「ミールキット」や「お料理セット」、「お料理キット」などさまざまな名前で、各社から時短料理セットが出ていますよね。
会員制のものが多く、ちょっと試したいと思っても、つい検討は先延ばし、なんてことになっていませんか? そこで、HugKum編集部が各社の時短料理セットの実態を調査してみました!
ここからは、編集部員が完全プライベートで、写真撮影をし感想をお伝えします。どこの「食材宅配」の会員になろうかな?と迷った時の参考に、ぜひしてみてくださいね。
パルシステム「3日分の時短ごはんセット」とは
パルシステムのおすすめの時短料理セットは、「3日分の時短ごはんセット」。3日分の夕食の「主菜+もう1、2品」が作れる材料とレシピが入っており、3日間は、少なくとも買い物や献立から解放されそう。
今回の「3日分の時短ごはんセット」の中身
今回は、2人分をオーダー。
左上から時計回りに、
(冷蔵)産直たまご少量パック(赤玉またはピンク玉)6個(MS〜LL)、エコ・新玉ねぎ800g、(青果)エコ・新じゃがいも700g、サニーレタス1個、(冷凍)国産若鶏甘酢唐揚げ230g、(冷凍)ホールカーネルコーン250g、(冷凍)北海道産塩真だら小さめ切身8〜10切れ240g、ブロッコリーの新芽30g、きゅうり5本、ミニトマト150g、(常温)素材で選ぶマヨネーズ(卵黄タイプ)400g、お料理セット(シーフードとチンゲン菜の塩炒めセット1セット ※セットのシーフードミックスは、冷凍で別包装)
「3日分の時短ごはんセット」の価格は?
●2人分(8〜12点程度) 3,000〜3,500円(税抜)
●3人分(10〜14点程度)4,000〜4,500円(税抜)
大人の人数で選ぶスタイル。3日分がこの価格ならおトクな感じがします!
気になる野菜の量は?
赤くマーカーしたところが、野菜。セットのおおよそ3/4が野菜! これなら栄養のバランスも間違いなく良いはず!
1日目の献立
シーフードとチンゲン菜の塩炒め
新じゃがのチョップドマヨサラダ
簡単オニオンスープ
調理時間は20分と書かれています。また、1日目だけ、メイン料理は「お料理セット」を使用するとなっています。
「お料理セット」なら、材料を混ぜて炒めるだけかな!と思いきや、作り方の①に「別包装の『冷凍のシーフードミックス』を流水解凍しておく(5分)」とあるではないですか! 時間外の下準備がありました。
とりあえず、段取りよく作るために、作り方をチェックしてから作らなきゃ!
ん? 副菜の一つに「簡単オニオンスープ」が。オニオンスープって、難易度が高い気がします。だって、玉ねぎをあめ色になるまで炒めてから煮るから手がかかりそう…。と思ったら、時短ポイントがレシピに記載されていました!
★オニオンスープの時短調理の裏ワザ★
玉ねぎを炒める時に、砂糖をふって炒めることで、短時間の加熱でもコクのある炒め玉ねぎになります。
調理時間は少しオーバーしたけれど22分で、3品完成!
メインの「シーフードとチンゲン菜の塩炒め」は「お料理セット」に、別途レシピが付いていました。シーフードミックスもすぐに流水解凍できたので、あとはカット済みの食材を炒め合わせて、付属のタレで和える手軽さ!
【1日目の感想】
●「シーフードとチンゲン菜の塩炒め」…「お料理セット」になっているので、素材を切る手間なし。化学調味料不使用のタレなので、家庭的な味付けに仕上がり、そこも◎。仕上げに“水溶き片栗粉”でトロミを付けるので、野菜から出た旨味も余すことなく全て完食。
●新じゃがのチョップドマヨサラダ…他の作業をしている合間に、こちらは電子レンジメインで調理。じゃがいも&冷凍コーンをレンチンし、ミニトマトとマヨ、コショウで和えるだけ、なんて思い付きそうで思い付かないレシピ! このマヨネーズが美味しいから、間違いない味。
●簡単オニオンスープ…時短の“裏ワザ”のおかげで、新玉ねぎからの旨味が出て、びっくりするほど優しい甘さのスープに。
2日目の献立
チキン南蛮
時短タルタルソース
新じゃがのみそ汁
1日目と半分は同じ食材ですが、調理で見た目が全然変わるのであろうと期待。3品を調理時間15分で仕上げます。
2日目のメイン料理は、冷凍で届いた「国産若鶏甘酢唐揚げ」に手作りのタルタルソースを添えて“チキン南蛮”に仕上げるよう。タルタルソース作りだけで15分はかかりそうなのに、15分で3品もできるのかしら…。
ここでも、「簡単タルタルソース」というレシピ名通り、時短調理のポイントがありました!
★玉ねぎの辛みを取り除く裏ワザ★
玉ねぎはペーパータオルに包んでもみ洗いすると、水にさらさなくても辛みがとれるので、時短調理におススメです。
さらに、タルタルソースといえば、ゆで卵!と思いきや、電子レンジで時短調理できるタルタルソースでした。レンチンでタルタルソースができるとは驚きです!
★タルタルソースの時短調理の裏ワザ★
①耐熱ボウルに卵2個を割りほぐし、マヨネーズ大さじ1を加え、ラップをかけずにレンチン1分半。取り出して全体を混ぜ、さらに20秒ほどレンチンし、卵に火が通ったら冷ましておく。②粗みじん切りにした辛みを取った玉ねぎと粗みじん切りのきゅうりを各1/2、マヨネーズ大さじ3を加え、混ぜたら完成。
超過し、所要時間21分で3品完成!
【2日目の感想】
●チキン南蛮…冷凍の「国産若鶏甘酢唐揚げ」はお惣菜としてかなり美味しい。でも、タルタルソースを添える一手間でお惣菜を出した感がなくなり、罪悪感無しに! 取り合いで完食しました。
●時短タルタルソース…お店で食べるチキン南蛮は、マヨネーズの量が多いのかぼってりしていますが、これは玉ねぎときゅうりがシャキシャキしていて、爽やかな味。そして、玉ねぎの辛みは一切ありませんでした!
●新じゃがのみそ汁…新じゃがは、「3日分の時短ごはんセット」を全て作り終えても、2個余る量が届いていたので、レシピでは新じゃが1個でしたが、3個使い翌朝分のおみそ汁分もできました。
3日目の献立
春根菜とたらのスープ煮
ビネガーきゅうり
バター醤油の焼きコーンごはん
忙しいと、“旬の野菜”を取り入れた献立を考えるのは、至難の技。“食材宅配”だったら、新じゃがいも、新玉ねぎ、ブロッコリーの新芽など、季節のものを活用するセットが届き、いいですね!
3品を調理時間20分で仕上げます。今回は、「ビネガーきゅうり」の時短調理のコツがレシピにありました。
★ビネガーきゅうりの時短調理の裏ワザ★
きゅうりは、皮を縞目にむくことで、味なじみがよくなります。
コツを得たかも⁉︎ 17分で、3品完成!
【3日目の感想】
●春根菜とたらのスープ煮…素材の旨みが詰まった、奥深い味。ブロッコリーの新芽を添えるアイディアは、素人では思い付かない。ブロッコリーが苦手な子どもも、ブロッコリーの新芽は味にクセがないので、知らずにペロリと完食していました。
●ビネガーきゅうり…味付けが、なんともオシャンティ! きゅうりが立派な1品料理に変身していました。
●バター醤油の焼きコーンごはん…冷凍コーンとは思えない香ばしい味に。作っている側から、子どもが「これ全部食べたい」とワクワクするほど、子供の好きな味付けでした。(子ども、大学生ですが…)
パルシステムを試してみたい!と思ったら…
加入前に、試せる「おためしセット」が3種類用意されていました。(※WEB注文限定申し込み)残念ながら、今回紹介した「3日分の時短ごはんセット」のおためしはありませんが、2,000円相当の商品が1,000円で試せるのは、おトク。
パルシステムの良い点は?
3日間使用して、ここが良いな、と思ったことを3点紹介します。
【良い点1】野菜の鮮度が抜群!
カタログやネットで注文する食材宅配は、品質や鮮度を目で確認できません。だからこそ、どんな食材が届くのかは、重要なポイント。
<エコ・チャレンジとは>
パルシステムの公式HPで調べてみたところ「化学合成農薬、化学肥料を各都道府県で定められた慣行栽培基準の1/2以下に削減。加えて、パルシステムの「削減目標農薬」の不使用を原則とします」と書かれていました。
【良い点2】パルシステムの調味料は、化学調味料不使用が◎
パルシステムの調味料は、どれも「化学調味料不使用」とのこと。
このパルシステム、オリジナルのマヨネーズもその一つ。こだわりぬいたマヨネーズと書いた、メッセージ付きでした。
こちらも、パルシステムの公式HPで調べてみたところ、「市販品では、コストを抑えるため、溶いた卵を凍らせた凍結液卵を使うこともありますが、本品は、鮮度のよい生卵を使用。卵はパルシステムの産直産地、トキワ養鶏(青森県)のものに限定しています。抗生物質や添加物を加えない飼料で健康に育てた親鶏が産んだ卵の、卵黄だけを使うことで、まったりとしたコクのある味わいに仕上げました」と書かれていました。
たしかに…いつも食べているマヨネーズより、濃厚! このマヨネーズなら無限にブロッコリーが食べられそう。
【良い点3】「紙のレシピ」の存在がありがたい!
話は逸れますが、「料理サイト」や「料理アプリ」で料理を作るときは、スマホをキッチンに置いて、見ながら作っていました。
1つの工程が終わって、次の工程を見ようとしたらスマホ画面がもう真っ暗になっている…なんてことが多々。手が汚れている時は、スマホのロック画面を解除できず本当に困っていました…。なので、「紙のレシピ」付きは助かります!
また、今回は3日分の食材が一度に届いたので、「あれ?この食材は全部使い切ってしまっていいのかな?」という時にも、すぐにチェックできて便利でした。
ただこのレシピ、“注意書き”が多くて、理解するのに時間がかかりました。例えば、1日目、2日目、3日目のレシピ内の「黄色マーカー」部分は、「今回お届け商品」のマークとのこと。ということは、黄色マーカーの無い部分は、“自宅で用意するもの”。顆粒コンソメ、オリーブオイルなど、たいてい自宅にありそうなものばかりですが、「たまたま、この調味料は切らしていた!」なんていう場合は、その料理が作れなくなる可能性も…。
また、お届け内容欄に「❄️」のマークが付いているものは、調理前に解凍(または半解凍)してから使用。その時間は、調理時間に含まれていないので、要注意です。どちらも、注文の時に事前チェックが必要な箇所ですね。
パルシステムに資料請求・加入したいと思ったら…
パルシステムは、2つの宅配サービスから選択するシステム。
(1)毎週カタログが届く宅配サービス<手数料(送料)194〜216円/週(税込)>
(2)「タベソダ」アプリひとつで注文(カタログのお届けは無し)<手数料(送料)162〜194円/週(税込)>
ちなみに、「パルシステムの料金体系」は、入会金一切不要、年会費永年無料、出資金お預かり(※出資金(1,000円~)が必要。脱退時に返金)。
パルシステムの印象*個人の感想です
パルシステムは、ひとつひとつにこだわりを感じました。例えば、肉や野菜は、産直・国産のもの、調味料は化学調味料不使用など。通常、こだわりの商品は、ちょっと高いのに、パルシステムは生協だからか、リーズナブルというのもうれしいポイント。
また、離乳食・幼児食のカタログ「yumyum For Baby&Kids」やアレルギー専用のカタログ「ぷれーんぺいじ」などもあり、親切。
どの商品も、あらかじめパルシステムの基準をクリアしているから、忙しいママパパも選択するだけで丁寧な暮らしができそうです。
構成・文/HugKum編集部