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「テーマを持って真理を探求する力」と「共に生きる力」
まずは、立教新座中学校が大切にされている教育理念や、どのような人物を育てていきたいとお考えか教えていただけますか。
田中先生: はい。本校のみならず、立教学院が目指すものとして2つの大きな教育目標があります。
ひとつは「テーマを持って真理を探求する力を育てる」というもの。
そしてもうひとつは「共に生きる力を育てる」というものです。
この二本柱は小学校から大学まで同じで、年齢に応じた段階で具体的な目標を掲げて進んでいきます。 先行きの見えない世の中にあっては、正解が見えないところで仲間と力を合わせながら、それぞれのテーマを持って生きる力を培っていただくのは大切なことだなと思っています。
受験に縛られず、興味関心を突き詰められる6年間
大学までの一貫校ならではの強みについて、学校側としてはどのようにお考えですか。
田中先生: いちばんの強みは、中学受験で入学された方の多くは、その後の高校受験、大学受験を経ずに、ある意味、「普通」にやっていてくだされば大学までの6年間がある程度、保証されることです。 その受験勉強に充てる時間を、ご自身の興味関心のあることや突き詰めたいことに思いっきり打ち込める。それは部活動であれ、勉強であれ、それ以外のことであれ、 大きな魅力なのではないかと思っています。
また、本校はかなり充実した施設を備えておりますので、中学生のうちから高校生が使う水準の実験器具や施設を使えたり、高校生が大学の先生の授業を受けられたりすることも大きなメリットだと考えています。
「共に生きる」を実践するグローバル教育
立教といえば、グローバル教育に力を入れていらっしゃる印象があります。具体的な特徴を教えてください。
田中先生: 本校のグローバル教育の根幹にあるのは、先ほど申し上げた教育目標の「共に生きる」です。言語的にも文化的にもいろいろな背景を持った方と手を携えてやっていくことがメインですので、英語だけに特化したり、資格試験の合格だけを目指したりするのとは少し違っています。 その一環として、中学生のうちから国際交流のプログラムを段階的に用意しています。
例えば、国内の体験型施設での研修や、留学生の受け入れなどから、各種海外研修、留学に至るまで、その機会はさまざまです。 外国語の授業は英語がメインになりますが、高校3年生になると第 2 外国語の授業が9 カ国語ほどあります。ドイツ語、イタリア語、中国語など主要な言語は網羅し、めずらしいところではアラビア語の講座も設置しています。単に語学を学ぶのではなく、異なる言語や背景を持つ人々を広く知り、コミュニケーションを取っていく力をつけていただきたいと考えています。
チームで最善を尽くす「全員参加型」のリーダーシップ
ホームページでは「リーダーシップ」という言葉も掲げられています。生徒の自主性や主体性を育てるための具体的な取り組みはありますか?
田中先生: 一般的にリーダーシップというと、1人のカリスマが全体を牽引していく姿を想像しがちですが、立教で掲げているリーダーシップはそうではありません。 チームで何かをなすときに、メンバーそれぞれの強みや弱みを互いに理解し、その上で各自の強みを伸ばしてチームとして最善の結果を出していく。そういう全員参加型のリーダーシップです。 これも根っこを辿れば「共に生きる」の実践になります。授業でのグループワークのほか、部活動や文化祭、修学旅行のような行事の中に少しずつ落とし込んでいき、卒業するまでには、チームで最善のパフォーマンスをするというマインドを作っていきたいと考えています。
広大な敷地でのびのびと過ごす生徒たち
学校や生徒さんたちの雰囲気はどのような感じでしょうか?
田中先生: 校舎自体がかなり広くて伸び伸びとしておりますので、生徒たちもその施設を思う存分使って元気にやっているなという印象です。
いわゆる校則のようなものも他の中学校さんに比べるとかなり少ないほうです。中学生は制服はありますが、細かいことはあまり言いません。その中でどう振る舞えばいいのか主体的に考える姿勢を身につけてもらうという校風です。
また、男子校ですので、思春期ならではの女子の目を気にするところが良くも悪くもありません。中高合わせて 1500 人の男子生徒がおりますので、個性は豊かです。運動が得意な子、文化活動が好きな子、どんなタイプの生徒さんにも、それぞれ活躍する居場所があると思っています。総じて、元気はありますが穏やかな生徒さんが多いですね。
公式記録が取れるレベルの施設と、約18万冊の蔵書を誇る図書館
充実した施設について、特に「推しポイント」を挙げるとしたらどこでしょうか?
田中先生: どれもおすすめなので悩んでしまいますね。例えば、フィールド、50m の温水プールなどは公式の記録が取れるレベルのものです。 本校の売りの一つは、体育の授業や運動部の各種目に対して、それぞれの活動場所が用意されているということです。ひとつのグラウンドを複数の部でシェアするようなことはありません。
運動面だけでなく、理科の実験室も物理、化学、生物というように科目ごとに実験室と講義室を揃えています。また、本校では図書室ではなく図書館という独立した建物を持ち、蔵書数は約17万8000冊あります。これは全国でも有数の蔵書数で、立教大学の図書館ともつながっています。学習環境としては、かなり充実していると感じています。
週1回の礼拝で育むグローバルな教養

キリスト教教育についてもお伺いしたいです。教育の中でどのように 位置づけられているのでしょうか。
田中先生: 中学1年生のときには週に1コマ、礼拝の授業があります。中学2年生から高校3年生までは、週に1回、朝のチャペルアワーに参加していただく形になります。
その他、クリスマスの行事や収穫感謝の礼拝など、折に触れて学年や中高全体での礼拝があります。入学式や卒業式も礼拝スタイルです。中学生のうちは、朝のSHRと終礼で祈りに始まって祈りに終わる生活になるので、聖書の言葉は常に身近にあると思います。
信者さんでなくても入れますか、というご質問もよくいただきますが、全く問題ありません。グローバル化していく社会にあって、キリスト教の精神を学び、聖書に親しむということは、大きな意義のあることと考えます。
希望者のほぼ全員が進める、潤沢な立教大学への推薦枠
進路についてですが、立教大学へ進学される生徒さんはどのくらいの割合なのでしょうか。また、他大学を選択される生徒さんへのサポートはどのようになっていますか。
田中先生: 本校は、生徒の希望に添いたいと考えていますので、「必ず立教大学に行きなさい」という指導はいたしません。それぞれの選んだ進路をサポートします。 実際、立教新座高校から立教大学に進学しない生徒は年に60人程度います。高校2年生からは他大学進学クラスを1クラス設けますし、指定校推薦もあります。ただ、受験に特化した学校に比べると対応に限界はありますので、実際には予備校と学校の授業を両立して頑張っている方が多いと思います。
立教大学への進学枠はどのくらいあるのでしょうか?
田中先生:1学年320人いるのですが、立教大学から提供されている枠数は昨年ですと410を超えます。ですから、仮に全員が進学を希望したとしても100近く余るんです ね。進学するのは毎年250人から260人くらいなので、150ぐらいは余っているなかで、自分が行きたい学部学科を選べる状況です。これは他の付属校さんと比べても、かなり潤沢に用意されているのではないかと思います。
「自ら主体的に選びたい」という生徒に最適な環境
最後に、どのような生徒さんに立教新座中学校をおすすめしたいですか。
田中先生: 本校はかなり自由な校風の中で、多くの選択肢の中から自分で好きなものややりたいもの、必要だと思うものをその都度選び取っていく場面が多い学校です。与えられた課題や目標を黙々とこなすことで自身の成長につなげたいと考える方よりは、数あるものの中からやりたいものをどんどん自分で選んでいくことを好むタイプの方のほうが合っている学校だろうなと思います。
私たちが提供している数多くの機会や施設、チャンスをできるだけ活かし、自分なりのテーマをもって学校生活を充実させたい、そういう方にぜひ来ていただきたいです。
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