことで、子どもは少しずつ“ヘルプを出せる相手”を広げていきます。

教えて佐々木先生! 小1の壁Q&A

Q:ランドセルやお道具箱の中身を自分で管理できるか心配です。

A:1年生の1年間で少しずつ一人で準備する力を育てていきましょう

小学校では、曜日によって持っていく教科書や教材が違ったり、活動に合わせた材料を準備したりする機会も多くありますね。最初から、一人ですべての準備や管理ができる子はいないと考えてOK。この時期は「整理や準備の仕方を練習する期間」です。
入れ忘れやしまい忘れを防ぐには、「視覚的なサポート」を取り入れるのがおすすめ。例えばお道具箱のふたの内側に中身の写真を貼ってお手本にしたり、家ではクローゼットの棚に「靴下」「ズボン」などの写真やイラストラベルを貼っておくと整理がしやすくなります。

視覚情報は、整理の苦手な子や発達特性のある子にとっても、とても有効です。ママ・パパが「一緒にやってみよう」と寄り添いながら、少しずつ片づける力や自分で準備する力を育てていきましょう。
傾向としては、男の子のほうが“ぐちゃぐちゃ率”は少し高め。焦らず見守る姿勢が大切です。

Q:職場の先輩ママは、PTAに入っていないそう。PTAは任意とはいえ、入らないと浮きますよね

A:学校によっては「浮く」ことも大いにあり! 自分が納得できる選択をしましょう

PTAに加入しないことで、保護者同士のつながりができにくかったり、ときには居心地の悪さを感じたりする場面もあるかもしれません。PTA会費でまかなわれている卒業式の花束や記念品などは、加入していない家庭には渡らないケースもあります。ただ、それもわかったうえで「うちは加入しない」と決めるなら、それはそれでOK。

PTAで成り立っている学校行事も多いので、「入らない」と決めたなら、活動や決定に対しては意見を控えるのがマナーです。そこまで覚悟していれば、たとえ何か言われても揺るがないはず。
一方で、迷っているならば、加入しておいたほうが安心かもしれません。PTAの活動が子どもたちの学校生活の支えになっていることも事実です。

入る・入らない、どちらを選ぶにしても、自分の選択に納得して動くことが大事ですね。

Q:担任の先生との相性が悪い気がします。連絡してもそっけないし、子どもへの対応もちょっと気になります 

A:「合わない先生もいる」と割り切ってOK。冷静な視点を忘れずに

先生もひとりの人間。性格や価値観の違いから、「合わない」と感じることもあるかもしれません。学校には担任以外にも多くの先生や支援員、管理職など、複数の目で子どもを見守る体制があります。

最近では高学年を中心に教科ごとに先生が変わる「教科担任制」も広がりつつあるほか、複数の先生でクラスを支える「チーム担任制」をとり入れる学校も増えています。ふだんは必要な連絡を淡々と行い、担任に話しにくいことがあれば、学年主任などほかの先生に相談してもOKです。
親が「この先生、ちょっと……」と感じていても、子どもが楽しく通えているなら大丈夫。家庭では、先生の悪口を言うようなことのないよう、気をつけましょう。

ただし、暴言や暴力など、明らかに不適切な対応があった場合は、早めに管理職(校長・副校長)に報告してください。

ママ・パパにとっての「壁」は子どもにとっても大きな変化!

小学校入学は、親にとっても大きな変化。新しい生活スタイルに慣れるまでは、「壁」を感じることもあるでしょう。
ただ、忘れたくないのは、大人が感じる戸惑い以上に、子どもが体験している変化は大きいということ。

ママ・パパと一緒が当たり前だった登園から、一人や登校班での登校へ。遊び中心のゆるやかなプログラムから、かっちり時間割で決められた授業へ。子どもにとっては、その一つひとつが新しい挑戦であり、成長のステップです。
慣れるまで時間がかかったり、少し疲れてしまう日があったりしても、それは当たり前のこと。
親が「大変だな」「うまくいかないな」と感じるとき、子どもは親以上に必死に頑張っている真っ最中かもしれません。小さな体で新しい世界に立ち向かっている子どもの視点に立ってみると、「ゆっくりでいいよ」と気持ちに余裕が生まれるはずです。

環境も立場もガラリと変わる…! 例えば
・時間割に沿った活動
・年長者だった園生活から最年少に

・守るべきルールや約束がふえる

子ども目線を大切に乗り越えましょう

著書はこちらをチェック

監修/小学校主幹教諭 佐々木陽子 主婦の友社

小学1年生の1年間は子どもにとっても親にとっても「はじめて」の連続です。
「どんなことを準備すればいいの?」「生活がどう変わるの?」「何が大変なの?」など小学校入学にともなう、さまざまな疑問や不安に答えるのが本書。
親子の前に立ちはだかる「小1の壁」を、笑顔で乗り越えていくために知っておきたい大切なことを1冊にまとめました。

 

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構成/kidamaiko

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