【暗記シート】目に優しい・タイパ対策◎の、みんなが使える暗記勉強セットが登場《青色シートで覚える暗記用ペンセット》

コクヨから「キャンパス 青色シートで覚える暗記用ペンセット」が2023年8月25日に発売になっています。今までの暗記勉強では赤や緑のシートを使うことが多かったのですが根底から色を見直し。結果たどり着いた青色にはたくさんのうれしいことがありました。

どんな商品?

青いシートを被せて覚えよう!

このペンを使って勉強をしていきます

赤や緑のシートではなく、青色のシートを被せて暗記勉強をするためのセットです。

勉強をしながら教科書の重要な部分はオレンジ色のマーカーで文字に被せるように色を塗ります。手書きで書くときには水色の細字のペンで記入します。青いシートを被せると、どちらも内容が見えなくなり、暗記勉強ができるのです。

オレンジ色のマーカーは明るい色で、シートで隠さないときにも文字を目立たせるためのマーカーのように見えます。

また、授業のときにポイントをオレンジマーカーや水色ペンで書いておけば、そのまま教科書が暗記ブックになるので、タイパも◎です。

従来の勉強法

筆者(40代半ば)が高校受験を受けた30年ほど前のやり方ですが、教科書に濃い緑のマーカーを塗り、赤くて透けるシートを被せて覚える暗記法がありました。読者の方にも経験したことがある方は多いと思います。

思い出してみると、筆者は「目がとても疲れたんだよな」という記憶が強く蘇ってきます。現在の学生からも同じ声が聞かれるため、コクヨはすべての色を根底から見直すことにしました。

覚えるべき部分を目立たせたい

今までの暗記シートの主流は赤いシートを使っていました。長時間見ると目の疲れを感じます。

中でも大きな問題だったのはこれではないでしょうか?覚えたい部分に濃い緑のマーカー(最近では青も使われるようです)を黒い文字の上に引くと、赤シートを被せたときに見えなくなるのはいいのですが、

赤シートを取っても、マーカーを被せた部分の文字が見づらい

赤シートを取って答えを見ようとしてもマーカーの濃さで文字が見づらいという声。実際、学生からのアンケートの中にありました。できれば、マーカーペンを塗った部分はシートで隠れるのはもちろん、シートを外したときには文字が見やすい色にしたい。ならば、普段はマーカーペンを塗ったように見えれば良いのではないか?

学生が使いやすいアイテムを生み出すための試作が始まりました。

5,000もの組み合わせを試して出てきた答えは?

ペンの色とシートの色を大きく見直すため、色味と同じ色でも濃さが違うものを用意し、全体で約5,000回もの組み合わせを試したそうです。その中で一番見やすかったのが次の組み合わせでした。

1.オレンジ色のマーカーで文字の上を塗る

マーカーとしても使えるオレンジです
マーカーとしても使えるオレンジです

2.自分で書き込むときには水色のペンを使う

水色がマイルドカラー。線幅も細いので、筆者には少し薄く感じました

3.青いシートで隠す

オレンジで塗った部分は見えなくなります。
水色で書いた文字が消えます

この組み合わせでした。

写真でもわかるかと思いますが、じっくり見ていても目への刺激の度合いがまったく違うのです。また、オレンジマーカーを上から引いた文字もしっかりと見えるのでそれだけでも優しさを感じました。

色覚が異なる人にも使える製品に

万人に同じ色が見えるわけではないことに気付かされる

すべての人が同じ色を同じように見えているわけではなく、少数派の色の見え方をする色覚特性を持った方々がいらっしゃいます。一般的な色の見え方であるC型の他、赤が暗めに見えてしまうP型、逆に赤が明るめに見えてしまうD型といった色覚のタイプがあるそうです。

「見え方の違い」に気付いたきっかけ

コクヨホームページより引用

コクヨに別の用件でいらっしゃっていた少数派の色覚特性を持たれている方が、たまたまこの商品を見かけたそうです。そこで教えていただいたのが「自分たちは赤が薄く見えるので、従来の赤いシートでは文字が隠れず見えてしまうのですが、青だとよく隠れますね」ということでした。

調べてみると、赤が濃く見える方には、マーカーで塗っている部分も塗っていない部分も、暗く見えて字が読みづらくなっていました。逆に赤が薄く見える方は、マーカーを引いた部分の文字も見えてしまうのでした。

困ってる人も使える商品に

この時に開発者は色覚特性の差で困っていらっしゃる方にも届けることができる商品を作り出せるのではないか?として、製品開発中に行ったワークショップに複数の色覚タイプの方をお招きして、見やすさやどういった部分に差が発生するのか、どうしたらよくなるのかを細かく伺ったそうです。

CUD認証を取得

CUD認証というのは、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が行う第三者認証です。これを取ることにより「色覚の多様性に対応していることを保障する」ことができます。つまり、どのような色覚特性があってもその製品を使えるとも言えますね。

より使いやすい商品バリエーション

学生さんからの希望により様々なバリエーションの商品が誕生しました。中には、シートを教科ごとに挟んでおいて、隙間時間にすぐに勉強に取り掛かれるようにしたいといったものもありました。そのため、ペンとシートのセットだけではなく、シートだけやペンだけの購入もできるようにしました。この性能と、細かな配慮により、大ヒット商品としてたくさんの学生が手に取る商品となっています。

商品情報

ペンのキャップを外しました

ペンの太さは、オレンジ側が中字角芯(筆記線幅は約3.5mm)、水色側は極細字(筆記線幅は約0.3mm)です。

A5サイズの本に重ねました

暗記用シートは青色の透けるシートで、小さいシートは縦162×横100mmで落下防止の切り込みが入っています。切り込みをページ上部に挟みむことで、しおりの役割も果たします。続きがすぐにできて便利ですよね!

このように青色シートの頭が出るので、しおりの役割も果たします
授業で一般的に使われるセミB5サイズのノートに置いてみました

大きいシートは縦244×横172mmでセミB5サイズのノートにぴったりのサイズになっています。こちらには切り込みはありません。

キャンパス 青色シートで覚える暗記用ペンセット
暗記用ペンと暗記用シート(小)1枚のセットです。税込341円

キャンパス 青色シートで覚える暗記用ペン
ペンのみの販売。税込242円

キャンパス 青色シートで覚える暗記用シート
暗記用シート(小)が2枚と暗記用シート(大)が1枚の計3枚入っています。税込363円

現在は以上3種類がラインナップされています。

商品の詳細はこちらからご覧ください

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文・構成/ふじいなおみ

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