親として、気を付けていたことは?
親は感情的にならないことが大事
たった12歳で、果敢に受験に挑戦する受験生。そんな子どものために、まず親として気を付けた点で多くの経験者が挙げてくれたのは、感情的にならないことです。
親だって人間ですし、かわいい子どもの将来がかかっていると思うと、不安になったりイライラしたり、気持ちが落ち着かないこともあります。でも、年齢を重ねてきた人生の先輩として、親のほうが自分自身の心を落ち着かせ、子どもを気遣いたいものです。
先輩ママ&からも、「この時期は、親は感情の波をコントロールすべき」という意見が多く聞かれました。
▼経験者からの一言アドバイス
・感情的にならず、悲観的にならず。常に明るく前向きな声掛けを心がけていました。家庭内では、くだらない話をいつも笑いながらしてリラックス♪
・成績のことは、特には言いませんでしたが、併願校は本人に選ばせました。父親と母親の意見は違いましたが、あえてその話も聞かせました。
・健康第一で過ごすこと! ただし、感情的にはなっていました(笑)。
・感情的になりやすい私を、冷静なパパが受け止めてくれました。今振り返ると、パパの大きな受験サポートだったと思います。
親のメンタルケアは?
実は、子どものケアより親自身のメンタルケアが先決?
先輩ママ&パパによると、親は、子どもを励ますためにも、自分自身のメンタルケアに気を付けることが先決。先回りして過剰に心配するのではなく、淡々と落ち着いてこれまで通り子どものサポートをすること、親自身が音楽や料理などでストレスを解消するなど、心のケアに努めましょう。ちなみに、「子どもの模試の結果が良くなかったときは、昼間に一人カラオケで発散した」「一人の時間に、思う存分泣いた」という声も。自分らしくストレスを発散して、子どもの前では心平らかでいましょう。
▼経験者からの一言アドバイス
・どんな結果になっても受け入れられるよう、シミュレーションしていました。
・この時期になると、万全の状態で受験当日を迎えさせてあげることが一番だと思います。
交通機関のトラブルがあっても、すぐに対応できるように十分な下調べをして、子どもが心身ともに健康で臨めるように準備することが、親の役割だと思います。それが、親の心の安定にもつながりました。
・料理にこだわりました。子どもの体調管理に役立つのはもちろん、私自身、料理をしている間は余計な不安を抱えることもなかったので、一石二鳥でした。
・車で塾の送り迎えするとき、自分の好きなアーティストの曲を流していました。親の気分転換は大事ですよ!
年末〜1月、やっておけばよかったことは?
「もっと体調管理に気をつければよかった」という反省の声が多数
多くの先輩ママ&パパが挙げたのが健康管理。インフルエンザや新型コロナなど感染症対策はもちろん、寝不足にならないように気を付けたり、徐々に朝型へと生活リズムを整えたり、健康面での親のサポートは欠かせません。
「ここ2年ほど発作はなくなっていたが、念のため、かかりつけ医を受診した」「急な発熱に対応できるよう、市販薬を買っておいた」という声も。
本番で実力を発揮できるよう、万全の態勢を整えてあげたいですね。
▼経験者の一言アドバイス
・健康対策が何よりです。風邪には注意していましたが、追い込み期に貧血で倒れたり、体育の授業でけがをしたり、親が思う以上に子どもの体は疲れていたようでした。
・寝不足には注意しました。
・受験本番は朝が早いので、少しずつ朝型に切り替えていきました。
・本人はもちろん、家族も感染症にかからないよう、人込みを避ける、集まりを遠慮するなど気を付けていました。
・R-1を1月は毎日1本、親子で飲みました。免疫力アップ!
最後まで子どもをよく見て、悔いなく過ごそう
第一志望校に受かるのは3人に一人とも4人に一人とも言われる中学受験。ここまで頑張ってきた子どもの努力を認め、ここから本番までの毎日を悔いなく過ごせるよう、全力でサポートしましょう。
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文・取材/ひだいますみ