竹馬は、子どもも大人も遊べる楽しい遊具です。そして、遊びながらバランス感覚を養うことができるなど、子どもにとってよいことがたくさんあります。
そんな竹馬は、簡単に作ることができます。この記事では、竹と角材を組み合わせた作り方と、竹のみでの作り方を紹介。また、竹馬の乗り方のコツ、竹馬の手作りキットのおすすめもご紹介します。
竹馬の作り方を知っていますか?
竹馬は、少ない材料で済み、作り方も簡単。世界にひとつだけの「マイ竹馬」を親子で作ってみませんか。これから、作り方などを説明していきます。
竹馬とは?
竹馬には、2種類の遊び方があります。
1つは、2本の竹に足を乗せる部分をつけ、そこに乗って歩く遊び方。もう1つは、竹を馬に見立て、またがって走り回る遊び方です。現在では、前者が一般的な遊び方になっています。
歴史
竹馬の起源は中国といわれています。中国では、竹を馬に見立て、またがって遊んでいたそうです。
それが平安時代に日本に伝わり、中国と同じように竹にまたがって遊んでいましたが、室町時代になると、竹に足を乗せる台をつけて、そこに乗って歩いて遊ぶことが流行したといわれています。
由来
竹にまたがって遊ぶ竹馬は、大人が馬に乗っている姿を子どもが真似たことが由来とされています。
また、2本の竹に乗って歩く遊び方は、稲作儀礼に関連して行われてきた芸能である田楽の芸から始まったのではないかと推測されていますが、はっきりしたことはわかっていません。
竹馬で遊ぶメリット
竹馬で遊ぶことで、体や脳にさまざまなメリットがあるといわれています。どのようなメリットがあるのか、見てみましょう。
バランス感覚を養う
竹馬に乗るには、うまくバランスを取らなければなりません。つまり、竹馬に乗ろうとチャレンジするとき、そして竹馬に乗れるようになって、歩きまわるうちに、バランス感覚を養うことができます。
また、足の裏には全身のバランスを保つための「メカノレセプター」と呼ばれるある感覚受容器、いわばセンサーがあります。竹馬に乗ることで、このセンサーが活性化し、バランス感覚をアップさせることにもつながります。
体幹が鍛えられ、姿勢がよくなる
竹馬に乗るときには、体全体でバランスをとるため、腹筋、背筋はもちろん、体幹が鍛えられます。体幹が鍛えられると、姿勢もよくなります。
姿勢がよくなると長時間椅子に座っていても疲労を感じにくくなり、集中力が高くなる効果も期待できます。
脳が活性化し、スポーツの基礎能力がアップ
竹馬に乗るときにはバランス感覚が大切です。その際、脳の中では小脳が活発に使われています。この小脳を刺激することでバランス感覚が発達します。
また「どうすれば竹馬に乗れるか?」と考えることは大脳を使うことにもつながるため、大脳と小脳の両方を使うことになり、あらゆるスポーツの基礎となる能力を高める効果も期待できます。
竹馬の作り方と乗るコツを動画で紹介!
竹馬の作り方、竹馬に乗るコツをご紹介します。動画を見ながら、やってみましょう!
材料はホームセンターで調達
竹馬の主な材料は、竹と木材です。そのほか、針金、紙やすりなども使います。材料はホームセンターで売っていますので、親子で買いに行くのも楽しいですね。
作り方1:竹と角材を使う
竹と角材を使った竹馬の作り方をご紹介します。足を乗せる部分に角材を使うことで、足が安定します。
作り方は、HOKUEI Town 北栄町さんの動画を参考にしています。
材料や道具
・竹 2本
・角材 4本
・スポンジ 2個
・布 2枚
・輪ゴム 2本
・紙やすり
・ビニールひも
・のこぎり
・テープ
作り方
【1】竹の下を切る。一番下の節から、1〜1.5cm下をのこぎりで切る。
(ポイント)
小枝が出ている場合は、きれいに取り除く。2本の竹の太さが同じくらいで、節の高さ(間隔)が同じくらいのものを使うと乗りやすい竹馬ができます。
【2】竹の全体の長さを決め、のこぎりで切る。長さは、足を乗せる節から測り、子どもの身長より少し長くするとよい。
(ポイント)
身長より短いと、竹の先があごなどに当たって危険。
【3】足を乗せる角材の角を紙やすりでこすって面取りし、角材2本を合わせて、端から3cmのところをビニールひもで固く縛る。
【4】角材を広げ、下から3番目の節の上に挟む。角材の後ろを高くし、ビニールひもで竹に縛り付ける。余分なビニールひもはハサミで切る。
(ポイント)
ビニールひもでしっかり固定する。使っているうちにビニールひもが伸びてきたら、締め直す。
【5】竹の上の切り口にスポンジを当て、輪ゴムで固定し、さらに布を巻いてテープで止める。
【6】【1】〜【5】をもう1本の竹で作る。
教えてくれたのは…
「HOKUEI Town 北栄町」さん
鳥取県東伯郡北栄町の公式チャンネル。北栄町の農業の様子や、北栄町をドローンで空撮した動画、離乳食の作り方や親子クッキングなどを紹介しています。
公式チャンネルはこちら。
作り方2:竹のみを使う
竹のみでも竹馬は作れます。竹のみで作った竹馬は、裸足で乗ったときに足によくフィットすることが特徴です。
作り方は、豊田市公式YouTubeチャンネルさんの動画を参考にしています。
材料や道具
・竹 2本
・足台用の竹(同じ長さで半分に割った竹) 4本
・針金
・布ガムテープ
・ペンチ
・タオル(長めの靴下)
・飾りつけ用テープ(お好みで)
作り方
【1】2本の竹の節の位置を合わせる。
【2】地面に当たる部分にガムテープを巻く。
(ポイント)
竹を割れにくくするためです。
【3】足台用の竹2本を節の上ではさみ、足台用の竹の端を針金で固定する。針金の余分な部分は切り、針金の先端は竹の隙間に入れる。
(ポイント)
針金は固いので、ペンチを使ってください。
【4】足台用の竹を針金で固定する。足台用の竹の後ろ(かかとの部分)が上向きになるように固定する。針金の余分な部分は切り、先端は竹の隙間に入れる。
【5】足台の後ろ(かかとの部分)の針金が巻いてあるところにガムテープで巻く。
【6】足台用の竹にタオルを巻きつけ、ガムテープで止める。
(ポイント)
親指と人差し指で竹を挟んで歩くので、保護のためにタオルを巻く。タオルの代わりに長めの靴下を足台用の竹の部分にはかせてもOK。
【7】【2】〜【6】をもう1本の竹で作る。
教えてくれたのは…
「豊田市公式YouTubeチャンネル」さん
市制70周年を迎えた豊田市の公式チャンネル。市制施行から現在までを当時の映像や写真を使いながら振り返る動画や、ドローンを使った空撮などで豊田市の魅力を伝えています。
公式チャンネルはこちら。
竹馬に乗るコツ
竹馬になかなか乗れない…。乗れたけど、うまく歩けない…。そんなときには今から紹介するコツを試してみてください。
中日新聞デジタル編集部さんの動画を参考にしました。
まず最初のコツは、裸足になることです。裸足で竹馬に乗ると、足の親指と人差し指で竹を挟むことができるので、足の位置がぐらぐらせず、安定します。
続いて、竹馬に乗るときの姿勢です。
・竹馬に乗ったときは、腕を自然に前に出した高さで竹馬を持ち、肘は90度くらい曲げる。
・竹馬に乗ったら、竹馬の角度を90度より浅めの角度(地面に対して直角より前)に倒す。
・足の指の付け根あたりに力を入れて、足の先の方に体重を乗せる。
・目線は遠くを見るようにする。
・最初に歩くときの歩幅は、30cmくらいにして、小刻みに歩く。
最後に竹馬から下りるときのポイント。
下りるときは竹と竹の間から、両足一度に下ります。そうすると安全に下りることができ、怖くありません。
教えてくれたのは…
「中日新聞デジタル編集部」さん
中日新聞デジタル編集部の公式チャンネル。タブロイド新聞「中日こどもウイークリー」(毎週土曜発行)と連携し、人気コーナーを動画で紹介しています。ニュースや話題、中日ドラゴンズ、鉄道、ドローンやヘリの空撮動画などのコンンツも公開しています。
公式チャンネルはこちら。
通販でも買える!竹馬手作りキットのおすすめ
通販でも、竹馬手作りキットが購入できます。キットなら、必要な材料がすべてそろっているので、簡単に作れます。
「竹馬・工作キット」
手作り竹材工芸のお店「タケイ」の竹馬組み立てキットです。詳しい作り方の説明書もついています。足を乗せる部分に縄を巻くので、足が滑り落ちることがなく、安定します。
竹製工作キット-竹伊
「レトロ竹馬組立てキット」
子どもが遊びやすい軽さ、太さにこだわった昔ながらの天然竹の竹馬です。ハサミがあれば簡単に作ることができるので、親子で手軽にチャレンジできます。
レトロ竹馬組立てキット-YELL Shop
手作りの竹馬を楽しもう!
竹馬は乗って遊んでいるうちに、体幹やバランス感覚を鍛えることができる優れた遊具です。子どもだけでなく大人も楽しめます。しかも、簡単に作れるのも魅力。材料もホームセンターで手に入りるので、ぜひ、お子さんといっしょに作ってみてください。
文・構成/HugKum編集部