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パッドを使ってオムツの不便さを改善する
大きくなった子どもの排泄に悩んでいる親御さんの中には、オムツではなく、パッドを使っている方も多く見られました。
理由は主に次のようなものです。
・オムツよりも安くて経済的
・少量ならば引き抜くだけで済むので交換がラク
・オムツにあわせて使えば吸収力がアップする
・パンツにのせて使うこともできる
パンツだけにするのはまだ不安があるけれど、排泄の自立が進み、オムツほど大げさにしなくても大丈夫な場合。
身体が大きくなって増えた排泄量を、オムツから漏らさず受け止めるための補助に使いたい場合。
外出先でオムツ交換スペースが確保できなさそうなとき、サッと取り替えられる便利さに助かっている人。
パッドはオムツに比べて臨機応変に使いやすいのかもしれません。
サイズアップするにつれ、どんどん家計を圧迫していくオムツに比べると、1枚当たりの値段が圧倒的に安いのも大事なポイントですね。
オムツの上にパッドをのせて使い、汚れたらオムツではなくパッドだけを取り替えていくようにすれば、経済的にも助かります。
具体的に、どんなパッドがおすすめ?子ども用と大人用の違いは?
アンケートの結果では、次の商品がおすすめのパッドとして名前が挙がりました。
グーン ナイトキッズパッド
グーン スーパーBIG安心吸収パッド(オムツ併用)
ライフリー 尿漏れパッド
ライフリー さわやかパッド 女性用 170cc
エルモア いちばん尿とりパッド パワフルスーパー吸収
子ども用パッドと大人用のパッド。それぞれの特徴
パッドには、オムツのように体格による適性サイズの目安などはありませんが、乳幼児用オムツのシリーズから出ている子ども用と、大人用の介護用パッドがあります。
商品により差はありますが、両者には次のような特徴がみられるようです。
子ども用パッドの特徴
子ども用のパッドは、オムツやパンツにとめるためのテープの範囲が広く、しっかりとくっつくため、歩いてもよれたりずれたりしにくいという意見がありました。
大人に比べて活発に動きがちな子どもに配慮した特徴かもしれませんね。
そして、大人用に比べて肌触りの良さも優れているという意見もありました。
大人用パッドの中には、多少ゴワッとしている商品もあるようです。
どう感じるかには個人差がありますが、敏感肌のお子さんには子ども用の方が適しているかもしれません。
大人用パッドの特徴
大人用のパッドの良い点は、価格面で子ども用より安い場合が多いことだと思います。
サイズも大きくて安心感がありますし、実店舗での手に入りやすさも大人用のパッドの方が優位な点ですね。
パッドを使うデメリット
オムツに比べて使い方の幅が広く、便利なパッドですが、デメリットもあります。
パッドの感覚が苦手で嫌がる子どももいる
オムツの上にのせる場合でも、パンツの上にのせる場合でも、肌にあたる感覚を不快に思うお子さんはいます。
敏感な部分に使うものですから、オムツやパンツ単体より大きな違和感を感じるのも無理はありません。
発達障害などによる感覚過敏があるお子さんであれば、ストレスに感じて難しいかもしれません。
尿路感染が起こる可能性
パッドを使うことで尿路感染を繰り返してしまい、医師から使用をやめた方がいいと言われたという意見もありました。
これについては本人と商品の相性にもよると思いますが、そういう可能性もあるということは、利用する上で知っておいたほうがいいかもしれません。
パッドだけではどうしてももれる
パッドをパンツにのせて使う場合、どうしてもオムツに比べると排泄物を受け止めきれないので、もれてしまう可能性は高まります。
また、動きが大きい子どもの場合はよれて意味をなさなくなってしまうこともあるでしょう。
パンツとあわせて使う場合は、ある程度トイレでの排泄ができるようになってからにしたほうがいいかもしれません。
オムツ、パッド以外にはどんな対処法がある?
主に寝ているときの対策になるかと思いますが、「おねしょズボン」を使うという方法があります。
サラリーナ おねしょズボン~パジャマの上から履く「防水性のズボン」
おねしょズボンは、パジャマの上から履く防水性のズボンです。
もし寝ているときにもらしてしまっても、おねしょズボンの中でおさまるので、布団まで濡れにくいのです。(※量によります)
コモライフ おねしょ対策ケット
私も子どもに使うことがあるのですが、「もらしてしまっても朝の洗い物が最小限で抑えられる」という安心感は、大変心強いです。
WEEOATAR 防水巻きスカート
どちらも使い捨てではないので洗う手間は発生しますが、オムツやパッド以外の選択肢として、もしくはオムツやパッドとあわせて使う選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。
障害者手帳がある人は、オムツ代の補助を受けられる可能性も
子どもの排泄の自立が難しいと、成長するにつれ、オムツなどの金銭的負担が大きくなってしまいます。
しかし、場合によっては自治体からオムツ代の補助を受けることができるかもしれません。
「日常生活用具給付等事業」といって、障害がある人の日常生活に必要な用具を給付や貸与してくれる事業があります。
この事業の一環として、紙オムツの支給やオムツ代の給付などを受けられる可能性があるのです。
日常生活用具給付等事業は、市区町村が行う地域生活支援事業の内でも、必須事業の一つとして厚生労働省が規定している事業です。
ただ、実施主体はあくまで市区町村なため、申請方法や対象者、利用者負担額などは地域差があります。
多くの場合、医師の診断書や障害者手帳が必要になると思われますが、気になる方は一度役所の窓口に相談に行ってみるといいのではないでしょうか。
こういった事業の情報は、待っていても案内などは来ません。
更に、申請していなかった期間を遡って請求することはできない場合が多いので、「もっと早く聞いておけば…」と思う前に聞くだけ聞いてみることをおすすめします。
お子さんに合った方法を見出して、快適にすごせますように
子どもの排泄に関わる悩みは、デリケートなことゆえに、人に相談しにくい方も多いと思います。
子どものペースで焦らず、と思っても、「オムツを外さなければ」とプレッシャーに押しつぶされそうになってしまうこともありますよね。
しかし、同じような悩みを抱え、対応策を模索している仲間はたくさんいます。
この記事を読んで下さったあなたやお子さんが、どうかご自身にあう方法を見出して、より快適に過ごせるようになれば嬉しく思います。
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