中川大志が、人気ゲームの映画化作品『ソニック・ザ・ムービー』の日本語吹替版声優に
“国宝級イケメン”と言われる人気若手俳優、中川大志が、セガの人気ゲームをハリウッドで実写映画化した『ソニック・ザ・ムービー』(6月26日より公開中)で、日本語吹替版声優を務めました。演じたのは、パパママ世代から子どもたちまで、幅広い層に親しまれてきた、音速で走れる主人公の青いハリネズミ、ソニックです。
敵に命を狙われ、異星から地球に逃げてきたソニックは、ずっと独りぼっちで生きてきました。ところがある日、地球征服を企む悪の天才科学者ドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)の襲撃を受けたソニックは、保安官のトム(ジェームズ・マースデン)に助けを求めます。
『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』(15)や、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(17)の日本語吹替版に続き、声優の仕事は3本目となった中川さん。本作の日本語吹替版を観ると、中川さんのアフレコのスキルに驚嘆!その分、観客は元気いっぱいで愉快なソニックにすんなり感情移入することができて、敵との攻防にドキドキしながらも、友情&冒険物語に心を持っていかれます。まさに、ファミリー映画として猛プッシュしたい1作となりました。
中川大志が語る、『ソニック・ザ・ムービー』の魅力とは?
今回のオファーが入った時の感想から聞かせてください。
ソニックは日本で生まれ、世界的にも人気があるキャラクターで、僕も小さい頃からソニックのゲームをやっていたので、この役をお引き受けした当初は、かなり緊張しました。でも、やらせていただくからには、声優さんたちに対して失礼にならないように、できる限り頑張りたいと思いました。
制作陣からは役作りについて、どんなリクエストが入りましたか?
セガさんからは「ソニックは、子どもたちが憧れる近所のお兄ちゃんみたいな感じ」と言われたので、そこを踏まえつつ、何事にも動じない余裕と軽さを、常に意識しました。映画でしか見られないソニックの表情にも注目してほしいです。
確かに、生き生きとした表情に惹き込まれますし、音速で走るアクションも最高です!
精巧なCGで1本1本の毛や、目や口の動きなどが作り込まれているので、ソニックの繊細な心の動きまで見てもらえるのではないかと。元気さだけではなく、孤独感や寂しさも伝わってきますから、その強弱のメリハリはすごく意識しました。
中川さんから見た、キャラクターとしてのソニックの魅力と共通点を教えてください。
長所は、いつも飄々としていて、どんなピンチに陥っても、楽しもうとするところです。僕は緊張しやすく、びびってしまうタイプなので、そこはソニックを見習いたいです。共通点は、負けず嫌いなところかな。また、ソニックは、自分がいつか叶えたいことをリストアップしたバケツリストを作っていますが、僕もそういうものを作って、実現させようとするタイプです。
中川さんもバケツリストを作っているのですか?
日々、携帯のメモに、自分がやりたいことや、やらなきゃいけないことをリストアップしています。そうしないと忘れちゃうから。例えば整体や、美容室や歯医者さんに行くとか、いろいろありますが、たまに休みが取れると、朝から晩まで一気に予約を取って行ったりします。
日常ではなく、将来的にどうしてもやってみたいことは、ありますか?
いつかオーロラを見に行きたいです。
中川さんは、子ども時代に親子で映画を観たりしていましたか?
僕の父親が映画好きだったので、よく家族で観に行きました。今、名作と言われている映画は、子ども時代にほとんど観ています。また、ある日、父親がプロジェクターとスピーカーを買ってきて、家のリビングに、ホームシアターみたいなものを作ってくれたんです。僕にとって、映画を観る時間はとても大切な時間でした。
例えば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズも大好きだし、『アルマゲドン』(98)は、確か小学校1~2年生の頃に観たと思いますが、一生分は泣いたなと思いました。
親子で『ソニック・ザ・ムービー』を観る時、どういう点に注目して観てほしいですか?
まずは、ソニックを知らないお子さんもいると思うので、キャラクターを好きになってほしい。そして、本作は孤独だったソニックに、親友ができる友情の物語でもあります。ソニックが地球でやりたかったことを、友達と一緒に叶えていくので、そういう楽しさも感じ取ってほしいです。とにかく子どもから大人まで、どの世代でも間違いなく楽しめる映画だと思います。
確かに、大人が観ても、心に響く感動作に仕上がっていると思います。
はい。できれば、お母さんたちから支持されたいです(笑)。子どもだましの作品じゃなく、純粋に作品としてのクオリティーはすごく高いし、音楽もカッコいいですし。きっとお母さん方も、お子さんをソニックみたいないい子に育てたいと思うんじゃないかと。
そうですね。また、中川さんみたいな素敵な子に育てたいとも思うのではないかと。
本当ですか? そう言っていただけるとうれしいです。じゃあ、そういうことで、よろしくお願いします(笑)。
監督:ジェフ・ファウラー 出演:ベン・シュワルツ、ジェームズ・マースデン、ジム・キャリー、ティカ・サンプター…ほか
日本語吹替版:中川大志、山寺宏一、中村悠一、井上麻里奈…ほか
公式HP:https://sonic-movie.jp/
取材・撮影・文/山崎伸子