食育インストラクターで3児の母、和田明日香さんが心がけている『5つの食育』

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料理家・平野レミさんの次男と結婚後、修行を重ね、食育インストラクターの資格を習得。小学校1・3・5年生、1男2女の母でもある和田明日香さん。毎日の食卓の模様をアップしているInstagramのフォロワー数は19万人に迫る勢い。最近では「10年かかって地味ごはん。」(主婦の友社)を発売後、即、重版がかかるなど人気沸騰中。そんな和田さんが普段からしている“食育”についてお話を聞きました。

1.一緒に食べられてさえいればそれだけでOK!

普段から一番大事にしているのは、子どもたちが食事をするとき、夫か私が食卓について、必ず一緒に食べるようにすること。朝、忙しいときだと私はコーヒーだけだったりしますが、大人が他のことをしていて「勝手に食べて」じゃ食べないし、食べなきゃいけないことになるのはさみしいので。みんなでおしゃべりしながら食事をするようにしています。

テレビがついていると、子どもはどうしてもテレビに集中してしいまうので、ごはんができたらテレビを消すのもお決まり。テレビを見ながら食べて、おなかがいっぱいになればなんでもいいっていうのは、一番してほしくないことですね。

他にも栄養バランスやマナーなんかもありますけど、そこは最小限でいいと思っているので、一緒に食べることさえできていれば大丈夫な気がします。

大人がどうやって食べているのかを見せたり、どうやって作ったかを話したり。何も話さなかったとしても、子どもが食べている様子を見て「いつもより食べてるな」「態度もシュンとして食も進んでないな」なんて、見えるところも見えないところもいろいろ気づけたりします。忙しければ忙しいほど、ごはんを食べるときくらいは一緒にいたいと思いますね。

2.食事の始まりはみんなで“野菜ゲーム”

食事の始まりにはいつも“野菜ゲーム”をというのをやっています。1回の食事の中で使っている野菜の数を私が数えておいて「今日は○種類だよ」と教えます。子どもたちはごはんを食べるごとに野菜を見つけて答えていくんです。

トマトとかは見ただけで分かるから簡単なんですけど、例えばお浸しは食べてみないと分からない。子どもたちは「この筋っぽさは小松菜かな」「この苦さはこないだ食べた春菊か」なんて言いながら、味や食感をヒントに答えを導き出します。そのおかげか、3人とも野菜で苦手なものは特になく、野菜の種類には詳しいほうなんです。

3.コンビニでおやつを選んで買う体験

おやつの手作りはしていません。でも、食べさせ放題にもしてないかな。家にストックしているお菓子は、フルーツや干しいもとか、卵と小麦粉と牛乳だけで作られたクッキーとか、素材を見て私がOKと思えるもの。それを子どもたちが自分で選んで「これ食べていい?」と聞いてくる感じです。

でも、週1回くらいは子どもたちだけでコンビニにおやつを買いに行っています。私が子どもの頃って今よりもお使いとかたのまれていたし、もっと自由に出かけて好きなものが買える環境だったけど、今はなかなかそういうことも出来ない。自分で選んだものをお金を出して買って、そのおつりをもらってくるみたいな経験をしてほしいと思うので「コンビニでおやつ買っておいで~」って言って、何を買って来ても文句は言いません。ただ、私こわいので(笑)、特大のスナック菓子を買って来たらめっちゃ怒られると分かってるから、誰も買ってきません。

予算は特に決まりはないけど、とりあえず100円持って行かせて「欲しいものが125円だった」って言って帰ってくることもあります。「次はあの飴を買おう。115円だったから一応130円もらって行こう」みたいな感じで、次回のおつかいのリサーチしてくることもあって楽しんでるみたい!

4.お手伝いは子ども達に「任せた!」

3人とも料理のお手伝いはよくしてくれます。でも、3人でお手伝いをするときって、役割を割り振ったり、指示したりするのはこっちなので、正直大変になるだけじゃないですか?だから、お手伝いをさせるって気持ちを捨てて、子どもたちにできることを任せるようにしています。

例えばトマトとモッツァレラチーズのサラダだったら「トマトは2回くらい切ればいいし、チーズは手でむしればいい。そこにオリーブオイルと塩をかけてね、あとは任せた!やっといて!」と言ってその場を離れて、目も離します。離されてると子どもたちも「やばい!」ってなって真剣にやるんですよね。見てると私も気になって突っ込んじゃうし、子どもも委縮しちゃう。任せるとビックリしたものが出来上がることもありますが、食べられればいいかなって(笑)。その分、私も別のことが出来たからサンキューって感じです。

5.私が食べたいものを食卓に出す

離乳食を赤ちゃんに食べさせるとき「おいしいね~」って言うじゃないですか。それで赤ちゃんは「あ、この味がおいしいんだ」って思ったり、大きくなってからも親が「今日これが食べたかったんだ、おいしい!」って言ってるのを聞いて、「お母さんはこの味が好きなんだ」って思ったり。きっと、親の「好き」とか「おいしい」を植え付けられて育って行くんだと思っています。

だから、私は子どもたちに食べさせたいからじゃなく、自分が食べたいものを作ります。子どもに「何食べたい?」って聞いても「はい、参考になりました」程度で(笑)。これ作りたいって気持ちがないと、おいしく作ることができないので

和田明日香さんの食育を参考にしましょう♪

和田明日香さんが普段からしている食育について話を聞きました。子どもの食事について悩むママパパも多いですよね。すべてが我が子に当てはまることではなくても、ひとつの発想としてアレンジしながら取り入れることがおすすめです。

お話を伺ったのは…

食育インストラクター

和田明日香(わだ・あすか)さん

1987年4月17日生まれ。東京都出身。料理家・平野レミさんの次男、和田率さんと2010年に結婚。10歳、8歳、6歳の3児の母。料理家・食育インストラクターとして、各メディアでのレシピ考案やコラム執筆、CM出演などで活躍中。2018年にベストマザー賞を受賞。著書に『子どもは相棒 悩まない子育て』(ぴあ)。『和田明日香のほったらかしレシピ』(辰巳出版)。『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社)がある。

10年かかって地味ごはん。-料理ができなかったからこそ伝えられるコツがあるー

和田明日香さんが毎日作っている食事を公開! 友達に教えるように話し言葉で書いたレシピは、わかりやすくて画期的!

文・構成/本間 綾

子どもの食を考えよう!

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