【保育士に聞いた】外遊びが子どもに与える効果やメリットは?おすすめ遊び道具や、幼児から小学生の外遊びの種類まで

寒かった冬が終わり、だんだんと日中は暖かな気候になってきましたが、子供たちが外で遊びまわるのが当たり前のことだった昔と比べ、紫外線の影響や、花粉症など現代の育児事情では、外遊びにいくつかリスクもつきまといます。

今回は、現役保育士さんに、外遊びで大切なことやメリットついてお話をお聞きしました。

子どもを外で遊ばせるときに大切なこと

乳幼児期はそばに大人がいる心地よさの中で心地よく遊べます

子供が葉っぱを見つけてママに見せてきたら、“葉っぱがあったね”とリアクションを返すのが大事で、乳児期は見守られている中で安心しているからこそ、自由にあそべるのです。

子供にとっては知らないところに行く不安があるので、興味が向いたところで遊ばせてあげてください。“公園に行ったらすべり台させよう”とか、“砂場セットを持たせて遊ぼう”っていうのは大人の考えなので、持って行ったけれど、遊ばない日があってもいいんです。子どもの目線にたって、一緒に発見した事に共感したり、楽しみを共有できる人がいることが、子どもの心をはぐくむことにつながっていきます。外遊びから、子どもが夢中になれる事を一緒に見つけられるといいですね。

子どもが行きたいところについていくことから

育児中のママの中には、親同士のつきあいを避けるために外遊びを躊躇してしまうケースもあると聞きます。

でも、外遊びと聞いて難しく考えず、子どもが行きたいところに歩いてついていくことから始めてもるといいと思います。

子どもを外に連れて行って遊ぶメリット

子どもが、心も体も開放的になれる場所が屋外です。部屋の中とは違って、外でないと感じられない陽の光や風などに触れ、楽しむことが大切です。また、公園などに行って実際に見たものを表現しようとすることが、言語発達にも繋がっていきます。外遊びを通して、一緒に外遊びを行うことで、ママや保育者、友達というような周りと感動を共有できる体験がメリットとなっていきます。

外遊びにおすすめの遊び道具

外遊びと聞くと、どういったものを準備すればよいのか迷ってしまうママも多いと思います。自分で歩けるようになると、できる遊びも増えていきます。外遊びのおもちゃは、子どもが興味を持つような一緒に遊べる道具を探してみるとよいかもしれません。

★外遊びおもちゃの選び方

外遊びでは、ボールやフリスビーのような、投げたりすることで身体を動かすもの、砂場セットのように、自分で砂を触ったりする時に使う道具、公園に置いてあるすべり台やブランコのような置き遊具など、種類も様々。毎回違った楽しみを見つけ出せるように、子供のやりたいことに合わせて2つくらいのおもちゃを持って出かけるようにしましょう。

アンパンマン カラフルおでかけ砂場セット


「アンパンマン カラフルおでかけ砂場セット」は、バケツにスコップ、ジョウロというような砂場デビューにぴったりの道具が入っています。丸い形状が、小さな子どもの手にもなじみます。

CHTOY シャボン玉 製造機


「CHTOY シャボン玉 製造機」は、シャボン玉液を入れれば、簡単に自動でシャボン玉を作り出します。乾電池で動くので、外遊びにも使えます。シャボンだ玉を追いかけて遊んだり、大人から子どもまで楽しめます。

ラングスジャパン ドッヂビー 235 エースプレイヤー

ラングスジャパン(RANGS) ドッヂビー 235 エースプレイヤー」は、小学校で行われている競技大会でも使われているディスク(フリスビー)。外側はナイロン、中身はウレタンでできているのもしも当たっても痛くありません。

ふわふわボール(大)

「ふわふわボール(大)」は、柔らかい素材でできているため1歳ごろから遊べます。また転がすと鈴の音がするので、赤ちゃんも喜びんで遊びます。もしも投げたボールが当たっても、柔らかいので痛くなりにくいです。カラフルな動物の絵柄は、子ども達の間でも人気になりそうです。

道具を使わない外遊びゲーム

外遊びというと、なにか道具を使って遊ぶイメージが強いですが、集団遊びなど道具が必要ないゲームも沢山あります。大人が子どもと遊ぶときも、かけっこで走り回っているだけで、外遊びの醍醐味を感じられます。

かくれんぼ

外遊びの中でも、定番で意外と盛り上がるのが、隠れる役と探す役に分かれて遊ぶ『かくれんぼ』。ルールも簡単なので、3歳ごろから遊べます。事前に危ないところにはいかないように充分注意をしたうえで、木やベンチの後ろに隠れた子どもを探し回るのも、子どもとのコミュニケーションになります。隠れる方と探す方と、役割分担もでき、簡単なルールの理解にも役立ちます。

幼児も遊べる外遊びおすすめゲーム

保育園などで行う課外活動(外遊び)では、少し複雑なルールが理解できるような4歳くらいから、『だるまさんがころんだ』や、鬼と子に分かれて、鬼に触られた子が動けなくなる(氷になる)というルールの『こおり鬼』などにも取り組むようです。

だるまさんがころんだ

鬼を決めたら、ほかの子どもたちは、少し離れたところから「はじめの一歩!」と言って、鬼に近づいていきます。鬼は後ろを向いたまま、「だるまさんがころんだ! 」と大きな声で叫んで振り向きます。その時は、鬼以外のこどもたちは動いてはいけません。もしも動いたら、鬼と手をつないで、残りの子供たちの助けが来るのを待ちます。

動いたり、止まったりという動作や、だるまさんがころんだ! という掛け声を出すのも、子供たちにとって楽しい遊びのようです。

こおり鬼

園児たちの間で人気のごっこ遊びといえば「こおり鬼」。鬼ごっこのルールを基本として、鬼に触られると氷になってしまうため、仲間からタッチされるまでは動けません。子供たちは、鬼から逃げるために走ります。簡単なルールなので、3歳くらいから遊べます。元気いっぱいに走り回ることで、夜も質の良い睡眠につながっていきます。

寒い日には、円陣を組んでおしりをぶつけ合う『おしくらまんじゅう』をしたり、大なわとびを使ってみんなで飛ぶ練習をしたり、パカポコと呼ばれる幼児用の竹馬で遊んだりと幼児ならではの遊びを楽しむようです。

小学生におすすめの外遊びの種類

身体もしっかりとしてきて、基礎体力もつき始めた小学生。それまで園庭がなかった保育園や、幼稚園に通っていた子ども達も、小学校に入学すると、校庭には鉄棒やうんていというような遊具があるので、外遊びが楽しみになってしまうかもしれません。

鬼ごっこ

小学生の子供をもつママたちに聞いてみると、校庭を走り回れる『ケイドロ』や、鬼にタッチされると鬼が増えていく『増え鬼(鬼ごっこ)』が男女問わず人気のようです。

『ケイドロ』は、地域によってはドロケイとも呼ばれて親しまれている外遊びです。刑事と泥棒役に分かれて、捕まえる役である刑事(鬼)が泥棒を追いかけます。

『増え鬼』は、鬼にタッチされると鬼になってしまうルール。その名の通り、どんどん鬼が増えていきます。

どちらの遊びも、公園や園庭を走り回るダイナミックな外遊びです。今も昔も、人気の外遊びの種類は変わらないようですね。

小学生に人気の遊びは?

男児は、ボールを使った遊びや、サッカーがなどダイナミックな外遊びがやはり好きなようです。最近では、校庭でカードゲームなどを始める男児もいます。

女児は、バドミントンや、砂場遊び、縄跳びと言った個人でも遊ぶことができる外遊びで、低学年から、高学年まで広く遊ばれているようです。

外遊び本来の目的である、生物や自然との触れ合いをもっと意識して遊べるようにママも心がけていけると、また違った外遊びの魅力に出会えるかもしれません。

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構成・文/池守りぜね

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