良質なタンパク質の豆腐は、ふわふわ食感で子どもにも食べやすいので料理の材料にぴったり。炒り豆腐にするアレンジレシピや、絹ごし豆腐を使ったメインディッシュ、人気の卵、豚肉を合わせたレシピまで、幼児誌『ベビーブック』『めばえ』(小学舘)に掲載された中から、一挙ご紹介します。
炒り豆腐を使ったメインディッシュ
【1】炒り豆腐のドライカレー
子供が大好きなカレーに一手間加えてみたい!炒り豆腐とひき肉の相性がとてもいいドライカレー。豆腐の水分で適度にゆるくて食べやすいところも特徴です。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
絹ごし豆腐 1と1/2丁(450g)
豚ひき肉 150g
玉ねぎ 1/4個
にんじん・グリーンピース 各30g
ミニトマト 6個
にんにく(みじん切り) 少々
サラダ油 小さじ1
【A】
顆粒スープの素 小さじ1/2
カレー粉 小さじ1〜1と1/2
トマトケチャップ 大さじ1/2
ソース 大さじ1/2
塩 少々
ご飯 茶碗3杯
◆作り方
【1】豆腐は耐熱皿にのせ、電子レンジで1分30秒加熱する。ペーパーで巻き、重しをのせて15分ほど水きりをする。
【2】ミニトマトは4等分に切る。玉ねぎとにんじんはみじん切りにする(にんじんは少し好みの型で抜いても)。
【3】フライパンにサラダ油とにんにくを入れて中火にかけ、香りが立ったら玉ねぎとにんじんを入れて炒める。しんなりしたら、ひき肉を加えて炒め、肉の色が変わったら【1】を崩しながら加えてよく炒める。
【4】【A】を加えてさらに炒め、汁けをとばし、ミニトマトとグリーンピースを加えて混ぜ、火を止める。器にご飯とともに盛る。
教えてくれたのは
みないきぬこさん
女子栄養大学を卒業後、料理研究家のアシスタントを経て2007年独立。料理家、フードコーディネーターとして料理雑誌や広告、メニュー開発など、幅広い分野で活躍。女児の母。
『ベビーブック』2015年3月号
絹ごし豆腐を使ったメインディッシュのレシピ
【1】豆乳ホワイトソースグラタン
鶏肉と豆腐のグラタンで、良質なたんぱく質をおいしくチャージしましょう!
◆材料
(3人分)
鶏もも肉 1枚(300g)
ほうれん草 150g
絹ごし豆腐 1丁(300g)
顆粒コンソメ 小さじ1
塩 小さじ1/2
ピザ用チーズ 40g
パン粉 大さじ2
◆作り方
【1】鶏肉はひと口大に切り、塩少々(分量外)をふる。ほうれん草は塩(分量外)ゆでし、1.5cm幅程度に切る。
【2】豆腐はクッキングペーパーで包んで耐熱皿にのせ、電子レンジで3分(600Wの場合)加熱したら、コンソメ、塩を加えて、ぐちゃぐちゃとつぶすように混ぜ合わせる。
【3】フライパンにバター適量(分量外)を熱し、【1】の鶏肉を中火で焼く。全体に火が通ってこんがりとしてきたら、【1】のほうれん草を加えて炒め合わせ、グラタン用の耐熱皿に移す。
【4】【3】に【2】をかけ、パン粉、チーズを散らし、トースターで焼き色がつくまで(7〜8分)焼く。
教えてくれたのは
牛尾理恵さん
うしおりえ/料理研究家。フードコーディネーター。栄養士の資格ももつ。病院での食事指導、料理研究家の助手、料理専門の制作会社を経て独立。おいしく、作りやすく、体にやさしい家庭料理が人気。
『めばえ』2018年2月号
【2】蒸し煮インゲンとマッシュかぼちゃのサンドイッチ
食欲をそそる明るいビタミンカラーがポップでかわいい♪ 野菜は蒸し煮にすると甘みがアップしてグッとおいしくなります。パワー食材のインゲンで栄養バランスも◎!
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
インゲン 100g(すじを取る)
塩 少々
かぼちゃ 200g
【A】
絹ごし豆腐(キッチンペーパーを4枚重ねて包み、水気を取る) 1/4丁
オリーブオイル 大さじ1
米酢 小さじ1
てんさい糖 小さじ1/3
マスタード 少々
塩 小さじ1/3くらい
サンドイッチ用パン 4枚
マーガリン 適量
◆作り方
【1】厚手の鍋に、インゲン、塩、水少々(分量外)を入れてフタをし、弱火にかける。インゲンが柔らかくなったら全体を混ぜてフタを取り、火を強めて水分を飛ばす。
【2】かぼちゃは皮をむき、乱切りにして鍋に入れ、水50ml(分量外)と塩少々(分量外)を加えて、インゲンと同様、弱火で蒸し煮にする。
【3】【2】をボウルに入れてつぶし、【A】をフードプロセッサー(またはミキサー)で混ぜ合わせて作った豆腐マヨネーズ※を混ぜる。
【4】パンの片面にマーガリンを塗る。パン→【3】→【1】→【3】→パンの順に重ねてサンドイッチを作り、食べやすい大きさに切る。
※通常のマヨネーズでも代用可。
◆ポイント
インゲンは、多様な栄養をバランス良く含みます。抗酸化作用の高いβ-カロテンをはじめ、ビタミンB群・C、食物繊維、ミネラル、必須アミノ酸…と、さまざまな栄養素をバランス良くとれるパワフル食材。
蒸し煮で甘みがUP!
野菜は最小限の水と塩を加えて蒸し煮することで、クセが消え、味が凝縮されて、甘みもUP。素材そのもののおいしさを楽しめます。
教えてくれたのは
カノウユミコさん
野菜料理研究家。鳥取県の専業農家に生まれ、生来の野菜好き。高校時代から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理・精進料理を研究。現在は鳥取に住み、自ら野菜を自然栽培。東京でも毎月、野菜料理教室を開催している。
『めばえ』2017年7月号
【3】松風焼き風ミートローフ
豆腐も入ってふっくらジューシー!具材はすべてポリ袋に入れて混ぜれば手も汚れず、簡単&時短になります。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分・18cm四方の容器1個分)
【A】
鶏ひき肉 300g
絹ごし豆腐 1/3丁(100g)
卵 1個
みそ 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
みりん 大さじ1/2
しょうが汁 小さじ1/2
白いりごま 適量
青のり 少々
◆作り方
【1】ポリ袋に【A】を入れ、袋ごと全体が混ざるまでよくもむ(フードプロセッサーで混ぜてもOK)。
【2】 耐熱容器に1を2cm厚さにのばし、ごまを表面にまんべんなく振り、ふんわりとラップをかけて電子レンジで6〜7分加熱する。
【3】粗熱がとれるまで置いてから、台形に切り分け、青のりを振る。大人用には串をさす。
*容器が小さければ半量ずつ2 回に分け、加熱時間を3 〜 4 分ずつにしてもOK。火が通りやすいよう、厚さは2cm程度にするのがおすすめ。
◆ポイント
ポリ袋にA の材料をすべて入れ、手で押しつぶしながら、かたまりがなくなるまで混ぜる。
けしの実のかわりに、白ごまを振る。1か所にかたまらないように、全体に均一に散らす。
教えてくれたのは
落合貴子さん
料理研究家、栄養士。1男1女を育てながら、大人も子どもも喜ぶ「おいしさ」「見た目」「食べやすさ」を工夫して、栄養バランスのよい料理を提案している。電子レンジの時短クッキングが得意。
『ベビーブック』2016年1月号
【4】チキンナゲット
おかずにもお弁当にも欠かせないチキンナゲット。ヘルシーな豆腐としょうゆを加えた〝ちょい和風味〟!豆腐とチーズの兼ね合いもバッチリです。ぜひ作り置きして!
◆材料
(大人4〜5人分)
鶏ひき肉 200g
絹ごし豆腐 100g
プロセスチーズ 60g
玉ねぎ 1/4個
【A】
卵 2個
小麦粉 40g
しょうゆ 大さじ2
揚げ油 適量
※分量の大人1人分は、子ども2人分くらいになります。
◆作り方
【1】豆腐はキッチンペーパーに包んで耐熱容器にのせ、電子レンジ(600Wの場合)で2分加熱し、粗熱をとる。チーズは5mm角に、玉ねぎはみじん切りにする。
【2】ボウルに【1】とひき肉を入れてよく混ぜ、ひと口大に丸める。
【3】別のボウルに【A】を合わせ、【2】を入れてからめ、170℃に熱した油で揚げる。
教えてくれたのは
YOMEちゃんさん
女の子のママ。愛情たっぷりの育児日記と日常のアイデアあふれる献立を綴ったブログ「よめ膳@YOMEカフェ」 が毎月200万アクセスを誇る。
『ベビーブック』2013年10月号
【5】豆腐と野菜のあんかけうどん
具材の赤は唐辛子でなく、赤ピーマン。辛みはないけれど、ひき肉、たけのこ、長ねぎ、にんにくが本格的中華の味わいを引き立てるジャージャー麺風。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
冷凍うどん 3玉
絹ごし豆腐 1丁(300g)
豚ひき肉 150g
ゆでたけのこ 50g
赤ピーマン 1/2個
長ねぎ 1/2本
にんにく(みじん切り) 少々
【A】
中華スープの素 小さじ1/2
オイスターソース 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
みりん 小さじ1
塩 少々
湯 1カップ
ごま油 小さじ1
【B】
片栗粉 大さじ1
水 大さじ2
◆作り方
【1】豆腐は1cm角に切り、1分ほど下ゆでする。
【2】たけのこ、ピーマン、長ねぎはみじん切りにする。
【3】フライパンにごま油とにんにくを入れて中火で熱し、香りが立ったらひき肉を加えて炒める。肉の色が変わったら【2】を加えて炒め、混ぜ合わせた【A】を注ぐ。沸騰してきたら【1】を加えて1〜2分煮、混ぜ合わせた【B】を加えてとろみをつける。
【4】うどんを表示時間どおりにゆでて器に盛り、【3】をかける。
*お好みで、ゆでた絹さやをトッピングしても。
教えてくれたのは
みないきぬこさん
女子栄養大学を卒業後、料理研究家のアシスタントを経て2007年独立。料理家、フードコーディネーターとして料理雑誌や広告、メニュー開発など、幅広い分野で活躍。女児の母。
『ベビーブック』2015年3月号
【6】辛くない麻婆豆腐
作り置きしておくと便利なミートソース。そのミートソースをリメイクして、なんと、豆腐と薬味で中華にも早変わり!大人はお好みでラー油を足すとさらに美味しいです。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
【A】
ミートソース 200g
水 大さじ4
しょうゆ 小さじ1/2
絹ごし豆腐 200g
【B】
長ねぎ 1/2本
しょうが 1/2片
にんにく 1/2片
ごま油 大さじ1
◆作り方
【1】豆腐はしっかりと水きりし、角切りにする。
【2】【B】はみじん切りにする。
【3】フライパンにごま油を熱して【2】を炒め、香りが出たら【1】と【A】を加え、豆腐が温まったら火を止める。
*万能ねぎの小口切りを散らしても。 大人はお好みでラー油をたらす。
◆ポイント
リメイクするのに便利!ミートソースの作り方。
■材料
(大人4人分+子ども4人分)
合いびき肉 400g
【A】
玉ねぎ 1個
セロリ・にんじん 各1/2本
にんにく 1片
赤ワイン 1/4カップ
オリーブ油 大さじ2
【B】
トマトの水煮(ホール) 1缶
水 大さじ4
顆粒スープの素 小さじ2
【C】
ケチャップ 大さじ2
中濃ソース 小さじ1
塩 小さじ1/2
スパゲッティ 300g
※麺は大人2人分+子ども2人分
■作り方
【1】【A】はみじん切りにする。
【2】鍋にオリーブ油を熱し、【1】を弱火でじっくりと炒める。玉ねぎが透き通っ てきたらひき肉を加え、ほぐすように炒める。
【3】 肉の色が変わったら赤ワインを注ぎ、アルコール分が飛んだら【B】を加え、ヘラでトマトをつぶしながら中弱火で30分煮る。最後に【C】で味を調える。
【4】スパゲッティをゆでて器に盛り、【3】をかける。
教えてくれたのは
島本美由紀さん
料理研究家・ラク家事アドバイザー。 忙しい主婦に向けて、身近な食材でパパッと作れるおいしい時短レシピを考案。テレビや雑誌を中心に活躍。暮らし全般のハッピーもプロデュース。
『ベビーブック』2017年5月号