大好きな「マイクラ」が自由研究になる!?「マインクラフトカップ2022」に挑戦してみよう

ゲームは大好きだけど夏休みの宿題は苦手……。そんな子どもたちにぜひチャレンジしてほしいのが、大人気ゲーム『マインクラフト』の全国大会です! SDGsにまつわるテーマに沿って調べ学習を進めながら、自由な発想でものづくりに挑戦できる楽しさもあるので、自由研究の取り組みとしてもぴったり。一体どのような大会なのでしょうか。

マインクラフトはゲームなのになぜ学びにつながるの?

マインクラフトに熱中しているお子さんも多いと思いますが、「ゲームばかりやっていて心配……」と頭を抱えるママ・パパも少なくないのでは?

しかし、マインクラフトには学びの要素がたくさん詰まっているといいます。その理由を、Minecraftカップ全国大会 運営委員・ディレクターの土井隆さんに伺いました。

Minecraftカップ全国大会運営委員・ディレクター 土井隆さん

1985年生まれ、神奈川県座間市出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、楽天株式会社を経て、株式会社ルクサにてEC事業に従事。2012年にWEBサービスのプロデュースを事業とする株式会社コアースを設立。慶應義塾大学SFC研究員として地域社会における教育の研究を行いながら、2017年より鹿児島県⻑島町の地方創生統括監として地方創生にも取り組む。

マインクラフトは21世紀型スキルが身に付くSTEAMゲーム

土井さん「『マインクラフトはゲームだから熱中していると心配』という親御さんの声は多いですが、実はゲームであってゲームではありません。デジタルでものづくりをするツールだと思ってもらえたら良いと思います。

マインクラフトはサンドボックス型、つまり砂場遊びのようなゲームです。決まったマニュアルやストーリーがなく、子どもの自由な発想で進めていきます。

ゲーム内のあらゆるものが立方体で構成されていて、ブロックのようにものづくりが楽しめます。また、動物が現れたり、鉱物を発掘して道具を作ったりと、自然や環境、科学などの要素もたくさん詰まっています。

マインクラフトには、創造力や問題解決能力、探究心など様々な力が育まれるチャンスがたくさんあり、STEAM教育的な要素があります」

すべてが立方体で構成されたマイクラの世界観。自由度が高く好きなものをつくることができる。

「調べる・考える・つくる」多様な力が身に付くマインクラフトカップ

2019年より、全国のマインクラフトを愛する子どもたちを対象に開催されている『 Minecraftカップ』。

学校現場でも活用されている『教育版マインクラフト』を使用し、テーマに沿ったワールド*1を自由に創造し、その内容を競う大会です。その開催意図や挑戦する子どもたちへの想いをうかがいました。

受賞式もマイクラの中で開催。仮想空間のなかで他者とつながる「メタバース」体験も。

土井さん「Minecraftカップでは、調べる力や自由なイマジネーション、作品作りの計画性、発表する力などを重視しています。大会を通じて主体的な学びの姿勢を身につけてもらえたらうれしいです。

受賞作品を見ると、ハイレベルなものが多いので尻込みしてしまうご家庭も多いかもしれません。しかし、必ずしもすごいものを作らなくてもいい。私たちはIT界の甲子園のような形を目指しています。

数ある高校のなかで優勝するのは一校ですが、負けてしまった生徒たちにもたくさんの青春がある。大会に向けて頑張ってトライすることに意義があると思っています。

本大会では、子どもたちの応募作品はすべてHP内で紹介する予定です。また、エントリーした子どもたち全員に、優秀作品の選ぶための投票権を付与します。たとえ、作品が完成しなかったとしても投票で参加するのもOK!

子どもたちにはマインクラフトを通して社会とつながる機会を持ってほしいと思っています。毎年のテーマはSDGsに関するものなので、世の中への興味関心を持つきっかけにもなりますし、大会で様々な人たちとつながる経験をしてほしいです」

Minecraftカップ2022 公式サイト

*1:「ワールド」とは、マインクラフトの世界そのもののこと。「ワールド生成」を行ってからゲームが開始。生成されたワールドによって地形や気候、出現する動物などが異なる。どのような環境になるかわからないことも面白さの秘密。

マインクラフトカップに挑戦しながら自由研究!その進め方は?

多くの子どもたちが熱中する マインクラフト。筆者の小2の息子やお友だちを見ていても、理科的知識に興味を持ったり、未就学児でも大人が驚くようなものづくりをしたり、自然と学びにつながっている様子が多々あります。

「遊びながら楽しく学ぶ」というのは、理想的な形ではないでしょうか。「好き」という気持ちは学びの吸収力を高め、興味関心を広げるきっかけにもなります。

Minecraftカップではさらに、“調べる力”や“発表する力”が身に付くといいますが、これはまさに「自由研究」に必要な要素ですよね!
しかもテーマはSDGsにまつまるもの。

自由研究の基本となる「調べ学習」も、大好きなマイクラにつながるのなら意欲的に進められるかも!?
ここでは、 Minecraftカップに挑戦しながら、自由研究に取り組む方法をお伝えします。

マイクラカップ2022のテーマは「生物多様性」

Minecraftカップの要となるのが、テーマ設定。4回目の開催となる2022年のテーマは「生き物と人と自然がつながる家・まち~生物多様性を守ろう~」です。

応募作品をつくるためには、テーマについてしっかりと理解することがとても重要になります。そのためには、“調べ学習”にしっかり取り組むことがポイントです。

生物多様性は、比較的理解しやすい内容なので小学校低学年の自由研究テーマとしてもぴったり。環境問題が大きく関わってくるので、世の中への興味関心を深めるチャンスです。

STEP1:気になることを調べて軸となるテーマを決めよう

 Minecraftカップ一次審査では

・「作品テーマ」をワールド上でどのように表現したか
・どのようなことを調べたか

といった内容を応募フォームに記載します。より独自性の高いワールドをつくるためには、大会全体のテーマをさらに落とし込み、自分のテーマを決めると良いでしょう。

まずは、生物多様性の概要について調べてみましょう。図書館に行ったりインターネットを使ったり、多様な手段で調べ学習を進めていくのがおすすめ

「絶滅危惧種の保全」「外来種と固有種の関係性」「食物連鎖」などあらゆるキーワードが出てくると思うので、一番気になることをテーマ軸に定めます。

テーマが決まったら

・なぜそのことが気になったのか
・今どのような問題や課題があるのか
・どうしたらそれを解決できるのか

このような内容を書き出してみましょう。未就学児〜低学年のお子さんの場合、1人ですべて調べるのは難しいかもしれません。家族でサポートしてあげてくださいね。

STEP2:課題解決につながるワールドの設計図を作ってみよう

マインクラフトの世界では、想像力次第であらゆるものを創造できます。子どもの力だけではできないことも、デジタルものづくり上では実現可能です。

例えば、絶滅危惧種の生き物たちを保護するために大きな施設をつくることだってできます。

STEP1で決めた自分のテーマに沿って、理想のワールドをつくるために設計図を作ってみましょう。自由帳などに作りたいものを並べるような簡単なものでOK。

Minecraftカップ全国大会2021の応募作品の設計図。作りたいものを書き出すと新しいアイディアも生まれそう。

「何が作りたいのか」「なぜ作りたいのか」「それがあるとどうなるのか」をポイントに、生物多様性を実現する世界に必要なものを考えてみましょう。

STEP3:フィールドワークに行ってみよう

自由研究としても大会応募作品としても、より内容を深めるためにはフィールドワークに行ってみるのがおすすめ!

これまでの大会でもフィールドワークで得たアイディアを作品に落とし込んだ応募者がたくさんいました。

今回は「生物多様性」というテーマなので、動物園や水族館、川や海や森、近くの公園などフィールドワークができる場所がたくさんあります。

動物園や水族館、博物館などでは自由研究のサポートイベントなどを行っている場合があるので、活用してみましょう。

STEP4:生物多様性が実現できるワールドを作ろう

いよいよワールドの作成! 普段からマインクラフトを楽しんでいるお子さんなら、おそらくアイディアをたくさん持っているはず。 Minecraftカップの公式YouTubeでは、過去の応募作品も紹介されているので参考になりますよ。

また、「建築物の作り方がわからない」「操作方法がわからない」というときも大丈夫! 公式YouTubeには、プロマインクラフターのタツナミシュウイチさんによるレクチャー動画も公開されています。

Minecraftカップでは、ニンテンドーSwitchなどのテレビゲーム機でできる『マインクラフト統合版』ではなく、『教育版マインクラフト』というソフトを使用します。

教育版は統合版よりも、プログラミング要素が強くより自由度の高い作品をつくることが可能です。操作方法など異なる部分もあるので、レクチャー動画を見るのがおすすめ。

(左)プログラミング機能「Make Code」。歩くと道に花が咲くプログラミングを設定。(右)ゲーム画面を見ると、歩いた道に花が咲いている。

ちなみに筆者の小2息子も普段はSwitch版のマインクラフトを楽しんでおり、マイクラカップに向けて教育版をダウンロード。プログラミング機能の使い方は戸惑っていましたが、動画を見ながら進めると理解できたようです。

その他の操作はSwitch版と大きな差はなく、問題なくワールド作成に取り組んでいます。

小2息子が作成中のワールド。様々な生き物が快適に過ごせるような世界を構築中。

大会では、完成したワールドの画像や動画を提出します。調べた内容をまとめたノートにワールドの画像を印刷して貼り付ければ、自由研究の作品も完成!

土井さんから「自由研究提出用に、内容を記載した応募フォームをそのまま印刷するだけでも良いと思います!」と素敵なアドバイスをいただきました。作品をつくるために工夫したことや、作った感想なども一緒に載せるとより良くなりそうです。

子どもの自由な発想を見守って! 聞く姿勢と制限しないことがポイント

多様な学びにつながるマインクラフト。子どもたちの豊かなクリエイションをサポートするために親ができることはあるのでしょうか。

土井さん親が『こうしなさい』と誘導せずに、子どもが取り組む姿を見守ることが一番大切だと思います。ゲームだからと時間制限してしまいがちですが、子どもが夢中になっているときはぜひ続けさせてあげてほしいです。

マイクラの世界には失敗がありません。子どもがつくりあげた世界を認めてあげて、たくさん応援してあげてください!「これは何?」「どうやってつくったの?」など聞いてあげるのも良いと思います」

応募締め切りは9/11!『 Minecraftカップ全国大会2022』開催中

 

参加対象:未就学児〜高校生まで。以下3部門から1つにエントリー。

●ジュニア部門
チームの最年長が小学校低学年以下(満9歳以下)で編成されたチーム

●ミドル部門
チームの最年長が小学校高学年以下(満12歳以下)で編成されたチーム

●ヤング部門
チームの最年長が高校生以下(満18歳以下)で編成されたチーム
(※チーム編成はすべて1名以上30名以下)

参加費:無料

参加に必要な環境:
1.PC/タブレット(Windows 10、Windows 11、Mac OS、iPad、Chromebook)
2.通信インターネット環境
3.教育版マインクラフト(Minecraft: Education Edition)のライセンス

詳しい応募要項・エントリーは下記URLから!
https://minecraftcup.com/application/

▼『教育版マインクラフト』のダウンロードはこちら
https://education.minecraft.net/ja-jp/get-started/download

文・構成/秋音ゆう

 

夏休み☆自由研究ハック

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