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『聖闘士星矢 The Beginning』ジャパンプレミアに新田真剣佑ら豪華キャストが集結
4月18日に東京ドームシティホールで開催された『聖闘士星矢 The Beginning』ジャパンプレミア及びレッドカーペットイベント。新田真剣佑、ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコス、トメック・バギンスキー監督に、吹替えを担当した浪川大輔、磯部勉、井上喜久子、潘めぐみ、咲野俊介ら豪華声優陣が集結しました。
星矢役の新田さんは「早くこの映画を観ていただきたかったので、皆さんに観ていただけるということは本当に幸せで嬉しいです」と、アルマン・キド役のショーンさんは、「日本という素晴らしい国に来られて、本当に嬉しく思っています。最後に来たのは、『ロード・オブ・ザ・リング』以来で20年ぶりの来日です。そしてとても温かい歓迎をしていただき、大変ありがたいと思っています」とアピール。
グラード役のファムケさんは、「『聖闘士星矢』が誕生した国に来ることができて嬉しいです。私たちはいろんな国から来ておりますが、そんな私たちを心から優しく迎えてくれました。この作品に関わることができて、誇りに思っております」と、シエナ役のマディソンさんは、「私は初めて日本に来ました。本当に素晴らしいな経験をさせていただいております。我々一同、2年間かけて頑張ってきて、誇りを持っている作品です、楽しんでいただけることを願っています」とコメント。
ネロ役のディエゴさんは「この作品を携えて、この美しい国、日本に来ることができて、さらに日本人が主役の作品を皆さんに紹介できること、とても光栄に思っております。これはハリウッドにとって大きな転換点になるかと思います」と、マイロック役のマークさんは日本語で「コンチチワ!」と挨拶したあとで「皆さんここを見回してください。まさにこれが車田先生のこれまでの素晴らしい業績を昇華している瞬間です」と感慨深い表情を見せました。
チームをまとめ上げたトメック・バギンスキー監督は、「今回は、世界最高のチームを作ることができました。それは皆さんにもスクリーンから伝わると思います」と手応えを語り「私は昔ポーランドのTVで『聖闘士星矢』を観ていましたが、誰かに『いつか君は東京に行って、この作品を皆さんに紹介することになるよ』と言われても信じないでしょう。しかし、やってくることができました。ぜひ作品を楽しんでください。これがきっと何かのビギニングになると確信しております」と熱い想いを述べました。
新田真剣佑が語るプレッシャーと作品への手応え
MCから、ハリウッドのアクション映画で日本人が主演を務めるということへのプレッシャーについて質問された新田さんは「押しつぶされそうになることは多々ありました。すべてを出し切って、参加すると決めたからには逃げるわけにはいかないので、良い芝居ができれば良いと思いながら、ずっと調整しておりました」と述懐。
さらに新田さんは、ハリウッドのアクションシーンの撮影についても「スケールがものすごかったです。自分の想像していた遥か彼方に行ってしまいました。撮影の1ヶ月前から、週5で(アクションコーディネーターの)アンディ・チャンの元で練習させていただいて、作り上げました。劇中で意図しない上半身裸のところがあるのですが、恥ずかしくない身体に仕上げたつもりです」と笑顔で見どころを語りました。
次に『007/ゴールデンアイ』(95)以来の共演で、今回は元夫婦役を演じている点についてショーンさんは「ファムケとまた共演できて嬉しかったです。『007/ゴールデンアイ』の時は一緒のシーンがなく、『サウンド・オブ・サイレンス』の時は電話で会話するシーンのみだったので、今回初めて同じシーンでの共演となり、お互い目を見合って演じることが叶いました」と喜びを口にしました。
ファムケさんもショーンさんとの共演を喜び「また共演することができて、大変光栄に思っております。キャラクターの深みを掘り起こしていく上で、様々な会話をして、どうしたらただのアクション映画ではなく、さらに深いものにしていけるのか、ショーンと話し合った結果です。それをまとめてくれた監督にも感謝しております」と互いを褒め称え合いました。
そして、女神アテナの生まれ変わりであるシエナのビジュアル面も自身で工夫したことについてマディソンさんは「ずっと愛されているキャラクターを演じるとういうことでプレッシャーを感じていました。最初から、いろんな方と相談し、たくさん話しあったあとで、監督やプロデューサーとも話した結果、髪の毛に特徴あるのではないか、ということでビジュアルを作っていきました」とこだわりについて述べました。
キャラクターへの想い入れとアクションの撮影秘話とは?
とても重いフェニックスの聖衣を着けてのアクションについてディエゴさんは「初めて現場に立った時、新田と(カシオス役の)ニック・スタールがアクションシーンをいかにも容易くやっているように見えましたが、自分も衣装を着てみたら、汗もすごく、息切れもしてしまい、最初は困惑してしまいました。しかしそこにスタントマンがやって来て『君は素晴らしい。そのスーツはみんなよりも重く、40ポンドもあるんだ』と言ってくれて、こんなに大変な理由がわかりました」と苦労を明かしました。
新田さんも「ディエゴのアーマーは僕たちの4倍重かったので、本当に大変だったと思います。ただすごく時間とお金をかけた素晴らしいアーマーで、耐久性もありますし、すごく動きやすいです。『僕のは』ですが、すごくアクションはしやすかったです」とおちゃめに語って、会場の笑いを誘いました。
原作では辰巳徳丸という名前のマイロックは、監督が一番お気に入りのキャラクターとのことで、演じたマークさんは「僕自身もマイロックが大好きなキャラクターです。彼は悩める人物で、いろんな過去がありながらも自分なりにも道を切り開いてきた人物だと思っています。特別な力はないのですが、愛にあふれるキャラクターです」と愛を語りました。
また、日本のタイトルについた「The Beginning」に絡め、続編への構想を聞かれた監督は「新田さんとの仕事、皆さんとの仕事、本当に楽しかったです。僕はとても幸せです。新田さんともまた組みましょうと話しました。今後もいろんなプランを練っておりますが、この次点で言ってしまうとネタバレになってしまうので、まだ明らかにはできません。願わくば、この冒険が続いていけば良いなと思っています」と今後の可能性を示唆しました。
新田さんも「本当に光栄です。ここにいる皆さん、すごくないですか?まさか自分がこのクルーの一員になれるとは思っていませんでした。オーディションだったのですが、受かった後、共演者はショーンさんですと聞いて本当にびっくりしました。頑張ったかいがあったなと思います」と喜びを語りました。
最後に新田さんから「僕はこの日までなんて言おうかすごく考えました。ですが、適切な言葉が思いつかないまま、この日が来てしまいました。確実に言えるのは、いろんな意味で希望を与えてくれる作品だと思っています。日本の映画界にとっても本当に大きな一歩だと思っています。観終わった後にすごいと言っていただけるような作品ができあがったと思います」と力強く語り、イベントは幕を閉じました。
『聖闘士星矢 The Beginning』概要
車田正美の人気コミックの実写映画化作品にして、新田真剣佑にとって初のハリウッド映画主演作。幼い頃に姉と生き別れになってしまった青年・星矢は、スラム街の地下格闘場で戦う中で不思議なパワーを発揮したことで謎の集団から狙われることに。星矢の前に現れたアルマン・キドから、自身の中に秘められた力・小宇宙(コスモ)があり、それを鍛えて、 女神アテナの生まれ変わりである女性シエナを守ることが運命だと告げられます。
監督:トメック・バギンスキー 原作:車田正美「聖闘士星矢」
出演:新田真剣佑、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコス、ニック・スタール、ショーン・ビーン……ほか
公式HP:https://kotzmovie.jp/
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文・構成/山崎伸子