ブルガリアってどんな国?
バルカン半島にある「ブルガリア」は、いったいどんな国なのでしょうか。特徴や観光スポットなどを、これからくわしく見ていきましょう。
ブルガリア基本情報
まずはブルガリアの正式な国名や首都、場所などといった基本情報から確認していきます。
国名
正式な国名は、「ブルガリア共和国」といいます。
首都
首都は、ソフィアです。
場所

ブルガリアはバルカン半島に位置します。北にルーマニア、西にセルビア、北マケドニア、南にギリシャ、トルコと隣接し、東は黒海に面しています
日本との時差
日本とブルガリアとの時差は6時間で、日本のほうが6時間進んでいます。たとえば日本が午前6時だとすると、ブルガリアは午前0時となります。
面積
ブルガリアの面積は、11.09万平方キロメートルです。これは日本の約3分の1の面積となります。
エリア
ブルガリアは、おもに6つの主要エリアに分けられています。
●北部
ブルガリア北部は、ドナウ川沿いに広がる肥沃な平原地域です。「小さなウィーン」と呼ばれるルセや、黒海沿岸の主要な港町・ヴァルナがあります。
●中部
中部には、バルカン山脈が東西に横断しています。ブルガリアの伝統的な工芸や建築を学べるエトラル博物館があるガブロヴォや、中世ブルガリア帝国の旧首都ヴェリコ・タルノヴォがあります。
●南部
南部はロドピ山脈とトラキア平原が広がる地域。ブルガリアで最古の都市のひとつであるプロヴディフ、スキーリゾートで有名なスモリャンがあります。
●西部
首都・ソフィアがあるエリアです。ブルガリアの政治、経済、文化の中心地でもあります。
●南西部
ピリン山脈が広がる南西部には、ピリン国立公園や有名な温泉地サンダンスキがあります。
●東部
東部は黒海沿岸エリアです。ビーチリゾートがあり、多くの観光客でにぎわいます。
人口
ブルガリアの人口は、約645万人(2023年、ブルガリア統計局)です。これは千葉県の人口(627.5万人)よりやや多い数となります。
言語・公用語
ブルガリアで使われている言語はブルガリア語です。
通貨
ブルガリアの通貨単位はレフ(単数形)、レヴァ(複数形)です。日本円にすると、1レフは93.83円です(2026年2月5日現在)。
宗教

ブルガリアの大多数の人々が信仰する宗教は、ブルガリア正教(ギリシャ正教等が属する東方教会の一派)です。そのほかイスラム教徒、少数のカトリック教徒、新教徒となっています。
歴史
681年 第1次ブルガリア帝国が成立する。
1185年 第2次ブルガリア帝国が成立する。
1396年 オスマン帝国によって占領される。
1879年 ブルガリア公(王)国が成立する。
1944年 共産主義政権が成立する。
1946年 ブルガリア人民共和国が成立する。
1989年 共産党独裁体制終焉
1991年 民主的な新憲法採択
2004年 NATO加盟
2007年 EU加盟
天気・気候
ブルガリアの気候は、バルカン山脈で分けられます。北側は冬は気温が低く多湿で、夏は気温が高く乾燥する気候です。一方、南側は温暖で湿度が高いのが特徴です。
ブルガリアの首都・ソフィアと日本の首都・東京をくらべると、ブルガリアのほうが平均気温がやや低く、降水量が少ない傾向にあります。
ブルガリアの治安・住みやすさ
ここからは、ブルガリアの治安や住みやすさを解説していきましょう。
治安は安定している
ブルガリアの治安は安定しています。しかし首都・ソフィアや都市部では外国人観光客を狙った犯罪が発生しているため、訪れる際には注意が必要です。
住みやすさは良好
ブルガリアには多くの外国人観光客が訪れることもあり、治安が安定していることから住みやすい国といえます。またブルガリアでは人種による対立が少なく、日本人であっても差別されにくいこと、物価が安いこと、医療機関も充実しているのも住みやすさの理由です。
ブルガリアの見どころ・観光
ブルガリアには世界遺産がたくさんあります。観光スポットとしても魅力的な世界遺産をご紹介しましょう。
ボヤナ教会

ブルガリアの首都・ソフィア郊外にある「ボヤナ教会」は、ブルガリア正教会の教会堂。この教会堂は、フレスコ画が魅力です。断片的ながらも見ることができる11世紀に描かれたものや、世界遺産に登録された13世紀に描かれたもの、『最後の晩餐』の場面、福音書を持ったキリストなども見ることができます。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」は、ブルガリアの首都・ソフィアの象徴であり、ブルガリア総主教の拠点でもある大聖堂です。とても大きな大聖堂で、世界最大級といわれています。
特徴は、宮殿のような建築美。そして内部の装飾も細部の美しさも魅力です。夜にはライトアップされ、昼間とは違った雰囲気を楽しむこともできます。
ネセバルの歴史都市

ネセバルは、およそ3200年前にできたとされる古代都市で、町全体が世界遺産に登録されています。
ネセバルは紀元前6世紀にはギリシャ植民地で、交易の重要な拠点として栄えていました。のちにローマ帝国やビザンツ帝国、ブルガリア帝国にオスマン帝国など、さまざまな国々に支配され続け、1886年にブルガリア領となりました。そんなネセバルは、今なお歴史的建造物が残っているのが特徴です。アクロポリスやアポローン神殿といった遺跡、5世紀から6世紀にかけて造られた中世の聖堂、教会が博物館となっている施設や歴史博物館などがあります。
ピリン国立公園

「ピリン国立公園」は、ブルガリア南西部にある自然公園です。ギリシャと北マケドニア国境に接するピリン山脈に広がり、ストルマ川とメスタ川に挟まれた一帯は氷河期の地形を残しています。70以上の氷河湖や滝、小川、洞窟などの自然も身近に感じられるのが特徴的です。そのほか植齢1300年を超えるモミの木、ヒグマやノヤギといった動植物も生息しています。
ブルガリアの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、ブルガリアで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
国名の由来
「ブルガリア」という国名は、国民の人種名ブルガール人に由来しています。大河を意味する「ボルガ」、人を意味する「ガリ」、ラテン語の地名接尾語「イア」から成り立っていて、「ボルガ河流域から来た人」という意味があるといわれています。
国旗の意味
ブルガリアの国旗には白、緑、赤の3つの色が使われています。これにはそれぞれ意味があり、白は平和と友好、緑は農業と森林、赤は軍隊の勇気と忍耐を表しているのだそうです。
ヨーグルト

「ブルガリア」と聞くと、ヨーグルトを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ブルガリアは、OECD(経済協力開発機構)の統計データで、主要国1人当たりのヨーグルトの年間消費量が世界トップクラスということがわかっています。その量はなんと約32㎏。日本人の消費量が5kg程度などで、その多さがわかりますね。
それほどブルガリアで親しまれているヨーグルト。ブルガリアでは、牛乳から作るヨーグルトのほかに、羊の乳からも作られるものもあります。また、両方を混ぜて作るヨーグルトもあるのだそうです。
お祝いのときに登場するパン「ポガチャ」
お客様をむかえるときや、結婚式や赤ちゃんが生まれて40日目の記念日など、お祝いや特別なときに作られるパンが「ポガチャ」です。ポガチャは丸い形をしていて、家庭で作られています。クリスマスイブにポガチャを作るときには、中にコインを入れるのが伝統です。切り分けられたパンにコインが入っていた人は、幸せになれるのだそうです。
天然温泉がいっぱい!
ブルガリアは全国各地にさまざまな温泉が湧いており、まさに温泉大国。ほとんどの温泉が「源泉かけ流し」です。ブルガリア語で温泉のことを「バーニャ」といい、「○○バーニャ」という町がたくさんあります。
欧米の温泉は多くの場合で水着を着用して入ることが多いですが、ブルガリアの温泉は日本と同じように男女別に裸で入ります。また冷泉から100度超の湯温の違いや、炭酸泉、硫黄泉、ラドン温泉など泉質が異なるのも魅力です。
世界遺産や温泉が魅力的な国「ブルガリア」
ブルガリアは、豊かな自然と歴史、文化が融合した魅力的な国です。首都ソフィアをはじめ、古代からの歴史を感じられるネセバル、美しい山々に囲まれたピリン国立公園など、見どころが満載です。またヨーグルトや温泉といった特産品も楽しめます。この記事をきっかけに、ぜひ次の旅行先の候補に考えてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もおすすめ
文・構成/HugKum編集部
