収納テクニックは今のやり方を変えるだけ!すぐマネできる実例集&収納上手になれる3つのポイントとは【ライフオーガナイザー鈴木尚子が斬る!】 vol.5

思考の整理を促す片付けのスペシャリスト、ライフオーガナイザー鈴木尚子さんに「片付け」術を連載で教えて頂いています。鈴木さんは「【オーガナイズ→整理→収納→片付け(整頓)】の順番でなければ、片付けはうまくいかないと語ります。

前回は、片付けの肝【整理】方法について教えてもらいました。

片付けが苦手でも「ステップ1」だけで十分スッキリ!片付けの「基本の3ステップ」とは【ライフオーガナイザー鈴木尚子が斬る!】 vol.4
思考の整理を促す片付けのスペシャリスト、ライフオーガナイザー鈴木尚子さんに「片付け」術を連載で教えて頂いています。 前回は、「...

今回は、整理の次のステップ【収納】について解説してもらいましたので、ご紹介します。

「ライフオーガナイズ」とは?

筆者が提案したいのは、アメリカ発祥の片付け術である「ライフオーガナイズ」です。ライフオーガナイズとは、“もの“だけではなく、あなた自身と家族を主役にして、生活や人生、空間やもの、「暮らしを最適化」する片付け術です。

ライフオーガナイズの手法

単にものを捨てたり、収納グッズを揃えるのではなく、思考や、行動の傾向、時間の使い方や家族との関係性など多方面から整える手法です。

片付けの「基本の3ステップ」

ライフオーガナイズを理解してもらったら、次は「整理→収納→片付け」、すなわち「基本の3ステップ」についてもおさらいしておきます。

●「基本の3ステップ」

ステップ1. 選ぶ

ステップ2. 収める

ステップ3. 維持する

今回解説するのは「収納」、すなわち「ステップ2. 収める」作業です。

急がば回れ!

「ステップ1. 選ぶ」をすっ飛ばして、「ステップ2.収める」へいきなり進むのは付け焼き刃で、表面的な片付けになり、リバウンドの元。「選ぶ」作業が終わっていなければ、次なる「収める」作業に進むのは待ってくださいね。

★「ステップ1. 選ぶ」とは?

「家の中のものを、必要なもの・心を豊かにするものだけ選ぶ」作業。まずは、使わないもの使うものを分けましょう。

詳しくはvol.4「片付けが苦手でも「ステップ1」だけで十分スッキリ!」を>>

ライフオーガナイザーの片付け術では「その人にあった片付け」であることを何よりも大事にします。ちまたでよいといわれている収納方法が誰にでも合うわけではありませんし、今や家の中のことはママだけではなくパパも子どももできることが大切。

ママだけで頑張るのではなく、できることは自分で!を合言葉に頑張りましょう。

片付けの「ステップ2.収める」とは

“片付け”というと昨今では、形の揃った箱に収められた綺麗な写真がSNSでもたくさん見られますね。

「ほほう、白い箱が必要なのね」

と収納グッズを買いに行く前に

「ちょっと待った!綺麗な収納は憧れるけれど、それって持続可能??

素敵な収納!どこを開けてもすっきりなスタッフの収納写真です。 だけど…面倒くさがりの子どもには難しいかも?

続いて、書類の収納についてはどうでしょう?

こちらもスタッフの家ですが、オープンになっていても誰が見ても美しいですよね。しかし、出し入れのしやすさとなると?

管理するならば、下記の方が出し入れもしやすいですし、わかりやすいですよね。

「収納」の仕方を変える、3つのポイント

うまくいっていなかった収納は、次の「収める」作業のポイント、3つを意識して変えてみてください。忙しいママやパパ、面倒くさがりな子どもでも「収める」作業が可能かどうか意識することが必要なのです!

・できるか(化)

・わかるか(化)

・見えるか(化)

3つを意識して収納し直すと、今まで元に戻すことができなかった子どもができるようになったり、「これどこ?あれどこ?」と聞いてきていたパパがわかるようになったり。ママも見えるから管理しやすい!なんてこともあるはずです。

マネしやすい収納の実例集

では、実例で解説していきます。

これならできる!<できるか(化)の例>

一番の基本、投げ込み式なら、小さな子どもでもゲーム感覚で片付けができますよね。

よく通る場所に、引っ掛けるだけ!入れるだけ!これなら小さい子どもでも、できるはず!

これなら、わかる!<わかるか(化)の例>

あれしなさい、これしなさいといい続けなくても、何をしたらいいかがわかる仕組み作りが大切。ママの手を煩わせません。

毎日自分が使うものがまとまっていたら、自分が何をしたらいいかがわかる!

ママが子どもに「帰ってきたら何するんだっけ? 」と毎回言わなくてもこれならわかる!

これなら、見える!<みえるか(化)の例>

面倒臭がりに必須なのは箱と棚板の間に手が入り、中身が見えること。これなら引っ張り出す必要がないのでできる!

 

また、管理をするという行為は、なかなか手間のかかる行為。だからこそ「見える化」で、管理しなくてもわかる仕組み作りが大切。昨今のコロナ騒動では食品の補充やキープにも気を使いますよね。

ストックを切らさないように、管理するには出しっ放し管理がおすすめ!

これなら、他の家族から「お茶がもうなくなりそうだよ」など教えてもらえママが在庫管理を一人でしなくてもよくなりそう!

下記のような収納棚だと、扉を開けるちょっとしたアクションが面倒で、「ストックが無くなりそう!」なんてことに気づかないことも。

このような扉を開けるという些細な手間が、すごい負担になるのです。また、気づかないうちに手間をかけすぎているのかもしれません。

子供のおもちゃも「これが僕のおもちゃ!」と全部が見えると、遊ぶ時にも発想力が発揮できるし、片付けるときもわかりやすいはずです。

 

家族みんなができることが成功体験につながり、片付けの煩わしさも感じなくなります。家族は年齢や片付けのクセによって違いますので、収納方法はよく見極めて何が片付けにくくしているのかを考えてみましょう!

見えればわかるし、わかればできる!そんな風に覚えて下さいね。理想はあるかもしれないけれど、今何を優先したいか?優先すべきことを現実的に可能にするために、できることから始めてみましょう。次回は、「ステップ3. 片付ける」をご紹介しますので、一緒に学びましょう。

過去の記事はこちら↓

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記事執筆

鈴木尚子|SMART STORAGE!代表 ライフオーガナイザー®

片付けに悩む中、独学で生活を改善し、片づけとパーソナルスタイリングの仕事を開始。
メソッドを公開したブログが人気を呼びパワーブロガーに。2011年にSMART STORAGE!を創業し、現在は株式会社となる。日本初のクローゼットオーガナイザー認定講師として人材育成にも携わっている。
また、義母を看取った経験をもとに、人生折り返し地点からのライフマネジメント術AgeWellLiving を立ち上げ、活動の場を広げている

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