はっきり自分の意見を言い合える仲だから相談もしやすい
─────競技がうまくいかないときなど壁にぶつかったときに、姉妹で相談し合ったりすることはありますか？
望結さん：お芝居や私生活のことは自分で考えることが多いですね。例えば、どちらか迷ったとき誰かに相談したとして、こっちがいいよって言われて失敗したときに、その人を責めるのではなく自分の考えで責めるほうがいいと思うので、失敗しても成功しても自分の考えで進んでいきたいと思っています。
フィギュアスケートに関しては、ちゃんと信頼できるコーチがいるので「ここが難しいですとか、ここの動きがうまくできません」っていうのをちゃんとコーチに相談します。
紗来さん：私は、望結に相談をすることがあります。なんとなく、良い答えが返ってきそうなので(笑)。話すだけでも気が楽になりますね。
望結さん：妹のことは、すごく大事だし大好きだけど相談を受けるときだけは、客観的に見ていうんです。「紗来ならできるよ」とか「大丈夫だよ」と励ますだけではなくて、そういうときはきちんと思ったことを言うし、そういうの気にしないでしょ？っていう感じで。
紗来さん：確かに気にしないね。だからこそ信用できるというのもあるのかな。それに、前向きな意見やアドバイスをくれるから相談しやすいというのもあります。
姉妹でも友達でもない2人の関係性とは？
─────お2人は兄妹の中でも特に仲が良いイメージがありますが、姉妹の関係性を教えてください
紗来さん：姉妹という感覚はあまりなくて…なんか一緒にいることが多いよね？
望結さん：一緒にいることが多いですね。2人での撮影が多いというのもあるけれど、上のお兄ちゃんお姉ちゃんは社会人ですし、真凜お姉ちゃんはいろいろな場所で練習してるので、ここが一番一緒にいることが多かったのもあるし…なんだろね。理由はわからないけど一緒にいることが多いです（笑）。
紗来さん：お友達みたいな感覚ですかね。双子みたいだなと思っていた時期もあったけれど、今は思っていなくて、何でも相談できる親友？でもなくて…相方みたいな感じですね！
望結さん：いいじゃん！相方！LINEの名前を相方に変えるわ(笑)。
紗来さん：LINEなんてほとんどしないじゃん！家族が多いので、お風呂に入ろうと思うと誰かしら入っているので「お風呂でたよ～」っていう報告をするのに使うくらい。
望結さん：お互いすれ違いの日々なので、お仕事で一緒になると「久しぶり！」って言っちゃいますね。久しぶりに会ってももちろん、ずっと一緒にいたかのような感じなんですけど。
紗来さん：家の中で一緒になると、2人で何時間も語るということが定期的にありますね。
お互いの活躍を応援！刺激し合う本田姉妹
─────お互いの活躍を見る機会はありますか？
紗来さん：関西の生放送は毎週家族みんなで見ていましたね。
望結さん：私は見られていることを知らなかったのですが家族が、髪型や服を褒めてくれたりして「見てくれてたんだ！」って気が付いたときは嬉しかったです。フィギュアスケートの試合に関しては、ニュースで結果を知るということが多いですね。
─────試合の前に応援メッセージなど声掛けをしたりするのですか？
望結さん：「頑張れ」という言葉は使わないですね。いまも頑張ってるから。その代わりに、「ファイト！」とか「ご褒美用意しておくね」とかそういった声掛けはします。
紗来さん：兄妹の試合をみるときは緊張するので、みんなも私が試合をするときは緊張するのかもと思って「頑張るから緊張しないでね」って言ってます。
お互いに尊敬し合っているからこそ成り立つ関係性
お2人の話を聞いていると、姉妹とは思えないような関係性にびっくり。第一線で活躍し続けている2人だからこそお互いの気持ちがよくわかるのかもしれませんね。そして、それぞれ尊敬し合える部分があるから成り立つ関係はとても素敵だなぁと思いました！
次回、インタビュー最後の記事はフィギュアスケートについてのお話を聞いていきます。お楽しみに！
【プロフィール】
右：本田 望結（ほんだ みゆ）
2004年6月1日生まれ、京都府出身。「家政婦のミタ」などの人気ドラマに多数出演。MBS系「どうせもう逃げられない」(毎週木曜深夜0：59～)向坂翼役で出演中。フィギュアスケターとしても活動している。
左：本田 紗来（ほんだ さら）
2007年4月4日生まれ、京都府出身。現役のフィギュアスケート選手として、19年2月国際大会オランダ・デンハーグチャレンジカップフィギュア2019 アドバンスドノービス女子優勝などの数々の実績を持つ。姉と同じく芸能活動もしている。
取材・文/やまさきけいこ
